11月20日、IPDNインドネシア自治大学の1年生1,500名に第1回の講義をしてきました。

16,7歳の男女1500人。全員将来村長以上の役に付くことが約束されている若者たちです。どうしたって気が入ります。
最初に、インドネシアオイスカのスワント会長がインドネシア国内でのオイスカほぼ50年の歴史を説明されました。
私は、予め提出していたレジュメに従って、以下の通り話しました。
① 農業とは、有用な植物・動物を育成し、生産物を得る活動のこと。人間だけが出来、起源の最古は23,000年前のイスラエル遺跡、10,000年前の中国遺跡、そして9,000年前のパプアニューギニア遺跡である。
② 現代の農業は、土に基づくことから離れ、化学肥料と農薬に頼るものになり、様々な弊害が起きている。
③ 2016年にインドネシアのジョコヴィ大統領は、今の化学農業を5年後までにオーガニック農業に転換するという基本方針を出された。特に、トーモロコシ・大豆・米・肉牛・トーガラシ・サトウキビ・赤玉ネギを輸入に頼らなくて良いレベルにしようと提言された。そして、それを実際に実行する指導をオイスカインドネシアに依頼された。
④ オイスカインドネシアはオイスカインターナショナルカレッジに協力を依頼し、近年、日本で開発され、日本国内とブラジルで成功している「炭素循環農法」を導入することになった。
⑤ 「炭素循環農法」は「腐植系循環型農法」とも言い、炭素元をキノコ栽培で廃棄されるオガクズで供給し、その腐植系バクテリアによる腐熟分解活動を促進する為に「活性液肥」を用いて、「熟土」を作ることを目指す。
(インドネシアではキノコの常食が盛んで、オガクズを使ったキノコ生産工場が全国に沢山あり、大量のオガクズが捨てられている。)
⑥ 良い「熟土」が出来るまでには、6~12か月掛かると予測されるが、出来具合によって作物を選択して栽培する。
◎ 「農業は国の根幹である」
その農業を本来のものに転換すると決定した大統領を持つ君たちは幸運である。
この度、日本の長野県で「炭素循環農法」を実践して確たる成果を上げている「松澤孝夫」さんが、職を辞してIPDNに常駐してこの農法を君たちに教えることとなった。君たちは最初の体験者となり、農法改革の先頭に立つ指導者になる責任がある。私たちはそのお役にたてることを光栄に感じ、総てのノウハウを君たちに伝えることを約束する。
ブラジルと日本の写真を使って作業の実際と効果を説明しました。
私が説明しているところの写真は誰も撮っていなくてありませんが、とてもよい反応でした。
これから5年間、彼らに有機農業の実習と実学を教えることを思うととても元気が出ました。
実習の方は、松澤さんが常駐して教えることになりますが、私も通わなければなりません。


16,7歳の男女1500人。全員将来村長以上の役に付くことが約束されている若者たちです。どうしたって気が入ります。
最初に、インドネシアオイスカのスワント会長がインドネシア国内でのオイスカほぼ50年の歴史を説明されました。
私は、予め提出していたレジュメに従って、以下の通り話しました。
① 農業とは、有用な植物・動物を育成し、生産物を得る活動のこと。人間だけが出来、起源の最古は23,000年前のイスラエル遺跡、10,000年前の中国遺跡、そして9,000年前のパプアニューギニア遺跡である。
② 現代の農業は、土に基づくことから離れ、化学肥料と農薬に頼るものになり、様々な弊害が起きている。
③ 2016年にインドネシアのジョコヴィ大統領は、今の化学農業を5年後までにオーガニック農業に転換するという基本方針を出された。特に、トーモロコシ・大豆・米・肉牛・トーガラシ・サトウキビ・赤玉ネギを輸入に頼らなくて良いレベルにしようと提言された。そして、それを実際に実行する指導をオイスカインドネシアに依頼された。
④ オイスカインドネシアはオイスカインターナショナルカレッジに協力を依頼し、近年、日本で開発され、日本国内とブラジルで成功している「炭素循環農法」を導入することになった。
⑤ 「炭素循環農法」は「腐植系循環型農法」とも言い、炭素元をキノコ栽培で廃棄されるオガクズで供給し、その腐植系バクテリアによる腐熟分解活動を促進する為に「活性液肥」を用いて、「熟土」を作ることを目指す。
(インドネシアではキノコの常食が盛んで、オガクズを使ったキノコ生産工場が全国に沢山あり、大量のオガクズが捨てられている。)
⑥ 良い「熟土」が出来るまでには、6~12か月掛かると予測されるが、出来具合によって作物を選択して栽培する。
◎ 「農業は国の根幹である」
その農業を本来のものに転換すると決定した大統領を持つ君たちは幸運である。
この度、日本の長野県で「炭素循環農法」を実践して確たる成果を上げている「松澤孝夫」さんが、職を辞してIPDNに常駐してこの農法を君たちに教えることとなった。君たちは最初の体験者となり、農法改革の先頭に立つ指導者になる責任がある。私たちはそのお役にたてることを光栄に感じ、総てのノウハウを君たちに伝えることを約束する。
ブラジルと日本の写真を使って作業の実際と効果を説明しました。
私が説明しているところの写真は誰も撮っていなくてありませんが、とてもよい反応でした。
これから5年間、彼らに有機農業の実習と実学を教えることを思うととても元気が出ました。
実習の方は、松澤さんが常駐して教えることになりますが、私も通わなければなりません。