気まぐれ徒然なるままに

気まぐれ創作ストーリー、日記、イラスト

Inside Your Head 1

2020-02-03 10:52:00 | ストーリー
Inside Your Head 1





『 海人 、会いたいの。』


深夜0時を過ぎた頃
莉桜から電話がかかってきた



『明日行くよ』

『 今すぐ会いたいから必ず来て。待ってるわ。』



俺の言葉を無視して 電話は切れた


直ぐに着替えてコートを羽織り
車に乗り込んでエンジンをかけた





「遅い。」

俺の首に手をまわす彼女




莉桜は俺より6歳年上の“彼女”

多分… 彼女



少なくとも俺は付き合ってると思っている



膝上まである大きなTシャツに
中は下着をつけない

部屋ではいつもこのスタイルの彼女



寝室に入ると

俺を待ちわびたかのように
俺の服を脱がせていく


俺を呼び出す理由は いつもこれ …




「海人だって… 好きでしょ?」


彼女はセックスのことを言ってるんだとわかってるけど …


「…莉桜が好きだよ」


そう
俺は莉桜にめちゃくちゃ惚れてる


莉桜に求められたら
こんな夜中でも飛んでくるほど


でも彼女は俺を好きだと一度も言ったことはない

彼女の心には俺がいないと感じてた



ーー 君の心を 俺だけでいっぱいにしたい



大きなTシャツを脱がせベッドに倒れこむ


求められたくて
俺じゃなきゃダメだと思わせたくて

彼女が言葉にしなくても
彼女が求めることを察して俺は要求に応える

彼女が身体の相性が良いと思っているのは
俺には彼女の要求がわかるからだ


でも ーー

こんなに 何度も身体を重ねても

いつまで経っても
俺と莉桜との距離は縮まらない


俺達は身体の繋がりしかないのかーー




「今日はどうしたの? いつもと違うわね 」
莉桜が顔を覗きこんできた


「そうかな。どう違う?」

「んー。 どうと聞かれたらわからないわ(笑)」



彼女に優しくキスをする

微笑みながら彼女の汗で濡れた髪を優しく整える


すると甘えるように俺に抱きついてきた



こんな甘える仕草
初めて …


「どうした… うん… ?」

「ちょっと眠くなってきた… 」

「そっか… 寝ていいから 」


彼女の肩に布団をかけ頭を撫でると
直ぐに寝息が聞こえてきた


夜中に突然呼び出されては 求める彼女



いつもの突然の呼び出しが
その夜から無くなった




ーーー




ーー 午前0時前

莉桜から電話が鳴った


久しぶりにまた今から会いたいと言うのかな


『明日 休みなら朝10時に迎えに来て。』

「え!? どういうこと? 」

『買い物に付き合ってよ。』

「買い物… ? わかった… 」



昼間に彼女と会うなんて
初めて… だよな??



なんだか恐い
もうこれが最後… なんて言わないよな


まさか、な

ドキドキしながら彼女の部屋のチャイムを鳴らすと彼女が出てきた



えっ?
いつもの莉桜と… 違う


真っ白のシンプルなフレアのワンピース

そん清楚な装いの彼女に別人を見てる感覚になる


「今日は一日付き合ってね。」

「あ、うん… 」



彼女はオーダーのランジェリーショップのオーナーをしている

その仕事で着る服や靴 、バッグなどを次々と買っていく


見事なまでの 彼女の買い物の仕方に驚いた


何を選ぼうかと迷うことも
俺にたずねることもなく


試着もせず
一切 悩まず
値段を見ることもなく

直感で決めているような早さで
買う品物を次々と決めていく


こういう部分も初めて知った



「試着とかしなくて良かったの?」

「服?見れば自分のサイズかどうかわかるもの。」



あぁ そうか…
.
彼女は仕事柄、身体のサイズを計り慣れてるからか服も見ただけでわかるようで

彼女の職人的 才能を知った


購入した品物を車の後部座席に乗せる

「買い物は済んだから お昼ご飯食べにいきましょうよ。」



時計を見ると1時半を回っていた



「何がいい?」

「あ、 私が決めていい?」

「いいよ?」



ーーー



「え? ここ??」

彼女が決めた店は昔から営まれているような定食屋だった

俺は動揺しながら彼女の後から店に入った


「おばちゃん 、久しぶりー!」


店には初老の夫婦がいた

おばさんに親しげに話しかける彼女




「あらー 莉桜ちゃん、久しぶりねぇ!(笑)」

「最近 仕事が忙しくてね! いつものやつまだ残ってる?」

「あるよ(笑) おにいさんは?」

「あっ、じゃ、じゃあ、えっと… 」


壁に貼ってあるメ沢山のニューを見渡す




「アジフライの定食で… 」

「はいはい(笑)」


おばちゃんは笑顔で店の奥に入って行った



彼女がこういう定食屋に出入りしていて
店のおばちゃんと親しげに話をしている


この光景 不思議で現実とは思えない


彼女は洒落た店で洒落た物しか食べないイメージが俺の中で勝手にできあがっていた

それは俺と彼女が会うのは 常に夜だったからだ


イタリアンとかスペイン料理とか

ワインが置いてあって
旨くて洒落た店に行く記憶しかなく

他は ほぼ彼女の部屋で過ごすことが多かった



「どうしたの?」

「いや… 」

俺は朝から俺の知らない彼女に動揺していた


その服装もそうだし
驚異的な買い物の仕方とか


おばちゃんと楽しそうに話しナチュラルに笑うその横顔


こんな一面 見たことない


なんか俺 ーー
めちゃくちゃ嬉しいんだけど(笑)


莉桜の人間らしい温かみのある一面を目にして
俺は嬉しさを隠すために唇を硬く閉じた



「莉桜ちゃんの彼氏さん?」
おばちゃんがふいに莉桜に尋ねた


ドキッとした

莉桜は なんて答えるんだろう…



「彼氏に見えるってこと~?(笑)」


あぁ… またはぐらかした

今の今まで嬉しかったのに…


上げといていきなり落とされた気分だ




「あら、違うの?(笑)」

「いいえ!俺達、付き合ってます!」


俺が咄嗟にそう答えるとおばちゃんは
「そうなのね(笑)」 と嬉しそうに微笑んだ



ーーー



「また来るからね(笑)」

彼女は笑顔でおばちゃんに挨拶をして店を出た


さっきの食堂のおばちゃんには
随分と親しげに話してたな…


俺にはいつもクールなのに …


莉桜は目力のある大きな瞳に

優しい笑顔というより
妖艶でセクシーな微笑みを返す

俺には そんな表情しか見せない


だから
彼女と俺の間には

どこかいつも見えない壁というか

俺が越えられないボーダーラインがあると感じていた


それが今日は俺が知らない素の彼女を見たようで

二人の距離が縮まった感じが嬉しい




「莉桜。どうして今日 俺を誘ったの?」

「どうしてって… 理由が必要?」

「必要。俺には重要なことだよ。」


真剣な顔でそう言った俺に彼女は突然吹き出した


「 ふははっ!重要って…そんなことで? くくくっ(笑)」

「そんなことってなんだよ! 俺、真面目に聞いたんだけど」

「だって、昼間に買い物と食事をする理由が “重要”?(笑)」



ーー またはぐらかすの?



こういうはぐらかし…
やっぱり距離感を感じる


拗ねて運転する俺の横顔を覗きこんできた


「拗ねたの?海人は可愛いわね(笑)」

「その可愛いってのやめてくれ。拗ねてなんかない。ただ… 寂しいだけだ。」

「寂しい?(笑)」


また笑いだす


「深い意味なんてないわ。いつも会うのは夜ばかりだったし?

デートっぽいことしてなかったな、と思ってね。」





デッ、デート!?


“デート” というパワーワードが俺の不愉快な気持ちを一気に帳消しにした


「これ、デート… だよなっ…!」

「そうよ?これはデートよ?(笑)」

彼女が笑いをこらえながら答えた




絶対これ、彼女に弄ばれてるなとわかってても

よくやく彼氏として認められたようで
叫びたいくらい嬉しい!






「これからどこに行きたい?♪」

テンションの高い俺に彼女は微笑む




「海人はどうしたい?」

「俺!? 莉桜と一緒ならどこでも!」


俺、嬉しさを隠せなくてずっと笑ってる
わかってても顔の弛みが戻らない



「国立新美術館で開催してる絵画展に行きたいわ。

あぁ!その後、海人の服も見に行きましょうよ。

それから… そうね。今夜は海人の部屋に連れてってよ。」




お、俺の部屋!?
莉桜が俺の部屋に来たことは今まで一度もない

まさか莉桜が俺んとこに来たいなんてことを
言うとは思いもしなかった


やばっ… ちゃんと掃除しとけば良かった


「わ、わかった。 そうしよ。」



彼女が絵画に興味があったとは… 意外だ

一点 一点 絵画を静かに丁寧に見ている彼女の横顔を見つめる



その顔 やっぱり綺麗だ…

今 何を感じ取っているのだろう


俺の視線を感じ 俺の方を見る
「なに?」


「絵画に興味があるなんて知らなかったなって。」

「絵画から刺激をもらえるから… 」

また作品に視線を移す


「私の仕事も物作りの仕事でしょ? 感性を刺激してくれるの。」



そうか
莉桜の見つめる作品に視線を移す

彼女の感性はこういう所からも影響を受けていたのか


知らないことだらけだ

まだ俺の知らない莉桜がいっぱいいるんだろうな



その後、俺の服を見に向かった

自分の服を買っていた時のように
彼女は直感で俺の服を選んでいく


「ちょっ、ちょっと、俺、試着しなくていいの? 」

「あぁ、そうね。着てみたい? じゃあ着て見せて?(笑) 」


試着をしてみた


なんだ!? サイズはピッタリ
男の身体のサイズまでわかるのか?


「似合ってるわよ(笑)」


ほんとだ

莉桜は俺にこういう服装にして欲しかったの?


トラッド系で紺のジャケットスーツに
中のシャツは赤に細い黒のチェックが大きく入ってる

靴は明るい茶系の革靴

爽やかな青年といった感じだった


いつもは黒とかグレーとか無難な色で
ジーンズとトレーナーみたいなラフな格好の俺

ジャケットを着ることがない



「似合って… る?」

「綺麗な色味も似合うわね(笑)じゃあ次はこっちも着てみて。」

今度は黒の洋服を手渡された


普段着ている黒い洋服とは違い
質の良い生地で地模様が入ったジャケットに白シャツと黒のパンツ

それと黒に白が入った革靴



今度はさっきのとは全く違う大人の男に見える


…気がする



「やっぱりこれも良いわね。じゃあこれも全てもらうわ。」


店員の男性に購入する意思を伝えている

なに!? 全部買うってこと!?


「 今、彼が着ているのはこのまま着て帰るから。これでよろしくね。」

クレジットカードを店員に渡した

えっ!? 待って!!


「莉桜、ちょっと!」


戸惑う俺を無視して
俺の服を莉桜が全て購入してしまった


なんで!?
これ、俺へのプレゼント!?



また買い物袋を車に積み込むと
後部座席には莉桜の買い物と俺の物でいっぱいになった


「なんで俺の服を莉桜が買うんだよっ」

年上の莉桜から子供扱いをされたような気分



「初めての“デート”の記念よ(笑)」

初めての“デート” …


クソッ! また嬉しくなる単純な俺!



「じゃあさ、俺からも初めての“デート”の記念になるものをプレゼントしたいんだけど。」



莉桜は目を丸くした
そして何か考えだした


「んー。あ!良いこと思いついたわ!」


彼女はどこかに電話をかけ 誰かと話し始めた


「急だけど今から大丈夫?

あっ、そう!ラッキー!ありがとう。じゃあ今からそっちに向かうわ。」



莉桜の誘導で車を走らせる


「どこに行くつもり?」

「行けばわかるわ」


住宅街に入っていく

行けばわかると言われても全く検討もつかない

広い庭がある大きな屋敷の前で車を停めて降りた


さっき購入した二人の服や靴の買い物袋を持って行くことになった


彼女がチャイムを鳴らすと門扉のロックが開き

広い庭の中を通って奥の大きな玄関ドアのチャイムを鳴らすとドアが開いた



「やぁ、リオ!」

40代なかばだろうか
オシャレな渋い男性が俺達を出迎えた


「ようこそ。君はリオのボーイフレンドだね」

日本人に見えたけど、外国人なんだ…



まだ俺は誰の家に何のために連れてこられたのかわかっていない


「ジェフ、準備はできてるのかしら 」
さっきの男性に尋ねている

「O K だよ」

「海人 、こっちよ」
俺に手招きをする

階段を登って2階の部屋に入って行く


「ここは…?」
写真の撮影スタジオになっていた


「ここ、ウチの商品の撮影でいつもお願いしてるの。」

「そうなんだ… 」


…で?なんで来たの?


「海人」
こっちに来て、とまた手招きしてる


「今から私達、写真を撮ってもらうから。」

「え?」


驚く俺にジェフがニコニコしてる

「カイト、リラックスね!」


言われるがまま 俺と莉桜は写真の被写体になった


始めはぎこちなかった俺も何十枚と次々とシャッターを切られるたび徐々に慣れてきた


またいろんな角度で撮影

まるでモデルにでもなったかのような気分になってくる



「一端 チェックね」

撮影した画像をパソコンで直ぐにチェックする

プロの撮影ってこんな感じなのか…


「いいんじゃない? これとか。」
莉桜がパソコンの画面を指差している


ジェフは もうちょっと二人のセクシーな画が欲しいと言っている


「これで十分良いわよ?(笑)」

「んー。いや、物足りないね。」


信頼し合った仕事仲間といった関係なのは
見ていてわかる

結局 ジェフの欲しがる画を撮影することになった

ジェフに指示され動くアシスタントさんらは俺の髪をいじったり

ネクタイを弛めて シャツのボタンを開けたり


戸惑う俺は
まるで着せ替え人形のようにされるがまま


照明が暗くなり流れるBGMがセクシーなR&B系に変わった


やはりジェフの要求通り俺と彼女のセクシーな画を撮ることになったようだ



何が起きるのかわかんないけど

なんか この空気 めっちゃ 恥ずかしい …


スタッフ皆に見られてるし
ほんとにめちゃくちゃ恥ずかしい ……


莉桜は俺とは対照的に乗り気になっていた

俺の知っているセクシーな表情で
俺を誘うような視線を向けてきて

ドキマギする俺の大きく開いた胸元に
ゆっくり手を少し差し入れてきた


心臓がバクバクして

こんなの俺 無理!!と心の声だけが内側で虚しく響く


キスを誘うような表情で俺を見つめる莉桜



彼女は俺に小さな声で話かける

「周りは気にしないで… 私だけを見て… 」



そんなこと言ったって…

彼女の言葉に従い 彼女だけを見つめる



「…ね、海人、私にキスして 」

はっ!? こんな人前で!?


周りはカメラマンやスタッフのみんなが俺達をじっと見てる


「…早く」


いやいや、でも…

躊躇している俺のシャツの胸元を彼女が引っ張り

前のめりになる俺に唇を重ねてきた





ちょっと… !

キスしながらジャケットを脱がせようとする彼女

その間も次々とシャッターが切られていく



「次、 ソファーに座ってみようか!」


ソファーに座る俺の背後から彼女が腕を俺の胸にまわし

莉桜の方に顔を向かされる


恋しい人を見つめるような
見たことのないその表情と潤んだ瞳


まさか 本当に俺に惚れてるんじゃーー



ーー 莉桜 大好きだ



背後の彼女の頭に手を回し
引き寄せてキスをした


今まで感じたことのない感覚


…莉桜も俺と同じ想いだと唇から伝わってくる






「ハーイ! オッケー!!」

その言葉にハッと現実に引き戻された


莉桜は何事もなかったかのように
パソコンの画像を見にスタッフに歩み寄る




ーー 俺

撮影だったことを完全に忘れてた


さっきの莉桜のあの表情は …



撮影が終わり その大きな屋敷を出たら
もう外は日は暮れていた

なんでプロのカメラマンに撮影してもらったんだろう

今日は一日初めてのことばかりだった ……




「海人、どうしたの? ずっと黙ってるけど」

「なんか、 疲れちゃって…」


ちゃんと言葉で 君の口から聞きたい
一度でもいいから

俺のこと“好き”だって



「そう。じゃあ もう帰ろうか。海人の部屋に。」


ーー え?

あっ、、そうだった!!



「ホントに、、来るの?」

「もちろんよ?」


二人でワインを買ってチキンをテイクアウトし俺の部屋に着いた



「ちょっとー なぁにぃー!?」

俺の部屋に入った開口一番の言葉がそれだった


「え!? なに!?」

やっぱちゃんと掃除しとけば良かったか!?


「 思ってた感じと違って 部屋は洒落てるじゃない(笑)」


部屋は、って …
いつもは俺のことどんな風に思ってたんだよー!


今、莉桜が俺の部屋にいる


ただ それだけで
正式に恋人になれたような気がした



一緒にワインを飲みながら くつろぐ



「…莉桜 今日はいつもとちが… 」

莉桜は唇を重ねてきた


「撮影の時の海人、素敵だったわ… 」

「あの撮影って… なんのためだったの?」

「あなたが私に記念になるものをプレゼントしたいと言ったからよ?」

「確かに言ったけど… 撮影と関係ある?」

「フォトブックにしてもらうの。記念になるでしょ?」



あぁ、そういうこと ……


「俺、あの写真はちょっと 、、恥ずかしい 」

「なぜ?素敵だったわよ?」

俺とは感性が違う彼女には素敵に思えたのか




「セクシーだったわ…」

俺の知っているいつもの莉桜の表情になる


俺のシャツのボタンを外しはじめた



「昼間の莉桜 可愛かった。 初めてそう思った(笑)」


莉桜の鼻筋を指先でなぞった



「撮影中は… セクシーだった… 」

指先で唇をなぞる

顔を近づけキスをするふりをして
鼻先だけをくっつけた



「焦らさないでよ(笑)」

「好きでしょ? 焦らされるの(笑)」

「…好きよ …海人が」


え…?


「今 なんて?」

「もぅ、海人早く(笑)」

僕のシャツのボタンを開こうとする莉桜の手を遮って掴んだ




「今、好きって言ったよね?俺のこと!」

めちゃくちゃ嬉しくて 莉桜の瞳を覗きこんだ



「ふふっ(笑)ん。好き… 海人のこと。今日 また好きになったわ…」

また、って事はもっと前から好きになってくれてたってこと?


「俺も… 莉桜のこと今日 身近に感じた
俺の知らなかった莉桜も全部好きだよ 」

「 海人が知らなかったと言うより私が見せなかったの(笑)」


そう

彼女は俺には彼女の一面しか見せなかった


そして心も見せてはくれなかった


何故 急に見せてくれる気になったんだろう






「それよりも… 今は… 」

また彼女は俺を溺れさせる











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