空に問う。

空に問うても果てがない

お石様

2015-05-26 09:21:08 | 日記
・・・この町に越してきて、42年くらい経つ。

それからずっといわゆる「うん」が悪い。最悪といってもいい。漁師のために開発された宅地。頂には団地が二棟ある。ウチは下の宅地の方。元は畑だった場所。詳細は両親も知らない。バカ親父はお父さんの一言で「こういう宅地があるかどうか」その一言でただ参加したようだ。昔から何の考えもない。

で、物心ついたころ、近所に家も建ちはじめて、同世代の子供が増えて言った頃、ウチの考えのない親父が平らで厚みがある石の塊を灯油缶の屋根の重しに使っていた。その石なんだけど、4つ上の姉も2つ下のいとこたちも「お地蔵さん」と呼んでいた。縦30センチ横(上15センチ中20センチ下15センチ)厚さ8センチ。平たい場所なら立つ。

表面に人物やお地蔵さんの柄が浮いているわけでもかかれているわけでも彫られてる訳でもないけど、子供らは揃いも揃って、その石をお地蔵さんと呼んで花を供えたりしていた・・・・。その頃には母にはその話が伝わっていたから、灯油缶置き場の屋根には別の石が乗っていた。

手ごろな墓石に見えなくもない。ただ子供ながらおいらにはどうしてもお地蔵さんには見えなかった。

みんな幼くて純粋だったから、その石の持つ力や内包する姿が見えたのかも知れない。

その石は、それからもずっと隣の空き地にあって、なんとなく立てかけてあったり転んだりしていた。


一昨日、むかし開墾して掘り起こした石を再度組み上げて、そのお地蔵さん石を立て掛けることにした。少しだけだけど気持ちが軽くなった。

霊能者Mさんに「石の祠」とか言われていたので、掘り起こした石で作った柵に屋根のある空洞がある場所があった。気になって壊したのが3月末。そこから不眠と言う無限地獄が始まったのだ。と言うか、重なった。それ以外はない。手術痕は今も痛いけど、それが眠れない理由や原因じゃなかった。まあ1年前に一宮のご厚意でしていただいた篤い祈願の影響で強固に守っていただいた方策が解けたせいかもしれない。先日、伺ったけど祈願はして貰っていない。何も変わらなかったから。まあ呪詛を掛けている相手が判明していても、その術者はピンピンしてる。結果は明暗を分けて、おいらはソレを不公平だと思った。納得が行かなかった。その気持ちがだんだん不信に繋がって、信心が削がれてしまったのは事実・・・・。人間辛抱が足りないからです。

で、未だに「お地蔵さん」には見えませんが、ちゃんと直してあげたら少し心が落ち着いた。

むかしむかし、畑の傍らに、その石はあった。それはお墓だったのか、目印の石だったのか分からない。けど、長い時間をかけて何かは宿ったのかも知れない。人の想い。それが滲んでいるような石には思える。

で、日本酒をかけてあげた。昨日は3時まで起きていたけど今朝はすっきり目が覚めた!気のせいだろうなぁ。

足りない頭でいっぱい考えて、いろいろ苦しんで、何やってんだろうってヤケになった。

生きる意味がなくなっていた。別に死んでもいいと思ってた。なんかただ働くって怠いしね。

そういうのから少し復帰した。

部屋にはたくさん貴石(水晶とか)がある。百以上はあるかな?でも次から次から買ったから、ご利益なんて分からない。一度も身に着けずにしまい込んだ石もある。その時々、いろんな思いがあって、購入したんだけどね。昨日は石に謝ったりした。石屋さんになるのが夢だけど資金もないし、しょうがない。また雇われ人に戻るだけ・・・・。ああああ、凡人だ。

あなたからしたら、「なんかあの石邪魔なんだけど・・・・」って思っても、意味があったり役目を負ってる石もあるから、ほっておいてあげてください。

このままほっておいたら、遺跡みたいになって、お地蔵さん石もそういう風に思われて行くんだろうなぁ。まあ桜の木が三本と木蓮の下にあって、こんもりした森みたいになってる。この地方には森神って考え方もあるので、そういう風になっていくんだろうなぁ。

※森神とは、森の中から木を選び縄を掛けたり根元に幣を立てて、木を神として祀ること。

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