先日の事なのですが・・・
その日の夕飯はベーコン入りの野菜炒め(カレー風味)でした。
夕飯の準備が終わり、みんなで「いただきます」をするときになって
けいけいが「ごはん、いらない」といいだしました。
私は、「なんでいらないの? おなかすいてないの? 野菜炒め、おいしいよ」
と、何度も声をかけたのですが、席につこうとしません。
あげくに、「ごはんいらない。おれ、おやつがいい」といいだしたので
「ちゃんとご飯食べないと、おやつばっかり食べても大きくなれないよ!」
というと、「いいもん」と言う答え・・・
ぶちっ!
「じゃあもういい! ご飯食べなくて!!
その代わり、ご飯食べない人にはおやつもあげない!!!
ご飯食べたくないんなら、明日も、明後日も、もうずーーーーっと
もう何にも食べなくていいからねっっ!!!」
すごい剣幕で、けいけいを怒り飛ばしました。
けいけい用によそったご飯・・・
私は、カリカリしながらそれを食べ始めました。
すると、それまで静かにご飯を食べていたりょーちが、いきなり
ぼろぼろぼろ
っと、泣き出したのです
わたしはびっくりして、
「どーしたの! なんでりょーちが泣いてるの!???」
「だってママが、けいくんの事怒るから・・・
ぼく、 なんだか気持ち悪くなっちゃったんだもん・・・」
えっ! 気持ち悪くなったの??
・・・多分、けいけいが怒られているのを見て、胸が苦しくなったとか、切なくなったと言いたかったのでしょうが。
ボキャブラリーのなさゆえに、それでも、今の自分の、この悲しい気持ちをママに伝えようと、知っている言葉を駆使して表現した5才児の切ない心が、
「なんだか気持ち悪い」
おもわず、笑ってしまいましたが。
それで、りょーちに「(悲しい気持ちにさせて)ごめんね」と言うと、
「ママ、ムギューってしてぇ」と寄ってきたので、泣いてるりょーちをムギュー。
ふと、けいけいのほうに目をやると、なんと目が真っ赤っか!!
まだ四才の子が、「お兄ちゃんが、自分のために泣いてくれている」ことを理解できるのかなぁ・・・と思いつつ、
「けいけい、お兄ちゃん、あんたのためにこんなに泣いてくれてるよ。
『けいけいの事、怒らないで』って、ママに言ってくれてるよ」と言うと、
けいけいの大きな目から、これまた大粒の涙が
ぼろぼろぼろぼろぼろっっっ
うぇぇぇぇぇぇーーーーーーんっっっっ!!!
けいけいも泣き出してしまいました。
いいなぁ 兄弟愛
二人とも、相手を思いやる気持ちや、相手が思ってくれることに感動する優しい気持ちが、ちゃんと育まれているんだな・・・
私は、とってもうれしかったのです。
二人をムギューってしながら、りょーちにもう一度、
「悲しい思いをさせてごめんね」と言うと、
「りょーくんに謝るんじゃないでしょ。けいくんに謝るんでしょ。」と、りょーちからダメ出し。
一瞬、????と、思ったのですが、
「そっか、そうだね。けいけい、いっぱい怒ってごめんね」と、心から謝ることができました。
そんなに目くじら立てて怒ることなど、なかったのかもしれない。
りょーちだって、けいけいの歳の頃には野菜の繊維質が苦手であんまり食べたがらなかったけど、今は、もりもり食べれるようになったし・・・
なにより、ずっとこのままの状態が続くことなどないのだから、今は、野菜をたくさん食べれなくても、心配しすぎずに、けいけいの変化をゆっくり見ていてあげたらいいのかもしれない。
好き嫌いをせず、何でも食べて欲しいのは親心だけれど、
それを無理やり押し付けたのは、良くなかったな。
子供の気持ちを汲んで、食べやすい用に工夫するのも、親として、子供にしてあげられることじゃないかな・・・
そんな風に、心が動きました。
だから、「何がなんでも野菜を食べなきゃダメっ!」という、自分の気持ちを
けいけいに押し付けてしまったことに対して、反省し、心から謝れたのです。
その後は、何事もなかった?かのように、みんな笑顔で夕食。
私が心から謝ったせいか、はたまた お兄ちゃんの涙のおかげか、
けいけいは、野菜炒めを、頑張ってキレイに平らげました。
もちろん、しっかりと誉めましたよ。