宮古の街は船だらけ

もう行かないと言いながらも実は
プライベートでマメに沿岸に足を運んでおりました。
燃料も友達から売ってもらって楽に入るようになったしね！

さてさて先日は仕事で御世話になってる

サネバネ本舗さんのくどちゃんと、

くどちゃんのお兄さんであるcuccaのクドウアニーと、つまり工藤兄弟と、

３人で山田に物資届けと、浸水したサネバネ本舗の手伝い目的で
宮古に行ってきました。
山田はくどちゃんが御世話になってる方に食料を届ける為です。
俺は単なる付き添い(笑)　ただの話し相手。



山田にいるくどちゃんのお知り合いの方は大変男気がある方で、
自分も被災者なのに、あちこち走り回って食料を集めては避難所の方に
「美味い物を食わせてやりたい」と自ら振る舞ってるお方。親分肌ですな。

「いつか必ず返すから食料買ってきてくれ！」
との問いかけに、二つ返事で食料を集めてガソリン集めて届けるくどちゃん。
二人とも本当に

人間力


がある。周りの人間を動かすエネルギー。
そうゆう人が一人でも避難所に居ると、周りのモチベーションがかなり違うと思う。
意識は伝染するからなぁ。


暗く落ち込んでる中で一人

「ちょっと待ってろーー！！今に上手いもの腹一杯食わせてやっからなー」

と、あっという間に食材を集めてバババっと料理しちゃう。
そんな活力溢れる方が居てくれるだけでみんなの気持ちが相当違う。
いざという時はやはり「人間力」なのだなぁーとつくづく感心。



４５号も開通して宮古、山田はこんな感じです。
宮古は至る所に船があってビックリ。










　本当に船だらけ。


サネバネ本舗は海に近い割には意外に無事でほっとしました。




今はまだギンギンに冷えてる冷蔵庫だが、
電気が来てないのでそのうち効かなくなるので
無事な魚達を満載に積んで盛岡に配達。



車が完全にシャコタンになってウイリーしそう。

港はこんなです。




当分の間復活しそうにないなぁ。
世界トップレベルの三陸の海の宝もしばらくは食べれないかも。
必ず復活はするけどね。


山田の中心地は壊滅です。





自分のような被災してないものには何も言えない。
その人の気持ちになれないのも事実。
現実を肌で感じるしか出来ない。



宮古往復の道中、３人共被災者に対する考え方、
「これから自分たちがやってゆく方向性」等が同じなので
とてもとても楽だった。

やはり３人ともそれなりに修羅場をくぐってるので
感じ方は一緒だったのが面白かった。


３人には３人なりの「何か出来る事」があるもんね。
それぞれに違うアプローチ。
皆が皆同じ方向を向くのではなく、個人が「俺はこう」というやり方で
動いてゆくのが正直で正しいと思う。



「何も出来ない」と悩む人がいるけど‥自分は被災してないし
現時点で自分の身に降り掛かって来てない人は、
「自分の身に降り掛かった時」に初めて悩み苦しめばいい。
無理に今悲しまなくていいと思う。
無理に被災者何万人にシンクロしなくていいと思う。

ただ、知り合いや友達が被災地にいて、助けを求めていたら
それは無条件で手を差し伸べればいいんじゃないだろうか。



一人一人やれる事は違うんだなぁ～

そう思った一日でした。



タイミング良くモトクロス仲間のカッツから御世話になった三陸町の人の為に作りたい
と依頼してくれた


情熱三陸Ｔシャツ(笑)




葉加瀬太郎のBGMが聞こえてきそうです、