気温
Q1.日本の平均気温とは、どの地点のデータを使って計算するのですか。
A1.網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、長野、水戸、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島。以上17地点のデータです。
Q2.観測方法の誤差はあるのでしょうか。
A2.百葉箱のバイメタル温度計による観測では1時間ごとの平均、現在の電子観測機器(Amedas)では10秒ごとの平均値が観測値になります。誤差は電子式になり0.5℃程度は高くなります。温暖化が実測値ほどには進んでいない可能性があり、地球温暖化に批判的な研究者は、観測方法とデータ処理方法を批判しています。
Q3.日本の最高気温と最低気温はいくらで、いつの記録ですか。
A3.最高気温:高知県四万十市の41.0℃で、2013年8月12日13時42分。Amedas観測地点にアスファルト舗道の照り返しがあり、この観測値を疑う研究者もいます。全国画一的な気温観測は難しいので、目下のところ、この高知県四万十市のデータを信用するしかありません。
Q4.日本の最低気温はいくらですか。
A4.非公式には1978年2月17日北海道幌加内の北大演習林で観測された-44.7℃です。
公式には1902年1月25日に旭川地方気象台観測の-41.0℃です。
降水量(降雪量)
Q5.日本の年降水量偏差とは、どの地点のデータを使って計算するのですか。
A5.旭川,網走,札幌,帯広,根室,寿都,秋田,宮古,山形,石巻,福島,伏木,長野,宇都宮,福井,高山,松本,前橋,熊谷,水戸,敦賀,岐阜,名古屋,飯田,甲府,津,浜松,東京,横浜,境,浜田,京都,彦根,下関,呉,神戸,大阪,和歌山,福岡,大分,長崎,熊本,鹿児島,宮崎,松山,多度津,高知,徳島,名瀬,石垣島,那覇。以上51地点です。
Q6.日本で最もたくさん雨の降るのはどこですか。
A6.1年間の降水量は、台風や集中豪雨などによって異なるので、簡単にはどことは言えないのですが、単純に年間統計からは、
年降水量最多記録は、1999年の鹿児島県屋久島で6,295mmです。
1日の最多降水量記録は、1999年7月19日高知県魚梁瀬で851mmです。
なお東京の年降水量平均は1,528mm、年平均気温は16.3℃です。
Q7.日本に降る雪は、日本海側と太平洋側とでは、原因にどのような違いがあるのでしょうか。
A7.日本海側の降雪の気圧配置は西高東低型で、太平洋側の降雪の気圧配置は南岸低気圧型です。
日本海側の積雪
大陸側に高気圧、北海道東部に低気圧があり、日本海には冷たく乾燥した北西季節風が吹きます。日本海を北上する暖流対馬海流から北西季節風に水蒸気が供給されて、北西季節風は湿度が高くなり、積乱雲が発達します。この積乱雲が日本海側に雪を降らせる雲です。積乱雲が降雪によっても衰えずない場合、日本列島の山脈で上昇し、日本海側の山岳地帯に豪雪をもたらします。北西季節風は積雪により水蒸気を失い、太平洋側には乾燥した北西季節風として吹きます。群馬県などでは「空っ風」と呼びます。
日本海側の積雪の原因は、シベリアからの北西季節風と、日本海の暖流対馬海流からの熱と水分の供給です。なお、西高東低型とは、西にシベリア高気圧、東に低気圧が存在する気圧配置のことです。
太平洋岸の積雪
太平洋岸の積雪は、南岸低気圧の発達が原因です。春先に台湾付近で発生した低気圧が、日本の太平洋南岸を進む時、この南岸低気圧に向かって北あるいは北西方向から冷たい風が吹き込みます。低気圧の後ろ側では気温が低下し、太平洋岸に春の大雪を降らせます。短時間に大雪を降らせ、雪に弱い首都圏の交通が大混乱に陥ります。太平洋岸の降雪の多くは、南岸低気圧の発達によるものです。春先に数回起こります。そのたびに雪に弱い首都圏の交通が大混乱します。