久しぶりのブログ更新。本当に久しぶり。
昨日、ジャイアント馬場対ラジャ・ライオンの異種格闘技戦の映像が手に入った。ラジャ・ライオンはパキスタンかどっかの空手家らしく、身長が229センチもある大巨人、209センチの馬場との格闘技戦は想像を絶する大迫力、みたいな触れ込みで試合は始まる。
試合は結局、未曾有のしょっぱい内容だった。ロープを背にしてほとんど動かない馬場、空手家の割には蹴りを出すごとに体制を崩し、試合開始直後では蹴りを出すたびにスリップして尻餅をつくラジャ。結局、2ラウンド中盤、馬場がラジャを抱えたまま崩れ落ち、もがいているうちに極まった(どう見ても極まっていない)腕ひしぎ十字固めでラジャのギブアップで終わってしまった。どこかのバカ狂言師のクソ試合に近い内容だといってもいいかもしれない。
城代にとって、何故ゆえに馬場が異種格闘技戦なんぞしなかればならなかったのか、理解に苦しむ。城代は基本的に猪木派だが、馬場はやはり名レスラーだと思うし、ベタなところでドリー・ファンクJr、ハリー・レイス、スタン・ハンセンとの対決なんかは好きだった。日本人でただ一人、勢いがあった頃のNWAの世界王座を手にした男であり、王道プロレスの具現者なのだから、あえて邪道の異種格闘技戦になんぞ踏み込む必要はないだろうし、逆に踏み込んでほしくない。
城代の素人目には、どうしてもアントニオ猪木に対するジェラシー、そして対抗意識が強かったから、あえて挑戦した、としか思えない。クソ試合も多数あったものの、ウィリアム・ルスカしかり、モハメド・アリしかり、ウイリー・ウィリアムしかり、猪木のいくつかの異種格闘技戦は熱いものがあった。しかし、それこそ、王道路線を歩めない猪木のジェラシーに起因する仕掛けだったのではないだろうか。猪木率いる新日本プロレスは初期、ロクな外国人選手を招聘できなかった。NWAに加盟できなかった。日本プロレスの王道を引き継ぎ、スター外国人を多数擁してスタートできた馬場の全日本プロレスとは違う雑草路線だった。
そんな猪木に馬場もまたジェラシーを覚えてしまったのだろうか。
ラジャ・ライオン戦が最初の最後であり、馬場は以後決して異種格闘技戦に手を出すことはなかった。しかし、城代は馬場には一度たりとも異種格闘技戦に手を染めてほしくはなかった。あくまで王道の、クラシカルなレスリングに終始してほしかったし、それだけで伝説となれるレスラーであったはずだ。
ひまわりのような馬場が雑草にジェラシーを抱いた、この瞬間、猪木が勝ったような気がするのである。
昨日、ジャイアント馬場対ラジャ・ライオンの異種格闘技戦の映像が手に入った。ラジャ・ライオンはパキスタンかどっかの空手家らしく、身長が229センチもある大巨人、209センチの馬場との格闘技戦は想像を絶する大迫力、みたいな触れ込みで試合は始まる。
試合は結局、未曾有のしょっぱい内容だった。ロープを背にしてほとんど動かない馬場、空手家の割には蹴りを出すごとに体制を崩し、試合開始直後では蹴りを出すたびにスリップして尻餅をつくラジャ。結局、2ラウンド中盤、馬場がラジャを抱えたまま崩れ落ち、もがいているうちに極まった(どう見ても極まっていない)腕ひしぎ十字固めでラジャのギブアップで終わってしまった。どこかのバカ狂言師のクソ試合に近い内容だといってもいいかもしれない。
城代にとって、何故ゆえに馬場が異種格闘技戦なんぞしなかればならなかったのか、理解に苦しむ。城代は基本的に猪木派だが、馬場はやはり名レスラーだと思うし、ベタなところでドリー・ファンクJr、ハリー・レイス、スタン・ハンセンとの対決なんかは好きだった。日本人でただ一人、勢いがあった頃のNWAの世界王座を手にした男であり、王道プロレスの具現者なのだから、あえて邪道の異種格闘技戦になんぞ踏み込む必要はないだろうし、逆に踏み込んでほしくない。
城代の素人目には、どうしてもアントニオ猪木に対するジェラシー、そして対抗意識が強かったから、あえて挑戦した、としか思えない。クソ試合も多数あったものの、ウィリアム・ルスカしかり、モハメド・アリしかり、ウイリー・ウィリアムしかり、猪木のいくつかの異種格闘技戦は熱いものがあった。しかし、それこそ、王道路線を歩めない猪木のジェラシーに起因する仕掛けだったのではないだろうか。猪木率いる新日本プロレスは初期、ロクな外国人選手を招聘できなかった。NWAに加盟できなかった。日本プロレスの王道を引き継ぎ、スター外国人を多数擁してスタートできた馬場の全日本プロレスとは違う雑草路線だった。
そんな猪木に馬場もまたジェラシーを覚えてしまったのだろうか。
ラジャ・ライオン戦が最初の最後であり、馬場は以後決して異種格闘技戦に手を出すことはなかった。しかし、城代は馬場には一度たりとも異種格闘技戦に手を染めてほしくはなかった。あくまで王道の、クラシカルなレスリングに終始してほしかったし、それだけで伝説となれるレスラーであったはずだ。
ひまわりのような馬場が雑草にジェラシーを抱いた、この瞬間、猪木が勝ったような気がするのである。