あたしには同じ歳の同僚がいた。前の会社のことだ。店は違えど出張や勉強会で一緒になると終わった後パチンコに連れてってくれたりタトゥー仲間だからショップに入り浸りしたりした。彼はずいぶん前に結婚していて奥さんは10歳も年上なのに、だからか若い子が好きで浮気ばっかりしていた。そんな彼は男としては嫌いだが人としては本気で好きだった。彼もあたしを女ではなく、親友だと言った。タトゥーショップを紹介してくれて、一緒にどちらが我慢できるか並んでガリガリとタトゥーを彫られたりしていた。趣味もよく合った。彼は車もスノボもラーメンズも音楽もお芝居も好きで話しは絶えなかった。軟骨にピアス開けてお互い膿んだり、仕事中にスノボの新商品について長電話したりした。なにより当時酷い鬱ですぐ手首切った写真を送りつけたり、今から死ぬ、と泣いたりするといつも本気で怒って止めてくれた。一番嬉しかったのは俺たちはソウルメイトだから気持ちが離れていても気持ちがわかるんだよ。と言った。はじめてその言葉を聞いたとき、子供みたいにワンワン泣いた。ちょうどボスとも上手くいってなかった。走馬灯のように思い出が流れる。まとまらない。次回に続きます
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