月の照る夜に

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夏ドラマ(透明なゆりかごなど)

2018-09-19 12:07:31 | TV・映画

夏ドラマは、1回も見ていないものや、何となく見ていたものもありますが、今期はいいドラマが多かったように思えます。まだ最終回が放送されていないものもありますが・・。
いつもはN0.1は簡単に選べるけど、今期は迷う(笑)
「グッド・ドクター」は別にして(笑)「義母と娘のブルース」(TBS火10) 「Dele」(テレ朝金11) 「透明なゆりかご」(NHK金10)の3本が秀逸。

「透明なゆりかご」は明後日金曜日が最終回。連ドラですが、医療もので1話ごとのお話になっているので、最終話だけ見ても大丈夫かと。ぜひ見てほしいドラマです。
漫画が原作だそうで、町の小さな産婦人科医院を舞台に、そこで看護助手をしている少女の目線で「命とは何か」を問い、見つめていく物語。
産婦人科が舞台ですが、幸せな出産だけでなく、中絶、未成年の出産、母性、分娩後の死、仕事と妊娠など、考えさせられることや、産婦人科の影の部分なども真摯に描いています。
描かれるのはリアルで厳しいものも多いけれど、そこに向かい合う医師、看護師の方々や患者さんの姿を丁寧に見せて、これが答えだというものを押し付けないで、見ている側に委ねているので、余韻を感じさせてくれます。泣かせようとすることも煽ることもない。
重いテーマが多いけれど、決して暗くはない。最後に主人公の看護助手のアオイが妄想する世界が優しくて、希望を感じさせてくれます。

前回の9話は特に重く辛いテーマで。これはNHKだからできたことかも。
番組ツイでは、事前にこんなお知らせがありました。
「透明なゆりかご」今夜10時、第9回『透明な子』放送です。まずHPのあらすじをご覧下さい。耐えられないとお感じであれば、視聴を回避して頂いても構いません。ただ、観てくださった方には、確かなものをお届けします。全出演者,スタッフ,思いを込めて。

私はTV誌であらすじを読んでいたので、この回は見るのはやめようと思っていました。でも、これを見て、録画して見ることに・・(リアルではちょっと怖くて・・。それに1人で見たかったので)
すごいなと思いました。産婦人科というのは、こういうことを扱うこともあるんだという思い、現実にニュースなどにもあるけれど、あらためて思う怒り。そして、受け入れるにあたっての医師、看護師たちの配慮、将来のためにできうることは全てしておく姿勢、そういう細やかなところまでしっかり描いているのがすごいと思いました。
デリケートな問題を取り上げているので、これくらいしっかり見せてくれれば、変なところに引っかかることなく、その問題だけに向き合える。最後にお母さんが見せた決断、先生の「私たちは長い闘いをしなければなりません」の言葉が響く。

アオイは高校生で、発達障がい。そのことは周りの看護師さんたちは知らないけれど、そのことで過去にお母さんは苦しんできた。問題行動が多かった小学校時代、自分を困らせるためにやっているのかと思ったり、きつくあたっていたけれど、発達障がいということがわかって、お母さんは救われたのかも。親子関係は微妙な感じに描かれているけれど、アオイは自分が母親にどう思われているかイマイチ不安だったのかもしれない。
今回の話で、アオイは自分が人の気持ちがわからなくて、みんなが気づくようなことも気づけないからアミちゃんを救ってあげられなかったんじゃないかって思うけれど、彼女の気持ちをただ聞いてあげたからこそ、真実がわかって・・。アオイはわからないからこそ、わかろうと努力する。
今回はとても辛い現実だったから、アオイの妄想もなかったような・・。
でも、最後にアミちゃんとお母さんを心配するアオイに、アオイのお母さんが言った「私はあなたから離れたりしない、私たちはいろいろあったけれど、私はあなたがとても大事で、大好きだから」の言葉に涙が・・
抱きしめられながら一筋の涙を流すアオイ。
そのアオイの言葉「望めば 救いの手は差し伸べられる 私は そう信じる事にした」それが救いだし、この回に込められたメッセージなのかも。

アオイは清原果那さんという若手の女優さん。まだ16歳。いい女優さんです。「あさが来た」にふゆちゃん、「精霊の旅人」ではるかちゃんの子供時代をやっていた。お母さんは酒井若菜さん、すごくいい。
先生は瀬戸くん。実際瀬戸くんみたいなドクターが産婦人科医だと、ちょっと診てもらうのは恥ずかしいけれど、まっすぐで素晴らしいドクターです。
婦長の原田さんも、看護師の水川さんも皆さん素晴らしい。毎回のゲスト、ベテランの方々もいいけれど、初めて見る若い女優さんたちもいいです。
特に印象的だったのは、分娩後に奥さんが死んじゃって(マイコさん)、1人で赤ちゃんを育てていく若いお父さんの話と、イッセー尾形さん演じる安く中絶を行う医師の話。
切ないけれど、心に残るお話ばかりです。

光と透明感を感じさせる映像と、アオイの表情、charaさんの歌、すべて優しく美しい。
最終回のゲスト俳優は鈴木杏ちゃん。
見ます! ドラマ公式サイト(こちら

「義母と娘のブルース」 最終回が物足りなかったという声もありますが、私は綺麗に終わったな~と思いました。亜希子さんは麦田に恋愛感情を持ったことはないと思うし、数々の奇跡の積み重ね、繋がりが素晴らしく、最後の奇跡は、亜希子さんと美幸の愛ある別れ(子離れ、親離れ」と、愛を知った麦田くん(人としてすごく成長したし)かな~と思いますが・・。
きっかけはどうでも亜希子さんは良一さんを愛しているし、美幸との絆は誰より深い。2人のお互いを思う気持ちがいい。大学受験の件はちょっと長かったけれど・・。
続編を感じさせる終わり方だったのかな? 私は逆に、もうこれで終わりっていう感じの終わり方だったと思うけど(笑)
伏線の回収なんていうものではなく、偶然のように見えて必然、気持ちのいい「愛」の物語だったと思います。

「dele」も変わった設定のドラマだったけれど、これも優しさに溢れていたドラマだったと思います。山田くんと菅田くんのバディ感がいい。ここに麻生さんがいい感じに絡んで・・。
毎回脚本家が違うというのを最初に聞いたような気がするけれど・・。確かにテイストは違う感じだけれど、全編貫いているものは同じで、面白いドラマでした。これはぜひ続編が見たい。
自分が死んだら、消したいデジタルデータは何だろう?(笑) 全てかもしれない(笑)

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