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骨董美術の紹介
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梅僊 牧野梅僊 水墨山水

2016年01月11日 | 掛け軸
梅僊 牧野梅僊 水墨山水

絹本 傷み酷すぎる


牧野梅僊 まきの-ばいせん

(1778~1824) 江戸時代後期の画家。
狩野(かのう)派をまなぶ。のち法眼となる。山水,人物をよくした。万延元年9月6日死去。
出羽(でわ)由利郡(秋田県)出身。名は昌興。別号に牧遊斎。




参考資料:象潟古景図
     牧野雪僊(せっせん)(1820~1904)の作品ですが、その父が牧野梅僊(1778~1824)になります。
     縁取りが濃く太い画法はこの作品と作風が一致します。


版画 板橋(はんきょう)拓片 鄭 燮(てい しょう) 暗香浮動月黄昏 中国美術

2016年01月11日 | 掛け軸
版画 板橋(はんきょう)拓片 鄭 燮(てい しょう) 暗香浮動月黄昏

中国美術

鄭 燮(てい しょう、康熙32年(1693年) - 乾隆30年(1765年))は、清代の画家、書家。興化の人で、字は克柔(こくじゅう)、板橋(はんきょう)と号した。詩書画すべてよくし、三絶の誉れ高い孤立独往の文人である。書がもっとも異彩を放っており、その書風は各体混交の奇矯なもの。画は揚州八怪の領袖的存在とされる。


揚州で書画を売りつつ科挙の受験勉強を続け、雍正10年(1732年)、挙人に及第し、乾隆元年(1736年、44歳)に進士の特別試験[1]に合格して翰林院に入った。乾隆7年(1742年)に范県の知事として赴任し、同11年(1746年)には濰県の知事に転任した。当時から鄭燮の詩書画は有名で、赴任地で彼の書体が流行したといわれる。

乾隆18年(1753年、60歳)、濰県一帯が大飢饉にみまわれ、鄭燮は農民の救済に尽力したが、これが富豪や大官の恨みをかう結果となり失職した。そして、故郷の揚州に帰って友人の李鱓の別荘のそばに擁緑園(ようりょくえん)を構え、再び書画を売って暮らした。金農や李鱓らと詩書画を楽しんで余生を送ったという。乾隆24年(1759年)には自らの書画の潤例[2]を作り、「大幅は6両、中幅は4両、小幅は2両」とし、「支払いは現金がうれしい。うれしいから書画の出来もよくなる。」といい、評判になった。当時の揚州は塩の集散地として商業が発達し商品としての書画の需要が多かったのである。乾隆30年(1765年)、73歳で没した。

清代前期の書は傅山や王鐸らによる明代からの流麗な行草書と董其昌の書風が一世を風靡したことの2つの現象に集約される。そして、これら世の主流とは隔絶した位置で奇抜な書法を実践して名を成した人物が、朱耷・金農・鄭燮であり、書画の両面に通じた。金農と鄭燮は金石学の勃興に伴い漢碑を習って碑学派の先駆をなした。
鄭燮の書の特徴は楷書の中に篆隷の要素を混ぜて書くことで、独特の様式を作り上げている。隷書が三分の二で、楷書がその残りという意味から、漢隷の八分書になぞらえて、六分半書(ろくぶはんしょ)と自ら称した。左右の長いはね出しや長い画の途中で筆を頓挫させるなどは黄庭堅の書風の影響である。
画は蘭・竹を得意として画名は極めて高かった。題画の小文は金農の題記とともに乾隆文壇の双璧といわれ珍重された。当時の画家は画法をもって書を書き、書法をもって画を描いたといわれるが、彼もその一人である。



鄭燮の特色
鄭燮
 清代中期の書画家。字は克柔。号は板橋。興化(江蘇省)の人。山東濰県の知県に任ぜられたが、上司に背いて退官し、以後売画で生計をたてる。
 画は徐渭の山水花卉を学んで蘭竹画を得意とし、清爽な趣が珍重された。
 書は隷楷行を交えた雑書体で、とりわけ隷意が強いのが特徴である。画は書法、書は画法で書いたといわれる。




揚州興化 板橋




暗香浮動 月黄昏 あんこうふどう つきこうこん

詩の作者は林 逋(967-1028)北宋の詩人。字は君復(くんぷく)。錢塘(せんとう=浙江省杭州)の人。
若い時から江淮(こうわい)地方を放浪するように遊行していた。 西湖の孤山に隠棲すること20年。生涯官に仕えず、また妻帯しなかった。詩風は穏やかで淡泊である。詩は元来西湖の風景を詠じたものが多い 。死後、和靖先生と諡(おくりな)された。「林和靖詩集」の著がある。

山園小梅        <林 逋>
さんえんしょうばい    <りんぽ>

衆芳搖落して 獨り暄妍
しゅうほうようらくして ひとりけんけん

風情を占め盡くして 小園に向こう
ふうじょうをしめつくして しょうえんにむこう

疎影横斜 水清淺
そえいおうしゃ みずせいせん

暗香浮動 月黄昏
あんこうふどう つきこうこん

霜禽下らんと欲して 先ず眼を偸み
そうきんくだらんとほっして まずめをぬすみ

粉蝶如し知らば 合に魂を斷つべし
ふんちょうもししらば まさにこんをたつべし

幸いに微吟の 相狎るべき有り
さいわいにびぎんの あいなるべきあり

須いず檀板と 金尊を共にするを
もちいずだんぱんと きんそんをともにするを