トゥーン便り

トゥーンの街で起こったこと、トゥーン昔話などなど

Vicky Christina Barcerona

2009-01-07 23:50:52 | その他
 ウディ・アレンの「Vicky Christina Barcerona」を観た。
 一年半前訪れたばかりのバルセロナに郷愁を覚えて。
飛行場からの風景は完全に同じ、「大阪の感じに似てるわ。」と同行の一人が言ったのはぶち壊しの感。

 なんともウディ・アレン的、ウディ・アレンそのものの映画だ。
奇妙な三角関係、不確かな愛のいろいろな形が演じられるが、まったくもって神経症的だ。
Vicky (Rebeccca Hall)とChristina (Scarlett Johansson)二人のアメリカ人女性がバルセロナでAntonio(Javier Bardern)と恋に落ちる。Antonioの元妻Maria Elena (Penelope Cruz)が強烈に登場。

 軽快にシニカルに 南国の煌びやかな街では 何が起こっても許されそう。
とは言え 50代の女性三人で訪れたバルセロナは ここまでおしゃれにはいかない、もちろん。

「都会気分とおいしい食事」が目的のスイスの田舎者達とはやはり巡ってくるものが異なるのだ。

ガウディ公園で 二人が(どの?)ばったり出会うシーン、芸術家のAntonioが「ちょっとスケッチにきたんだ。」なんてのたまうが、そんなことあるわけない。あそこに前衛芸術家がどうしていくのだ。あの旅行客と物売りの溢れる雑多なところへ。
あ~ウソだ。
が、旧市街の町並み、ガウディの建築物、何もかも美しい。
バルセロナが魅力ある街なのは真実だ。

 50年前のキャサリン・ヘプバーンの「旅情」の上品さをかなぐり捨てると この
映画になるような...。

アメリカ人女性と南国の男。

 音楽が素敵だ。
Giulia y los Tellariniの歌う「Barcerona」が耳に残る。
Paco de Luciaのギターもぐっとくる。

 いずれにせよ 男に迷うなんて 面倒なことだ。