サッカーの試合も残すところ本日のFUJI XEROX SUPER CUPサンフレッチェ広島-横浜Fマリノス戦と、日本代表の親善試合キリンチャレンジカップ日本代表-ニュージーランド代表の試合を残すのみとなっています。
公式戦は高校選手権の決勝戦で最後だと勝手に勘違いしていたので、Jリーグの試合があって良かったです。
チケットもすぐに買わなかったのですが、無事に取れて天気も良く、絶好の試合観戦日和。
席はバックスタンド2階席の「パノラマシート」。
2,500円でリーズナブルですが、場所はほぼハーフウェイラインの延長上というサッカー観戦には絶好の場所です。
青空と新宿の街並みまで一望できる気持ちの良い席でした。
すぐ後ろの聖火台も。
ぽかぽかと暖かかったのですが、それは聖火台のせいではなく、日差しとカイロとヒートテックのおかげだと思われます(苦笑)。
選手入場です。
Jリーグ王者の広島が向かって右(ホーム扱い)、横浜が同左(アウェー扱い)です。
国歌斉唱は加藤ミリヤでした。
あれ?日本代表戦でないのに国歌斉唱があるんですね。
開幕を迎える一戦なので、ということなのでしょうが。
久しぶりの観戦ですが、昔も歌っていたかなあ・・・?
キックオフを前に盛り上がる広島サポーター。
その昔、1993年の開幕から95年あたりはJリーグを見まくっていましたが、もちろんほとんど関東で見ていたので関西以西のチームはサポーターが少なかったです。
なので、国立で広島のサポーターがこれだけ来るとは少々驚きです。
リーグ2連覇していますし、今年度初タイトルもかかっていて、まあそうそうだろうなという気もしますが、地域密着を掲げたJリーグの理念が浸透してきているということでしょうか。
横浜側も盛り上がっています。
今年はJ3も開幕し、J1に横浜と川崎フロンターレ、J2に横浜FCと湘南ベルマーレ、J3にSC相模原と神奈川県はJリーグ密集地帯となっています。
ちなみに他県でいうと、東京ではJ1にFC東京、J2に東京ヴェルディ、J3に町田ゼルビアの3チーム、大阪はJ1にガンバ大阪とセレッソ大阪の2チーム、福岡にはJ2にアビスパ福岡とギラヴァンツ北九州など、人口の多い都府県に複数チームが籍を置くようになりました。
おっと、長野県もJ2に松本山雅FC、J3に長野パルセイロと2チームいますね。
今年はJリーグが52チームでスタートという歴史的な年になりますので、各レイヤーがどうなるか注目です。
前置きが長くなりましたがキックオフです!
エンドは向かって左に横浜、右に広島と、ベンチサイドと同じになりました。
風もほとんどなく、イーブンな条件でしょうか。
それにしても、横浜のユニフォーム、蛍光オレンジにはものすごく違和感を感じます・・・。
トリコロールの1stユニに、白がセカンドユニだと思ったのですが、どうやら3rdユニなんでしょうか。
過去も、3rdユニを真黒にしていた時期もありましたが。
メンバーは、広島が3-4-2-1の布陣で、横浜は4-2-3-1。
2列目は石原と高萩の先発が多かった昨シーズンから、高萩を追いやって19歳の野津田が先発。そして、移籍したGK西川に変わり、仙台から移籍した元日本代表の林。それ以外はほぼ天皇杯決勝と同じでしょうか。
横浜は天皇杯決勝で先発したメンバーから、2列目右サイドに名古屋から移籍で加入したMF藤本。
FWは天皇杯決勝で抜擢された端戸が先発です。
試合は、序盤から広島がペースを握り、厳しいプレスから横浜にパスをつなげさせず、一方で短いパスを細かくつないで、効果的にサイドに長いボールを送る攻撃で横浜を苦しめます。
そして、前半早々の6分にその攻撃が実を結びます。
2列目の石原が右サイドに開いてうけたボールからDFを振り切り、フリーの状態からショートクロス。
ニアで佐藤がおとり&つぶれ役になり、DFに先んじてゴール正面に飛び込んだ野津田が左足で押し込んで先制。
その後も同様な展開から広島が押し込みましたが、横浜はMF中村と藤本のキープ力で落ち着きを取り戻すと、徐々に盛り返し始めました。
しかし、広島ディフェンスも落ち着いたもので、枠に飛ばす決定的なシュートも打たせず、基本はペナルティエリアの外でつぶしにかかって、セットプレーでも水本・塩谷・千葉の3バックが要所で競り勝つ徹底した守備。
セットプレーでは藤本というキッカーが増えたものの、まだ連携不足なのか決定的な場面は見られませんでしたね。
結局、前半はそのまま1-0広島リードで終了。
ハーフタイムには(多分)J1・J12の40のマスコットキャラが勢ぞろい。
現J1や、元J1のチームはある程度分かりますが、あとは何がどこやら・・・。
後半も序盤から広島が主導権を握りました。
前半以上に広島がボールをキープする時間帯が続き後半21分、中央から持ち上がった野津田が、DFの裏に抜け出そうとしたFW浅野にタイミングよくスルーパス。
ワンタッチでうまく流し込む見事な連携で広島が加点、2-0としました。
浅野は直前に広島の絶対エース佐藤と途中交代。少ないプレー数で確実にチャンスをものにし、大役を果たしました。
その後、広島は左サイドの斉藤のドリブルなどからの崩しを試みるも、最後まで崩れることのなかった広島DF陣が横浜攻撃陣を完封。
2-0で広島が今季初タイトルを手中にしました。
Jリーグでは直接対決で横浜に2敗しながら最終戦で大逆転した広島、そしてタイトルに手が届かなかった横浜が、天皇杯ではこれ以上ない試合内容で広島を下して雪辱し、タイトルを分け合った2チーム。
今季初戦でも顔を合わせる因縁の対戦でした。
わずか50日ぶりの対戦とあって、勝手知ったる両チームがどう出るか注目でしたが、ベテラン揃いの横浜DF陣を、野津田や途中交代の浅野など19歳のフレッシュな躍動感が粉砕した印象的な試合でした。
関東圏の横浜は2週続けて週末に雪に見舞われたことがあり、90分の試合勘を取り戻す練習ができなかったとの情報もありますが、それは関東にチームが集中するJ1でも同じことです。
広島・横浜ともにJリーグ開幕前にACLグループリーグがあり、ある意味でそこを調整の場に充てることで開幕に向けたコンディション作りにするしかないかもしれません。
もしかすると、雪でコンディション作りがままならない東日本のチームが、西日本に苦戦する立ち上がりも想像してしまいますね。
ワールドカップに向けた候補選手のPRもあるでしょうし、非常に興味深い序盤戦となりそうです。
なお、両チームの本大会の戦績は、広島が3戦全勝、横浜が4戦全敗となっています。
広島は、2008年にJリーグ優勝と天皇杯優勝した鹿島アントラーズと天皇杯準優勝チームで対戦し、2-2からのPK戦で勝利し、2013年はJリーグ王者として天皇杯王者柏レイソルと対戦し1-0で勝利。
今回が連覇で3戦全勝となっています。
一方で横浜は、リーグを制した翌年の1996年に天皇杯王者の名古屋グランパスに0-2、連覇した翌年の2004年、2003年にはそれぞれ天皇杯王者のジュビロ磐田に1-1のPK負け、東京ヴェルディに2-2のPK負け。
今回で4戦全敗となりました。
ちなみに、最多優勝は鹿島の5勝で、最多出場も鹿島の9回(4敗)。
次いでジュビロ磐田と東京Vが3勝1敗、広島の3戦全勝と続きます。
横浜の次に相性が悪いのはガンバ大阪の1勝3敗。
珍しい記録では、清水エスパルスが天皇杯2度の準優勝で、1999年は横浜フリューゲルスの消滅と、2001年は鹿島アントラーズの二冠獲得で2度の繰り上げ出場しています。天皇杯王者として出場した2002年と3回の出場で2勝1敗の成績となっています。
繰り上げ出場を果たしたのは、1999年の清水、2001年の清水、2007年のG大阪、2008年の広島と4回にわたりますが3勝1敗の好成績です。
なお、本大会を制して同年のリーグ制覇を果たしたのは、1994年のV川崎(当時)、1998年の鹿島、2006年の浦和、2010年の鹿島、2013年広島の5回です。
ビッグタイトルの連覇がいかに難しいかを語っていますね。
広島がリーグ3連覇と、本大会の2連覇~リーグの連覇を飾る最初のチームになれるか注目です。
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