このドラマはずっと見てきた。今日で最終回。
(以下、ネタバレです)
単発だと思っていた事件が、実はつながっていた。
「こいつが犯人か?」と思うと、次々とそれらが殺されていく。
誰が犯人なのか?思えば、こいつも怪しい、あいつも怪しい。
ラストは・・・「これだけはやめてくれーーーー!」と思いつつも、うすうす予想してた展開かなあ。
しかし重い、救いようのないラストだったです・・・
雪平の最初の射殺事件、もしくは雪平の父親の射殺事件に端を発してると思ったんだけど、
「復讐サイト」って言うのは考え付かなかったなあ。
でも黒幕がいて、そういう風に仕向けられてるのでは?と思っていた。
黒幕がいない・・・なーんて展開だったら、京極夏彦先生風だけど、そこまでは及ばなかったか。
でも、原作の「推理小説」っていう本にそれだけのストーリーが書かれているとは思わなかった。
見た感じでは結構薄いな、と思ったんで。(例によって私が本を読むことはないだろうが)
しかし、ドラマ上のことで突っ込ませてもらえば
・ あのケーサツの動きはおかしい(そろいもそろって犯行現場に行く必要があるのか。安藤が所轄に行って簡単にパソコンデータをコピーできることもおかしい。)
・ 事件のことを飲み屋で話すのはありえん。守秘義務はどうなっている?
・ 雪平、別に射殺しなくても、腕とか肩を狙えないのか?
・ 犯人安藤がコインロッカーベイビーで、施設育ち。その設定もステレオタイプ的でない?
(最近映画「クラッシュ」を見たせいか、そういうとこが気になる。)
しかし、ひとつ疑問。
蓮見の復讐の矛先は、何だったのか?山路の更迭が狙い?
安藤は言う「復讐だけを目的に生きていくのは辛かった」
なんか、「アメリカン・ヒストリーX」のエドワード・ノートンのセリフを思い出した。
「怒りに任せるには、人生は長すぎる」
「愛するものに殺されたい」という感情は分からないが
そういう歌を歌ったことがある。高校時代、合唱部だったわたし。
西村朗女声作曲集「秘密の花」の「ゆびⅡ」
「あなたの美しい指で わたしの頸をめぐらしてください」
詩 大手拓次 (原題「頸をくくられる者の歓び」より)
(これを女子高校生が全国コンクールで歌ったって言うのも、凄いことだな、今思えば)
私の好きなこのドラマのエンディング曲である伊藤由奈「Faith」は、ずっと雪平の生き方に近いと思ったけど、実は安藤の生き方に近かったのかもしれないね。
参考
「アメリカン・ヒストリーX」レビュー(完全ネタバレです)