地理講義   

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253. 大陸別の高度分布 

2018年09月08日 | 地理講義

大陸別高度分布の表と、それにもとづくグラフ

1958年の理科年表にもとづく数値である。調整と誤差が入り、アジアとヨーロッパの高度割合の合計は100%にならない。現在の理科年表には大陸別高度分布の表は掲載されていない。

アジア
高度4,000m以上の割合が高い。アルプスヒマラヤ造山帯の新期造山帯は4,000mを越えるが、古期造山帯に属するテンシャン山脈、アルタイ山脈にも4,000mを越える高峰がある。
ヨーロッパ
古期造山帯と安定大陸が広い部分を占める。4,000mを越えるのはアルプスの一部だけである。高度200m以下が半分以上を占める。これは古期造山帯の部分は侵食が進んで構造平野となり、安定大陸の部分は準平原と構造平野になっているからである。
アフリカ
地溝帯のような高山地域は降水量が少なく、大河川による浸食と堆積がない。またサハラ砂漠はアメリカ合衆国と同程度の面積だが侵食は風によるものであり、大河川による侵食と堆積はない。安定大陸のできた当初の地形が台地として保存されている。
南極大陸
平均標高は2,200mだが、この高さは氷河・氷床の高度までも含んだ高度である。
 
氷河・氷床の厚さは1,780m、南極の陸地部分の平均標高は-440mである。
氷河・氷床が溶けて軽くなると、陸地は600mに隆起する(アイソスタシー)。
従って南極の高度分布とは何か、よく分からないのである。

南極の地図(水色部分は0m以下の陸地)


 

 

 

 



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