なごみのまんじゅう手帖 佐々木ルリ子+菅原すみこ
おうちがカフェ 栗田絵里
着物で見つけるやさしい暮らし
季節のバッグ パッチワークで楽しむ四季のおしゃれ
美しい日本の布で作る 和布あそび バッグとこもの
着物でリフォーム バッグ&小物 松末 朱美
だれかとどこかへ 鈴木ともこ
東京てくてくすたこら散歩 伊藤まさこ
普段の器 渡辺有子
自分で作る、布合わせバッグ
わたしの布のほん 伊藤まさこ
リネン&コットンと暮らす vol3
私のアンチな部分はところどころで見え隠れする。
たとえば野球の球団、車のメーカー、電化製品メーカー、子供学習通信教育など。
絶対的な崇拝者がいるものはそれに反発したくなる。『他だっていいモノはあるよ』って。ひいきの球団が負けると機嫌が悪くなるとか、車は買い替えるけど絶対○○○とかまぁ迷惑はかかってないがその崇拝ぶりが『なんだかなぁ』と思ってしまうのである。
野球はあまり興味がないが『○人』は応援しない。我が家で乗ったことのある車のメーカーは『スズキ』『マツダ』『日産』『ホンダ』だ。電化製品メーカーは『SANYO』『SHARP』が多い。『しま○○○』はうちにはいない。
行列のできる店には絶対並ばない。その隣の空いてるお店へ行く。
こんなひねくれた考え持ってる人は自分だけかと思ったら夫もそうだった。結婚してわかったことだがそれも縁があったということなのかしら。二人してアンチなのでもめることもなく私たちは本当に仲がいい。
まだまだ探せばいくらでも出てきそうなアンチな部分。娘にも遺伝するでしょうか?
仕事中話をしても良いことになっているが、週の真ん中は疲れも出てくるせいか午後からは無言になることが多い。そんな時みんなは何を考えてるのかなとふと思ったりする。
直前までしていた話題のことか。昨夜見たテレビの内容か。心の中にしまっている反発か。
私は高校時代のことや、あのときなぜあんな行動をとったのかなど自分の過去を振り返る内容が多い。先日行った恵比寿の思い出、市内のうどん屋制覇数、富士五湖周辺のランチ制覇数など体験に基づいた数を数えることもある。バッグのデザインを考えたりもする。
ただ口にださないためか思考はあっちにいったりこっちにいったり電話のベルで途切れることもある。
それでもきちんと仕事しています。(一応・・・)
マチなしショルダーを作ってみた。出来上がってからこういうデザインの時はショルダーの部分は前後の端につけたほうがいいことに気づいた。このハーフリネンの生地はすごく気に入ってる。組み合わせも。
土曜日のNHK朝のニュースで『ダブルワーキング』がピックアップされていた。カタカナで書くと一瞬何のことかわからないがいわゆる副業のことだ。
最近では本業の会社もダブルワーキングを認めているところも増えて、会社にばれないようにこそこそする必要もなく本業をおろそかにしないのならいいのだそうだ。ただ今回二人の方が取り上げられてて共通して思うのはお金を稼ぎたいからではなく自分の能力を発揮したいだとかやってみたいとかいう前向きな自分磨きのための副業なんだということだ。
そのうちのひとりの男性は土日で18時間働いて利益はたったの1万円だといった。試行錯誤して考えたたい焼きを売ることが生きがいになっているといった。自分のたい焼きを待ってくれる人がいる、お金を出して買ってくれて笑顔をもらえる。こんなに嬉しいことはないと満面の笑みでインタビューに答える。
そうだ、そうなのだ。
この男性にはいつまでもこの気持ちを持ち続けて欲しいと思った。そして私も・・・。
やわらかめの帆布を使ってトートバッグを。縦33センチ横47センチマチ13センチのかなり大きめ。ブルーのラインはミシンで、裏地もさわやかに水色のチェック。自立するのはさすが!
午前中建て壊しをする建物の片付けに行った。埃まみれになりながら次々と運ばれる荷物を台に載せる人の下へ持っていく。昭和時代のものは古くさい匂いもするがどれもしっかり作られていてこのまま捨てられるのはもったいないくらいだ。
古道具、骨董好きならたまらないようなお宝もあった。いや、私もそのひとり。『これ捨てるくらいなら欲しいな』そんな風に思っていると『この椅子いいよね』と何人かも同じ気持ちの持ち主が。
仕切りのついた茶箪笥、本を入れるのにちょうどいい棚、机、椅子。片付けの最後には『工事に取り掛かるまで2週間ほどあるので欲しいものがある人は持っていってください』とのこと。
茶箪笥が欲しかった。でもいろいろなものをどかさなくては取ることもできず、持って帰ったところで置く場所もなさそう・・・。せめてもと思い抽斗を3杯もらってきた。中には昔なつかしのわら半紙、昭和の年号が入った厚紙。子供が絵を描いたりしてもいいようにそれごと家に運んだ。ホコリくさいので陰干し。
さてこの抽斗どう使おうかな?
Ekocaに行くはずが通りを歩いていたら駒沢通りに出てしまったらしく『はて、ここはどこ?』ときょろきょろしていたら目の前にガラス張りの雑貨屋さんが。『わ~い、思わぬところで素敵な雑貨屋さん発見!』とばかりに店内に入るとそれもそのはずそこは『STUDIO CLIP』だったのだ。
ガラスも陶器も布モノまで全て私のツボ。見ればどれもこれも欲しくなって選ぶのに一苦労。お値段も手の届く範囲だからなおさら。一番最初に目についたしずくが柄になっているこのグラスは買うことに決定。飲み物用ではなく出窓に飾っているアイビーを入れたら素敵だろうな、そんなことを思いながら。
布モノには本当に迷って1メートルのカットクロスと最近注目していたマスキングテープをお買い上げ。タグからリボン、テープ・・・こちらもびっくりするくらいの安さで『もう少し買っておけばよかったな』と思うほど。『バッグや小物作りにどう生かそうか』そう考えて買おうとしても興奮してて冷静に考えられない。キッチンクロス風はシンプルなチェックが気に入って手に取ったものだ。
ガーデニンググッズや階段を下りて衣類などを見ていると、本当に幸せな気分になる。Ekocaのように厳選されたものを置く店もいいけれどこういういっぱい商品があって宝探しみたいに選ぶのもおもしろい。
Ekocaのあとは教えてもらったとおり『CHECK&STRIPE』へ。ラーメン屋さんを曲がり確かこの辺のはずが何故か大きい通りに出てしまった。戻って1軒1軒丁寧に見るとあらまぁこんな小さな佇まいでお店があった。見逃すはずだ。
店内はびっくりするほど狭かった。ネットで大人気のお店も実店舗で場所も恵比寿となるとこうなのか。だが置いてあるものは数こそ少ないけれどどれもいいものばかり。布の種類は多くあってもどれも気に入るものがない近所の手芸店よりははるかにいい。ここでも一番最初に目についたウォッシャー加工のブルーの生地を購入。こういう色大好き。生地はハリがあって裏にちょっとしっかりしたものを選べば芯なしでも良さそう。2・5メートル買おうとしたら足りず2メートル足す10センチのおまけ。
切り売りしている花柄の生地を発見。これもまた私好み。花柄はしばらく買うのよそうかなと思っていたけどこんな素敵な柄を見たらもう関係なし。今はなんだかもったいなくて眺めているだけ。
2時間あまりの雑貨屋さんめぐり。家に帰ってから『アンティークス タミゼ』と『カンパーニュ』によるのを忘れたことに気づく。まぁこれらは次回のお楽しみ。
土曜日麻布十番での所用を終え着替えを済ませ恵比寿に向かった。せっかく来たからと恵比寿での雑貨屋さんめぐりを予定していたのだ。日比谷線からの出口すぐ前にあるサンドイッチのお店で遅いランチを取る。時刻は2時に近い。
手早く済ませ手書きの地図を頼りに目的の場所へ行く。なるほど書いてある通り坂道が続く。寄り道をしつつ行きつ戻りつして『Ekoca』に着いた。
路地の角のビルの2階。控えめな看板はあるけれど通りすがりではたぶん見つけにくいだろうと思われる。そこにお店があるなんて気づかないくらいだから。階段を上がり閉まっているドアを開けるには『Ekoca』に行きたくていく人だけだろうなぁと思う。
ドアを開けると何冊もの雑誌に出てくる空間があった。私が好んで見る雑誌や本には何度も『Ekoca』が登場する。店内の雰囲気や置いてあるものに見覚えがある。そして店の奥から出てきた石川ゆみさんが『いらっしゃいませ』と声をかけてくれた。写真で見るとおりの方だ。
『お荷物こちらにおいておきましょう。ごゆっくりご覧ください』そう私は着替えや靴の入ったかなり重いバッグ、途中での買い物袋を持っていたのだ。椅子の上に置いてもらいゆっくり見てまわった。
シンとした店内、客は私ひとり。興奮してもいたが品選びをするのに時間がかかるほど商品もたくさんあるわけでもない。店主たちが本当に気に入ったものだけを置いてあるからかもしれない。緊張しながらまず1周。次は丁寧にそしてせっかく来たのだから何か記念にと品定め、値段定め。
思いきって石川さんに声をかけた。いつも雑誌で見かけてること、自分は今日山梨から来たこと、小さいほうきは何に使うのか、台ふきんの素材は何なのか。ひとつひとつに丁寧に答えてくれたのが印象的だった。1対1はこういうとき少し大胆になれるのかもしれない。
ようやく台ふきんを自分へのお土産に買い後にした。階段を下りてはるばる持ってきたデジカメで看板をパチリ。次の目的地CHECK&STRIPEへ向かおうとしたけれどいま自分がどの位置にいるのかわからなく階段を上がり最初の時よりも幾分楽にドアを開けて石川さんに道を教えてもらった。
Ekocaの名刺の裏の地図に印をつけてもらい曲がるところのラーメン屋さんの名前が石川さんのイメージに合わなくて笑いそうになってしまったけれど。
すごく短い時間だったけれどあとからじわーっと『良かったなぁ』と思えるそんなお店だった。
他に寄った『STUDIO CLIP』と『CHECK&STRIPE』はまた後日書きたいと思います。
・・・恵比寿駅のホーム、本当に恵比寿ビールのテーマ曲が流れるんですねぇ。
今日やっと結論が出た。『行きます』と返事をした。
先月中に出さなければならないはがきの返信には『欠席』とした。行った方がいいのか行くべきなのかみんなはどうするのか、いろいろなことを考えた。でも他の人がどうするかではなくて自分はどうしたいのかが一番大事なはずで返信を出してからもずっとずーっと悩んでいた。
ここ何年か出かけると帰る頃にはひどい頭痛、翌日には起き上がれないことがたびたび起こるようになっていた。リラックスして、とかあまり考えないようにとか対処法を考えたけれどどれもあまり効き目がなくてだんだん遠出や誰かと出かけることが恐くなってきていた。
以前親戚の病気見舞いで埼玉県へ行った時ひどい貧血がおこってしまい救急外来で何時間かベッドを借りたことがある。それがものすごいトラウマになっていて今も遠出や誰かと一緒となるとどきどきしてしまうのである。
欠席にしたのはそんな理由からだった。
遠いからドキドキするから仕方がないにしようと思った。でも何かひっかかる。何の予定もないのに友人のためにするべきことを怠っていないか。後でその埋め合わせをして良しとしていないか。
欠席としたところで誰かに責められるわけではないけれど、いろいろ理由付けしてる自分がすごく醜く感じた。行ってあげればよいじゃないかって。
同じように不安で行ったディズニーシーも大丈夫だったし少しずつ慣れてきているのかもしれない。それにいつまでもモヤモヤしているぐらいなら頑張って行ってくればいいじゃないか。次の日は日曜日だから具合が悪ければ一日中寝ていればいい。
そして直前で申し訳ないと思いながら『出席します』と連絡を入れた。
今すごく晴れ晴れした気持ちでいる。友人よ、土曜日会いに行きます。
夫の部屋がきれいに片付いた。6畳北側の部屋。
建ててからずっと物置のような、でも置いてあるものは夫のものがほとんどで、散らかっているのをいいことに時々いらないものをさりげなく入り込ませていた部屋。たまに下の客間も仕事部屋みたいにしていることを『ずるい』なんて言ってみたりしてたのを気になっていたのかこの土日で片づけをしはじめた。
土曜日は図書館に行っててその過程はあまり見てなかったのだが、順調にコトは進んだようで床がずいぶん見えてきた。日曜日バッグを作りながら気の向くときに部屋にいくと家具も移動しちゃったりしてかなり片付けられてる。ここ数ヶ月マイアトリエで寝ていた夫は昨日から自分の部屋で寝ることになった。(私は娘と2人で寝てます)
今朝出かける前生まれ変わった部屋にひとりたたずんでみた。すごく新鮮な気持ち。天井を見て大きな換気扇があることに気づく。意外に部屋が広いことにも気づく。
夫よ、この状態を維持するのは大変だが頑張りたまえ!
作っていたバッグはこんなバッグ。コラージュには自信がないので控えめにステッチしました。