【 モヒッとねっ! 】でも紹介している『
虹の橋 』には
もうひとつのストーリーがあります。
それは、生きている間、誰からも愛されずにいた
人間とワンコとのストーリーです。
現実には、幸せに満ち溢れた生活を送っていないワンコはたくさんいます。
すべてのワンコが虹の橋で “最愛の友” と再会出来るわけではないのです。
でも、「虹の橋」では人間もワンコも分け隔てなく、
みんないつか必ずその橋を渡って天国へ行く・・・そんなストーリーです。
和訳されたものを、もっとわかりやすくしてご紹介します。
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虹の橋のたもと
天国の少し手前・・・天国とこの世を結ぶ橋があります。
その橋は七色に輝く・・・そう、「虹の橋」と呼ばれています。
「虹の橋」の一歩手前には、草地や丘、蒼々とした緑あふれる谷があり、
大切なペットは死んでしまうとそこへ行くのです。
豊かな食べ物と水、そしてさんさんと降り注ぐ太陽。
そこは、彼らが暖かく快適に暮らせる場所・・・。
歳をとって体が弱っていたものは、ここへ来て若さを取り戻し、
体が不自由になっていたものも、元どおりの姿になります。
そして一日中、仲間といっしょに走ったり転がったりして遊んでいます。
動物たちは満ち足りて過ごしています。
でも・・・そんな中、橋のそばには少し様子が違うものもいます。
疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかった・・・そんな動物たちです。
他の動物たちが一匹また一匹と、
それぞれの特別な友と一緒にに「虹の橋」を渡っていくのを、
物欲しそうに眺めています。
彼らには “特別な友” などいないのです・・・。
生きている間、そんな人間は誰ひとり現れませんでした。
でも・・・。
ある日、そんな動物たちが、
橋への道の傍らに “誰か” が立っているのに気づきます。
彼は、そこで繰り広げられている “友たちの再会” を
物欲しそうに眺めているのです。
生命（いのち）ある間、彼は動物（ペット）と暮らしたことがなかったのです。
彼もまた、疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されませんでした。
そんな彼がポツンと立っていると、
同じように誰からも愛されたことがない動物が、
「どうして一人ぼっちなのだろう？」と近づいていきます。
すると、不思議なことが起こります。
愛されたことがない動物と、愛されたことがない人間が、
互いに近づくにつれ奇跡が起こるのです。
なぜなら、彼らは最後に一緒になるべくして生まれたからです。
この世では決して巡り会えなかった
“特別な誰か” と “大切なペット” として。
今、永い月日を経て、やっと「虹の橋」のたもとで彼らの魂は出会い、
痛みや悲しみは消え、 “友” はひとつになります。
そして・・・。
ともに見つめあい、信頼のまなざしを交わしながら一緒に「虹の橋」を渡り、
もう二度と別れることはないのです・・・。
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そしてもうひとつ、ワンコがどれだけ人間を信頼しているか、
どれだけ人間の最愛の友であるかという短編詩をご紹介します。
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犬の聖歌
この世の中では、親友でさえあなたを裏切り、敵となることがあります。
愛情をかけて育てた我が子も、
深い親の愛をすっかり忘れてしまうかもしれないし、
あなたが心から信頼しているもっとも身近な愛する人も、
その忠節を翻すかもしれません。
富はいつか失われるかもしれません。
もっとも必要とする時に、あなたの手にあるとは限らないのです。
また、名声はたった一つの思慮に欠けた行為によって、
瞬時に地に堕ちてしまうことがあります。
成功に輝いてるとき、ひざまずいて敬ってくれた者が
、失敗の暗雲があなたの頭上をくもらせた途端に豹変し、
悪意の石つぶてを投げつけるかもしれません。
こんな利己的な世の中で、決してあなたを裏切らない、
恩知らずでも不誠実でもない、絶対不変の “唯一の友” ・・・
それはあなたの犬なのです。
あなたの犬は、富める時も、貧しき時も、健やかなる時も、
病める時も、常にあなたを助けます。
冷たい風が吹きつけ、雪が激しく降る時も、
あなたのそばならば冷たい土の上で眠るでしょう。
与えるべき食物が何一つなくても、手を差し伸べればキスしてくれて、
世間の荒波にもまれた傷や痛手を優しく舐めてくれるでしょう。
犬は、貧しい民の眠りを、まるで王子の眠りのごとく守ってくれます。
友たちが一人残らずあなたを見捨てて立ち去っても、
犬はあなたを絶対に見捨てたりはしません。
富を失い名誉が地に堕ちても、犬は天空を旅する太陽のごとく、
変わることなくあなたを愛し続けます。
たとえ、運命の力で友も住む家もない地の果てへ追いやられても、
犬はあなたと一緒にいられること以外何も望みません。
そして、あなたを危険から守り、敵と戦うでしょう。
すべての終わりが来て死があなたを抱き取り、骸が冷たい土の下に葬られる時、
人々が立ち去った墓の傍らには、前脚の間に頭を垂れたあなたの犬がいます。
その目は悲しみにくもりながらも、気高く胸を張り、油断なく辺りを見まわし、
あなたを危険から守ろうと、いつまでもそこに佇みます。
命の続く限り、不変なる誠実さと愛情を持って・・・
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実際、ジョーがいなければ、ジョーに癒されなければ、
やり切れない思いをしたことは数え切れないほどあります。
ワンコは人間の “最愛の友” っていいますが、真にそのとおりだと思います。
ジョーは奥さんが大好きだけど、僕はジョーが大好きです。
