村松のプリンスと同じく国産懐中マニアには知る人ぞ知る、パシフィック懐中時計です。
甲野時計製作所というところがタバーンのエボシュを輸入して製作していたそうですが
後に村松に吸収?されたという話もあります。
ですからパシフィック銘でプリンス系のムーブメントが
入った懐中時計もあります。
今回の個体は銀900のケースで裏に雀の細工アリ。
珍しいと思うんですよね。
彫師の在銘入り、「美松」とかかれております。
「美」っていう字は彫金師に多い系統の名前で人間国宝クラスの
彫金師が若し頃、バイト感覚で懐中時計の裏刻をしてた個体もあると(大王談)
「時計」だけの知識では判らない事も多い。
「古物」全般、特に小物は大王やT師匠の影響を受けているモキタスですので
こんな小ネタも知ってる訳ですが(笑)
今回のも「ありそうで無い」懐中時計であります。
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