雪音の徒然声

傷が欲しいの、決して消えない傷痕が。
かきむしって、血が滲んで爪が赤く染まる。
この痛みはあなたのものだよ。

適量適度なんて分からないから
ただ、あなたへの感情が暴走する。
傷ついた？怒ってる？嫌いになった？
よかったね、やっとあたしから釈放されて

去り際なんて綺麗にできない
眉をしかめるあなたの顔が浮かんでは消えた
呆れないで、困らないで、ねえ、笑って
本とはね、大丈夫って言って欲しかった。

傷が欲しいの、決して消えない傷痕が。
切り裂いて痛みも無視して全て分からなくなる。
あなたがいなくても平気なように

頼らないように、求めないように、あたしが
大人だといつでも思い出せるように
消えない傷を作りましょう・・・。