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骨董美術の紹介
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楽 黒楽茶碗 同梱(清和窯)他1

2016年01月28日 | 茶道具
楽 黒楽茶碗 同梱(清和窯)他1

12代楽吉左衛門(弘入) なら
Kichizaemon Raku12th(konyu)

陶芸家

1857 ( 安政4 )~ 1932 ( 昭和7 )

本名:小三郎、惣次郎(幼名)のち吉左衛門、喜長
号:翫土軒、雪馬、弘入

京都の人 師、11代楽吉左衛門(慶入)
11代慶入の長男
1871年家督を継ぎ吉左衛門を襲名。黒楽茶碗、赤楽茶碗共に色彩表現に優れ釉薬を二重にかけることにより色の変化を演出。
また箆(へら)使いにおいては9代了入を基礎としながらも独自に研究。独特の穏やかな胴の丸み、男性的で豪放的な作品を残す。
印には糸偏が8を模る「8楽」が主流、そのほか徳川頼倫候筆の「楽」、碌々斎宗左筆の草書「楽」、「十二代喜長」の角印を使用。
西本願寺用に瓢箪型の中に「澆花」とされた印もある。

〔印 名〕
「樂」(「楽」)「十二代喜長」




楽 赤楽平茶碗 同梱 乾山平茶碗

2016年01月19日 | 茶道具
楽 赤楽平茶碗 同梱 乾山平茶碗

箱違い(黒楽)





10代楽吉左衛門(旦入)  の楽印を思わせるが・・・
Kichizaemon Raku10th(tannyu)

陶芸家

1795 ( 寛政7 )~ 1854 ( 嘉永7 )

本名:市三郎、惣次郎(幼名)のち吉左衛門、喜?
号:旦入

京都の人 師、9代楽吉左衛門(了入)
10代旦入の次男
17歳の頃家督を継ぎ襲名。
千家十職として了々斎宗左や吸江斎宗左によく仕え吸江斎宗左(宗旦)より旦入の号を賜る。
1819年の徳川家御庭焼の従事のほか1828年に二度目の紀州行きを命じられ吸江斎宗左、十代永楽了全、十一代永楽保全と共に南紀偕楽園窯に従事し治宝候より自筆隷書体の楽印を拝領しおもな使用印とした。
作風は父・了入をよく継承しヘラの技術に優れ茶碗の角度によっての違った魅力を演出、作品としては小ぶりのものを多く残している。

〔陶 印〕
徳川家斎順候の湊御殿御庭焼清寧軒窯に従事した頃の印「清寧印」 他に行書「樂」(「楽」)印
(楽の下部が正しく木となっている「木楽印」などを使用、「木樂印」下部の木の字が撥ねている)