週末 下界は霧の中氷点下、暗く寒い。
案の定 夫が「青空を見に行こう。」しかたがない、家の中は暖かいのに。
「どこへ?」
「Kanderstegカンデルシュテークで散歩しよう。」
「散歩なら 普通の靴で大丈夫?」
「問題ない。10分で支度できる?」
そういうことは慣れているので 15分後には電車の中だ。
Kanderstegの駅からバスでSunnbueel行きのケーブルカー乗り場へ。
すでに雲ひとつない青空、日は燦々。
この時点で私も気がつけば良いものを、人任せにした私が悪いのだが。
Sunnbueel標高1920mから Gemmipassまで歩くという夫。
目の前にはなだらかな道、もちろん どこも雪で覆われている。
案内表示には3時間コースとある。
なんとかなるだろうと歩き始める。
クロスカントリーやソリを楽しむ人たちもちらほら見られる。
だんだんと上り坂になってくる。
ここでヤット気がつく私がアホなのだが Gemmipassは標高2314mなのだった。
要は 登らなければならない。
夏場ならまだしも いくら柔らかいとはいえ雪は雪。
「途中Schwarzenbachのレストランでお茶でも飲もう。」しかたがない、引き返すのも馬鹿らしい。
岩場を抜ける時は陰の中、 風の音がゴ-ゴー。
Schwarzenbachに到着、屋外のテーブルは日が射し暖かそうだが、目の前に完全に陰を落とした岸壁が立ちはだかっている。その圧迫感にどうにも我慢ならず、「とにかく 目的地に行く。」と私。「オボマルティン(麦芽飲料)が飲みたい。」という夫を無視し歩き続ける。
すでに踵には水ぶくれができているようだ。
「散歩といったから山靴も履いていないのに。どういうことよ、これは。」と夫を責めつづける。
あまりの剣幕に恐れをなし、ケナゲに夫 背中を押すわ、手を引くわ、いろいろ試みてはいる。
やっとついたGemmipassだが、如何せん、3時半という時間ではすでに陰の中。
遠景のアルプスは夕焼けに映え素晴らしく美しい、が怒り狂っている私には成すすべなし。
「こんな陰の中でお茶なんか飲まない。」と言い張り、下りのケーブルカーでLeukerbadへ。このLeukerbadは分不相応な市庁舎、プールを建設、大赤字で問題のところだ。村の中心のバス停を見落とし、村はずれまで歩く。Leuke駅までのバスは15分も待たなければならない。寒い。
やっとバスに乗り込むが、満員で座る席もない。
駅に着くが、次の電車まで45分待たねばならない。
駅前のレストランは日曜日で閉まっている。
駅は待合室のみで何もない。
とんでもない。「どこでも良いから次に来る電車に乗る、ローザンヌだろうとどこだろうとこの寒さよりは増し。」
結局 ローザンヌ行きに乗り、Sierre駅でまたLeukeに戻る。
Sierreの待ち時間8分で 夫「何かアペロのものでも買ってくる。」と走り去る。
駅の売店で 焼きたてのパンとチーズ、ハム、白ワインを買って、 大急ぎで戻ってきた夫に いつまでも怒っているわけにはいかない。
暖かい車内で 乾杯と相成った。
案の定 夫が「青空を見に行こう。」しかたがない、家の中は暖かいのに。
「どこへ?」
「Kanderstegカンデルシュテークで散歩しよう。」
「散歩なら 普通の靴で大丈夫?」
「問題ない。10分で支度できる?」
そういうことは慣れているので 15分後には電車の中だ。
Kanderstegの駅からバスでSunnbueel行きのケーブルカー乗り場へ。
すでに雲ひとつない青空、日は燦々。
この時点で私も気がつけば良いものを、人任せにした私が悪いのだが。
Sunnbueel標高1920mから Gemmipassまで歩くという夫。
目の前にはなだらかな道、もちろん どこも雪で覆われている。
案内表示には3時間コースとある。
なんとかなるだろうと歩き始める。
クロスカントリーやソリを楽しむ人たちもちらほら見られる。
だんだんと上り坂になってくる。
ここでヤット気がつく私がアホなのだが Gemmipassは標高2314mなのだった。
要は 登らなければならない。
夏場ならまだしも いくら柔らかいとはいえ雪は雪。
「途中Schwarzenbachのレストランでお茶でも飲もう。」しかたがない、引き返すのも馬鹿らしい。
岩場を抜ける時は陰の中、 風の音がゴ-ゴー。
Schwarzenbachに到着、屋外のテーブルは日が射し暖かそうだが、目の前に完全に陰を落とした岸壁が立ちはだかっている。その圧迫感にどうにも我慢ならず、「とにかく 目的地に行く。」と私。「オボマルティン(麦芽飲料)が飲みたい。」という夫を無視し歩き続ける。
すでに踵には水ぶくれができているようだ。
「散歩といったから山靴も履いていないのに。どういうことよ、これは。」と夫を責めつづける。
あまりの剣幕に恐れをなし、ケナゲに夫 背中を押すわ、手を引くわ、いろいろ試みてはいる。
やっとついたGemmipassだが、如何せん、3時半という時間ではすでに陰の中。
遠景のアルプスは夕焼けに映え素晴らしく美しい、が怒り狂っている私には成すすべなし。
「こんな陰の中でお茶なんか飲まない。」と言い張り、下りのケーブルカーでLeukerbadへ。このLeukerbadは分不相応な市庁舎、プールを建設、大赤字で問題のところだ。村の中心のバス停を見落とし、村はずれまで歩く。Leuke駅までのバスは15分も待たなければならない。寒い。
やっとバスに乗り込むが、満員で座る席もない。
駅に着くが、次の電車まで45分待たねばならない。
駅前のレストランは日曜日で閉まっている。
駅は待合室のみで何もない。
とんでもない。「どこでも良いから次に来る電車に乗る、ローザンヌだろうとどこだろうとこの寒さよりは増し。」
結局 ローザンヌ行きに乗り、Sierre駅でまたLeukeに戻る。
Sierreの待ち時間8分で 夫「何かアペロのものでも買ってくる。」と走り去る。
駅の売店で 焼きたてのパンとチーズ、ハム、白ワインを買って、 大急ぎで戻ってきた夫に いつまでも怒っているわけにはいかない。
暖かい車内で 乾杯と相成った。