ぶんにゃり日記

ただの日記です。

ばあちゃん

2007-02-20 | あの人
家のばあちゃんはボケています。

今は「ボケ」ではなく「認知症」と言わなければいけないけれど、
「ボケ」の方がかわいいので、ここではあえて「ボケ」と言います。

私が上京して間もなく、おばあちゃんはボケました。
ある日帰ると、「えーっと、(ゆかずのこと)名前忘れちゃったよ、ばあちゃんボケちゃってさ。あはははは。」
「そっかー、名前はどうでもいいよ。ばあちゃんの孫だよ。この人とこの人の子供で、ばあちゃんの孫だよ。」とゆかず。
ますますわからなくなってしまったばあちゃんは、ただ笑っていました。

またある日帰ると、「あんた、おもしろいこと言うねー。どちら様?」

いやいや、あんたの孫だよ。

どこかで、
ボケていく人は途中、ある時ふと思い出す瞬間があるけど、
同時に自分がボケてることにも気づいてそれがショックでますますボケていくという人がいました。
ボケてる人はそんな事は言わないから想像でしょうが、
なるほどな、と思ってしまいました。

ある日、帰ると死んだじいちゃんの写真の前でばあちゃんが泣いていました。

「ばあちゃん、じいちゃんは分かるの?」と聞くと、
「誰だか知らないけど、悲しくなっちゃって。」と言っていました。

うーーーーん。

ばあちゃんのボケは解明できないけれど、なんだか幸せそうです。