母と病院日

 

昨日は　また母と認知症の診察で　病院へ一緒に行く。

先月の受診日の記事で　指輪が無くなったという被害妄想的な発言があったことを書いた。

今回は　そのことは　全く忘れている様だった。。(*´Д｀)

「出てきた指輪とネックレスを　今度見せてね」と言った私だが、昨日はそのことは　スルーしておいた。

最近の母は、お隣の部屋の94才で一人暮らしの女性と　一緒に　自由に使える花壇へ、花を植えて楽しんでいることを知った。

誘われて　花壇を一緒に見に行ったら、

まだ　植えて　まもない　小さいカスミソウと　桔梗が　あった。お隣さんにもらったピンク色の撫子も　咲いていた。

二人で　シルバーカーを押して　ここまで来て、3段くらいある階段を下りて、

自分たちの植えた植物の手入れをしているみたいだ。(*^_^*)　

お隣さんは、都忘れやオダマキなども、沢山きれいに咲かせていて、以前から楽しんでいたそうだ。

お隣さんの60才の娘さんが少し前に　病気で亡くなってしまって、仏壇の花を絶やしたくないので

育てている・・・と母に言ったそうだ。

ネギは、「食べ物は　本当は植えちゃ　ダメなんだけどね・・・こっそり　見えないように植えたの・・( *´艸｀)」と母。

ちゃっかりしている。。(;^_^A

最近使いだした

シルバーカーは　去年　母が退院した時に（その時は、認知症ではなく、鬱だと診断されていたので、閉鎖病棟にひと月入院した）　私が買ってあげたものなのだけど、その後使おうとせず、　しまい込んでいたものだ。

なんと　それを押して　

2キロメートルくらい？先のスーパーまで　買い物にも行ったという　(ﾟдﾟ)！

「あれね、沢山　荷物が入って、良かったわ！」という。

7週間前に認知症の薬が増えてから、やはり　行動が拡大してきていた。

その拡大のせいか？「足がつって　辛いから、また　整骨院にいっているの、少し前から」ともいい、2度ほど　タクシーで行き施術を受け

これからの予約もしているという。

腰部脊柱管狭窄症がある母なので、もともと　足底の感覚は　鈍く、腰も時々痛くなるし　足もつりやすい。

でも、本人的には　「この時期に　悪くなって、整骨院に10回くらい行くと、そのあと一年は、良くなるから！」という思いがあるらしい。

これは、習慣的な行動らしい。

去年　レビー小体型の認知症とわかって　薬を飲みだしたときに　びっくりするほど　元気になり　悩まされていた自律神経系の症状がどんどん取れて

鬱薬の助けもあり、一人での生活を取り戻した母。

その際　85才で　やっと　車の運転をやめてくれて、私に軽自動車の処分を託してくれた。

（母にとっては　何より大切な足だったのだけれど。）

そんな　こんなで、

今回も　薬の増加は、色々な　変化をもたらしそうだ。

物忘れは　進んでいる。メモを常に書かないと　いけない。「えっと、何だったけ？」が口癖だ。

典型的なレビー小体型・・の幻視は、まったく　ないようだ。病院の帰りに

本人の大好きな「顔そり」のため理髪店に寄り、そのあとは

お昼も過ぎたので、手打ちうどんを一緒に食べよう！と誘い　うどんランチ。

 

　

母との時間は　私にとって　貴重だ。ずっと、何もしてあげられなかったことを　心で詫びつつ、今できることを

していきたいと思う。母は、このうどんのことも　すぐに忘れるだろうけど、私の中に　母のことが残る。

それだけでいい。

満州から　11才で引きあげてきて、シベリアでの抑留生活から　4年後に戻った父親と生き残った兄たちと

徳島県の美馬郡をでて、北海道に開拓に入って、苦労してきた母。

それでも、戦争で、引きあげ時に　亡くなった数人の兄や姉の分まで　生きる！と頑張ってきた母だ。きっと　もっと

強く生きてくれると思う。

 

 

帰り道　ひとりで　神社に寄り　お参りした。

去年はここの　敷地内のハナミズキ　ヤマボウシが　淡いピンクでとてもきれいだったのを思い出した。

上が去年の　ハナミズキ　　→（これは　ベニバナヤマボウシ？後日　間違いに気づきました💦）

今年は、随分と　花びらの感じも、色も違った。空に向かって　一斉に背伸びをしているようだ。

これから、時間を経て　色がかわるのだろうか？

家の近くの川岸でアオサギが　佇んでいた。