Momonga Lovin' It

MOMONGAの趣味や興味があることを雑記風に書いてます

盗聴 / 真保裕一

2006年06月29日 | Books
こんばんは☆
再度読み返してみました。
真保裕一さんの”盗聴”です。この本は5つのストーリーで構成されてます。
もちそれぞれがべつべつの物語です。
いつも真保裕一さんの本を読む時思うのはこの人けっこういろいろ取材等をして練り込んでから作品を書く人だなぁと思います。
今回のこの本もそれを感じますねぇ...
”盗聴”ではあるコンサルタント会社のスパイ防衛コンサルタント部門に所属している主人公が違法電波を救い上げ、発信源を追跡する仕事についていて、あるときひろった電波に事件に関わるやり取りが... だんだんと主人公はこのやり取りが録音されていたものをながしてたのではと疑問をいだき犯人としてにらんでいた人物を盗聴しようと仕掛けるも... 犯人は別で同じ部門の人達だった... 最後は全て犯人は捕らえられるのですが、主人公が犯人とにらんでいた人は実は警察の味方であった。
そして最後になんで警察にこの状況が説明できたかと主人公に聞かれた時、自分の左目が義眼となっていて”盗聴器さ”とウィンクしてみせた... 
なかなかテンポも良く文章に引き込まれていく感じです。
できればもっと背景にいる人達を細かく書いてくれたらもっと面白くなったんじゃないかなぁと思います。
その他”再会(ちょっと重い内容)”・”漏水(殺人をおかし、口封じをし、その事実を追いかける人達に取り囲まれた時主人公の妻に裏切られるストーリー ミステリーもあって面白いです。)”・”タンデム(個人的にちょいといまいちって感じです)”・”私に向かない職業(これはなかなか面白かったです。淡々とした主人公が狙うターゲット... しかし思いも寄らぬことから悪い奴らを相手にし危険を回避していき最後はターゲットを始末するストーリー)”

また読みたいか度 ★★★☆☆ また機会を見て読み返したいです。

海になみだはいらない / 灰谷健次郎

2006年06月27日 | Books
こんばんは☆
これは先週読み終わってました。
個人的に灰谷健次郎さんが書かれた本って好きなんですよねぇ... 主人公は子供達が多いんですが、みんな生き生きとそして子供がもつ自然な疑問とかをリアリティある文章で書かれてます。
この本は”海になみだはいらない”・”きみはダックス先生がきらいか”・”ひとりぼっちの動物園”の大きく3つの物語があります。”海になみだはいらない”は海が大好きで潜りも得意な章太と転校してきた佳代との交流・そして潜りを教えて大きな伊勢エビのことをはなしたおじいさん・そしてまっすぐな性格の章太のお兄さんなどが絡み物語は進んでいきます。
最後はおじいさんは亡くなってしまうんですが、ほんの短い期間に章太は確実に成長していきます。
本当に強くなったなぁとおもいます。
そして”きみはダックスせんセウがきらいか”はあだ名をダックスと呼ばれる先生が着任したクラスで起こる様々なことを書いた物語です。最初は馬鹿にする子供達もいましたが、だんだんとクラスのまとまりがでてみんなで前にすすんでいこうという気持ちになります。そしてダックス先生はひょうひょうとした感じとは裏腹にものすごく子供達のことを考えやさしいことばでつつんでくれます。心が温かくなります。
そして”ひとりぼっちの動物園”は大人になるとわすれてしまう感覚やふだんみすごしがちな風景・感情を再認識させてもらう物語です。
全般的には子供でも充分読める内容だと思います。
機会あったら子供さんと一緒に読んでみられてはいかがですか?
きっと驚くと思いますよ... 子供と親との感想の違いに...

また読みたいか度 ★★★★★ かならず読み返したいです。

センセイの鞄 / 川上弘美

2006年06月24日 | Books
こんばんは☆
今週読み終わりましたぁ...
川上弘美さんの”センセイの鞄”
主人公と高校の恩師との恋愛... 居酒屋で再会しセンセイと酒の肴をつつき、飲み、お花見やキノコ狩り・二人での旅行を重ね
主人公とセンセイとのゆったりとした時間が流れ... いつしか恋を確信していく... センセイの暖かみのある言葉と主人公のもどかしさが感じられます。
そして最後はセンセイは亡くなり... 最後はちょいほろっときますね...

風の男 白州次郎 / 青柳恵介

2006年06月18日 | Books
こんにちは☆
白州次郎さんという名前と簡単にはどんな人なのかは知ってたのですが、今一度しっかり読んどくかと思い手にしてみました。

感想は、この人は昭和の時代を風のように駆け抜けていったと思いますね...
強く賢く・気骨があり・真面目に働いてる人には優しさを見せる評価する、こんな人が、昭和の激動の中心にいたのかとおもいました。
ややもすると資産家の息子であり、外国留学の経験もあり、時の人達との親交もありそりゃそういう立場もなるとおもいがちですが、自分としては常に先をよむ鋭さと、ささえている人達への最大限の感謝を常にもってた人なんじゃないかなぁと思います。
いま、なりふりかまわない金満主義・もくもくと仕事をすることより華々しさをもとめる人も多いと感じてます。忘れちゃいけないのは、どんな仕事でも相手の立場をわかってあげることだとだとおもいますね... 立場が上であろうと下であろうと...
一度読んでみてはいかがですか?
昭和という時代にこういう人がいたことを理解してみるのもいいかもです。
しいていえばちょっとさらっと書かれてるところもあるんで、より詳しくしるには関連著書を読んでみること良いと思います。

また読みたいか度 ★★★★☆ 時間をおいて読み返してみます。

大統領のクリスマスツリー / 鷺沢萠

2006年06月18日 | Books
こんにちは☆
前にも1度読んでみた本をサイド読みなをしてみました。

主人公の治貴と香子 治貴は自分の生まれた過去に寂しさとそれをバネにして法の道に突き進みやがては法律事務所で若手のホープとなっていきます。そしてこの物語は香子が今いるところから振り返るように観ている感じで書かれてます。
生活の不安・子供を授かってからの不安・いつしか治貴とのすれ違い... 治貴の不倫と... そして二人の別れも...
所々に二人がドライブして治貴から紹介されたクリスマスツリーがでてきます。
最後の方の終わらせ方はちょっと強引じゃない?と思います。
印象に残っているのは、”あなたはあたしのクリスマスツリーだったのよ”・”でも、あたしたちのクリスマスは終わっちゃったみたい”って治貴へはなす香子の言葉ですね... 全てはこの言葉に集約されるようにストーリーが展開されてるように思います。

また読みたいか度 ★☆☆☆☆ う~ん ストーリーとしてはわかるんだけどちょっとなぁ...

太陽の子 / 灰谷健次郎

2006年06月14日 | Books
こんばんは☆
先日読み終わりました。
この本は5・6回読みなをしてますねぇ...

このストーリーは主人公のふぅちゃんが自分の家族を軸として家族が経営している沖縄料理のお店”てだのふあ・おきなわ亭”に集まる様々な人達との関わり・そしてその人達からもらうやさしさ・そしてそれぞれがもっている過去と今をいきる強さが主人公を通じて生き生き描かれてます。
主人公のお父さんがノイローゼになり最後は亡くなってしまうのですが、その過程において小さい少女が悩むこと、そして葛藤が等身大で書かれてます。そしてその少女を支える人達の優しさがいいですねぇ...
読み終えて感じるのは、やはり生きることへの疑問をちゃんとこの少女は理解してるんだなぁ...
そして人との関わりというのを再度認識させてもらったって感じです。
う~む 自分もいい大人ですが、いつまでもこういう気持ち・人との接し方・関わりかたを忘れないようにしたいです。
忘れそうになったらまた読み返したいですねぇ...

ちょっと仕事とかいろいろつかれたなぁ・行き詰まっちゃったなぁ と感じたらぜひ読んでみてください。
何かを感じるかも知れませんよ... 

この本の最後の方に書かれている言葉...

かなしいことがあったら
ひとをうらまないこと
かなしいことがあったら
しばらくひとりぼっちになること
かなしいことがあったら
ひっそりと考えること

心に響く内容でした。

また読みたいか度 ★★★★★ すばらしい作品だと個人的には思います。
               主人公の純真なまでの心にぶっちゃけ泣いた...

塩狩峠 / 三浦綾子

2006年06月11日 | Books
こんばんは☆
この本を初めて読んだのが確か高校生の時 そのときにはまだまだいろいろ書いてあることをちゃんと理解できなくて、読んでいるといろいろ違和感を覚えたのを記憶してます。
その後20才頃この本をまた読み返してみるとやや考え方の古さは感じる部分(時代背景を考えると)と差別的な考えがどうなんだろうという疑問点 そして主人公が大人になるに連れて人との関わり(とくに自分の母親)に対してうまく対処できないところ、そして実直なところ 主人公が考え行動すること1つ1つがわかってきました。
そしてもの凄く久々に今度は文庫本で再度読みなおしてみました。
主人公の実直さそして信じることを最後までやり通す芯の強さ... そして人に対する愛情・やさしさが文面を通して伝わってきます。
そして物語の最後には、主人公が電車にのり結婚を約束した女性のところへ向かう途中 列車の連結部分が外れ... 社内の人々が叫ぶ中 手動のブレーキを一杯に引きスピードは落ちるがその先には下り坂が... 主人公は最後には自分の身を投じて最悪の状況を避けた... 事故の一報を聞いた女性はその事故死を受け入れられず、駅に向かい... 主人公を見たと... そして後日事故現場に向かい主人公からおくられた手紙を読み返し自分が妻であることが誇らしいと... 
最後まで読み終わってみて。自分ではマネのできないことであり、このことがモデルになった人がいたことにも驚きです。
単に涙を流すという本ではなく人としての生き方・関わり方をものすごくリアリティがある文章で書かれてます。
読む歳で感じ方もこうもかわるもんだなぁと思う本です。
1度は読んでみると良いと思います。

また読みたいか度 ★★★★★ すばらしい作品だと個人的には思います。

パイロットフィッシュ / 大崎善生

2006年06月11日 | Books
こんばんは☆
ちょっと前に読み終わっちゃいました。
19年ぶりに昔付合ってたひとから電話がかかってきて合う約束をする。
その女性との出会いから、主人公の就職 女性との別れ... 主人公が積み重ねてきた人生 そして出会った女性達 死という別れ様々なシチュエーションがちょっと軽い感じのタッチで書かれてます。
そして女性との再会 ホームでの別れ... 文面中にもありますが、”人は、一度巡り会った人と二度と別れることはできない”印象的な言葉ですね...

また読みたいか度 ★★☆☆☆ ちょっと間をおいてから... 
               表現されている言葉が良いと思うところがあります。

奪取 / 真保裕一

2006年06月11日 | Books
こんにちは☆
今日は朝から雨模様ですねぇ... 昨日は鎌倉にいってきました。
まだまだ写真整理ついてないんでこれからアップしてこうと思います。

さて先週じっくり読んでみました1冊 真保裕一さんの”奪取”です。
真保裕一さんというと”ホワイトアウト”が思い浮かべると思いますが... 個人的にはこの”奪取(上・下巻)”をすすめます。
友達がつくった街金借金を返すためヤクザからの厳しい支払いを突きつけられ大胆にも偽札造りを... パソコンを駆使し、ATMを破壊・持ち出し札センサーの弱点を突きまんまと大金をつかむところまで... そしてヤクザとの約束・突如現れたジジイ... 結局は友達はヤクザにとらわれ... 主人公は友達を助けるため警察へ売る 主人公は整形・名前を変えジジイそして物語中盤から後半にキーにもなってくる女の子を交えヤクザ・大手銀行を相手に精密な偽札造りへ... 最後の最後はある人物にだまされ...
登場する人物・人物関係・お札に関する詳しい情報など読み応えあります。
そして2・3転する展開も面白いです。
そして最後には真保裕一って... 事がわかります。

一度読んでみられてみては?

天使の卵

2006年06月04日 | Books
おはようございます☆
もう1冊... おととい1日で読み終わっちゃいました。
村山由佳 / 天使の卵 です。
感想...
主人公は高校時代から付合っている人がいて、親父が入院している精神病院の担当医と恋に落ちていく... 
親父の自殺... そのことをこころにひきずる担当医 担当医には過去結婚していた夫が自殺していた...
そして担当医は主人公が付合っていた女性のお姉さん... ストーリーは最後の方複雑な事情が断片的に書かれてて
ちょっとあらいなぁと思う部分ありますが、主人公が愛した担当医を描いた絵をめくり愛した人のことを書いてあります。
男性として共感できる部分もあったりなかなかテンポがいいなぁと思ってたんですが、ストーリーの終わり方がちょっと残念

今度映画化されるんですよねぇ... どんな感じに描くのか気にはなりますねぇ...
個人的には村山さんの作品では、おいしいコヒーの入れ方シリーズが好きですねぇ...結構物語長いっす。

夜の果てまで

2006年06月04日 | Books
おはようございます☆
先週末に読み終わってる本です。
去年気になってたんですが、結局買わずじまいだったんですよね...
盛田隆二/ 夜の果てまで です。
感想は.... ストーリーの始まりに書かれている 失踪宣告申立書 がずぅ~っとひっかかてたんですが、ストーリー最後にひもづいてました。
北大生の主人公とラーメン屋さんの後妻が不倫の末 駆け落ちしたりし、最後はもとの夫のところに戻っていく... ただ7年後その妻は失踪... この間にも前妻とのつながりがあったりいろいろどろどろの所もあります。
最後の方は主人公がひたむきに自分の気持ちを通そうと旅立っていくことが書かれてます。

石の扉 ーフリーメーソンで読み解く世界ー

2006年05月28日 | Books
こんにちは☆
2ヶ月位前に読み終わってた本です。
本屋さんに立ち寄りなにげに手に取ってみました。
フリーメーソンという名前は聞いた事ありましたが、何も知らないので予備知識無しに読み通してみました。
感想としてはアメリカ歴代大統領や日本人にもフリーメーソンがいたことや、ピラミッドはフリーメーソンが作った・テンプル騎士団との関わりとか資料に基づいた仮説等々がかかれてます。
興味を引いたのは、明治維新の裏にグラバーが存在し膜末の志士達と親交が深く黒幕的な存在感を示してます。
いろいろ知らなかったことがかかれているので面白いめんもありますが、ちょっと飛躍過ぎじゃないかなぁと思うところもあります。

ダ・ヴィンチ・コード

2006年05月27日 | Books
こんにちは☆
ちょいとここ2日ほど飲みまくりで... 体がぐったり...
さてさて1つカテゴリを増やしてみました。
んっ? 読んだ本についてです。

皆さんは本読んでますか? このごろは活字離れってよくいわれてますが自分は時折活字渇望がおそってきます。
本を読むってなんか趣味的にマイナーなのか? ..って思っちゃいますが...
まずしょっぱなは最近話題の本を...
映画も封切りされた”ダ・ヴィンチ・コード”です。
会社の行き帰りとか、仕事の移動中とか文庫本だと手軽ですから良いですよね...
この本は一気に読んじゃいました。上はちょっと時間がかかりましたが、中・下はけっこうスピード感あってあっちゅうまでした。
感想は歴史的な背景と資料に基づいた蘊蓄についてはなかなか面白いと思います。
宗教的なところとそれを結びつけるところはいいんじゃないかなぁ... もうちょっとトリックが深くなってるともっと良かったかも...
犯人については上巻で ふ~ん とわかっちゃう感じですねぇ... ねぇ サー あっ!
映画は見てませんが、予備知識(本読んでから)を持ってみた方がいいかも...