ピアノレッスン・音楽の幸せな時間

小口美弥子・希代子ピアノ教室が発信するブログ♪
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初体験

2010-06-01 17:11:45 | Weblog
久しぶりのブログ更新になってしまいました。
いつも見てくださっている方、気にしてくださっている方、本当にありがとうございます。
4月5月は、本当に瞬く間に過ぎていってしまいました。

さて、先日オーケストラのステージに乗るといった初体験をしました。
諏訪交響楽団というオーケストラから、5月29日岡谷カノラホールで行われる定期演奏会のプログラムの1曲で、リヒャルト・シュトラウス作曲『アルプス交響曲』にあるチェレスタパートを演奏して欲しいというお話がありました。

チェレスタというと、チャイコフスキー作曲の『くるみわり人形』の中の「こんぺいとうの踊り」でかわいらしい表現に使っているのが有名ですが、この『アルプス交響曲』では、主に「滝」という曲に使われていて、水しぶきがキラキラとまぶしく輝きながら流れている表現に使われていました。

ピアノは一人で演奏することが多く、他の楽器や歌との演奏でも、ほとんど最初から最後まで弾き続けていることが多いものです。
今回のように、オーケストラに参加させてもらい、1曲通して50分の中で、私が演奏する場面は2回ということは初体験でした。
始まってからはしばらく曲を聴いていて、くるぞくるぞ・・・1、2、3、4、1、2、3、それ!  これが2回。
最後ではほとんどの楽団員が演奏している中で、チェレスタはない。なぜだろう。なんだかちょっと寂しい・・・こんな経験も初めてです。
この曲は、弦楽器、管楽器、打楽器、ハープ、オルガン、チェレスタなど総勢116名で演奏する曲で、それぞれが重要な役割を持っている曲でした。なかなか演奏される機会も少ないということでしたが、今回の演奏は、皆さんがいい音を鳴らしていて、その響きが美しく調和しているように思いました。

今まで、オーケストラスコアを読む勉強はしていましたが、実際にオーケストラの一員として演奏することで、スコアの音を立体的に感じることもできました。
ベートーヴェンのピアノソナタは、オーケストラの曲のようにイメージして弾くと良いとよく言われますが、今回それが本当に具体的に理解でき、生徒さんのレッスンでソナタを聴いていても音のイメージがすっと湧いてきて、自分の中での音の響きの引き出しが、いくつも増えた気がします。

本当に貴重な初体験でした。
またいつか、オーケストラとの共演ができたらと思います。