小児の風邪も抗菌薬は厳禁-小児呼吸器感染症ガイドラインで明示-
小児の呼吸器感染症に関するガイドラインがまとまった。肺炎の重症度分類が小児で初めて示されたほか、成人と同様に肺炎などの急性呼吸器感染症に対する抗菌薬の適正使用を求める内容だ。
(日経メディカル12月号:36-37, 2004)
日経メディカルの最新号で気になる記事をみかけた。ようやく、小児呼吸器感染症ガイドラインがまとまったらしい。このガイドライン中心はやはり成人と同じく肺炎における治療指針の提示である。ただ「肺炎への抗菌薬適正使用のためには、風邪症候群まで検討の幅をひろげる必要がある」との認識から、いわゆる風邪症候群まで網羅するガイドラインとなったということらしい。
本プログの『風邪と風邪薬②』でも話してるとおり、風邪に抗菌薬は効かないのに、依然として細菌性肺炎や細菌性上気道炎などの予防目的で処方されている。ただ、この予防効果についても、エビデンスに乏しいのが実情というのは紹介したとおり。今回発表される小児呼吸器感染症ガイドラインでは上気道炎のうち病変が鼻咽頭に限定した鼻咽頭炎については「普通感冒」とする。「感冒に対しての抗菌薬の仕様は有害無益とされ、適応がないとする報告が多い」とはっきり明記されたことは特徴だろうね。なかなか踏み込みんでると思う。。それぐらい風邪に抗菌剤が今だにスタンダードということか。。
そういや、マガジンに連載中の時事問題マンガ『クニミツの政(まつり)』で、次に取り上げるテーマは医療問題みたいだね(2004年12月9日時点)。たかが風邪ごときに何種類も薬を出す日本医療。風邪薬には、風邪よりも怖い副作用があるっていうところかな・・・。アスピリン脳症、ライ症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、アナフィラキシー・ショックの話などが、いやらしく出てきそうだね。情報提供は賛成だけど、どういうスタンスでやるか興味がある。どこまで原作者が医療問題の本質を把握されてるか、お手並み拝見といきましょうか・・・。冷静かつ正しい情報提供を望む。必要以上に恐怖を煽ることは百害あって一利なし。
小児の呼吸器感染症に関するガイドラインがまとまった。肺炎の重症度分類が小児で初めて示されたほか、成人と同様に肺炎などの急性呼吸器感染症に対する抗菌薬の適正使用を求める内容だ。
(日経メディカル12月号:36-37, 2004)
日経メディカルの最新号で気になる記事をみかけた。ようやく、小児呼吸器感染症ガイドラインがまとまったらしい。このガイドライン中心はやはり成人と同じく肺炎における治療指針の提示である。ただ「肺炎への抗菌薬適正使用のためには、風邪症候群まで検討の幅をひろげる必要がある」との認識から、いわゆる風邪症候群まで網羅するガイドラインとなったということらしい。
本プログの『風邪と風邪薬②』でも話してるとおり、風邪に抗菌薬は効かないのに、依然として細菌性肺炎や細菌性上気道炎などの予防目的で処方されている。ただ、この予防効果についても、エビデンスに乏しいのが実情というのは紹介したとおり。今回発表される小児呼吸器感染症ガイドラインでは上気道炎のうち病変が鼻咽頭に限定した鼻咽頭炎については「普通感冒」とする。「感冒に対しての抗菌薬の仕様は有害無益とされ、適応がないとする報告が多い」とはっきり明記されたことは特徴だろうね。なかなか踏み込みんでると思う。。それぐらい風邪に抗菌剤が今だにスタンダードということか。。
そういや、マガジンに連載中の時事問題マンガ『クニミツの政(まつり)』で、次に取り上げるテーマは医療問題みたいだね(2004年12月9日時点)。たかが風邪ごときに何種類も薬を出す日本医療。風邪薬には、風邪よりも怖い副作用があるっていうところかな・・・。アスピリン脳症、ライ症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、アナフィラキシー・ショックの話などが、いやらしく出てきそうだね。情報提供は賛成だけど、どういうスタンスでやるか興味がある。どこまで原作者が医療問題の本質を把握されてるか、お手並み拝見といきましょうか・・・。冷静かつ正しい情報提供を望む。必要以上に恐怖を煽ることは百害あって一利なし。