介護というには大袈裟ですが。

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衰えに過敏10

2022-09-20 03:42:49 | 日記
母は習い事を続けていく事を躊躇していた。衰える体に必要以上に過敏になっている印象だった。
ふらつきは私の想像以上にショックな出来事として母の脳裏に刻み込まれた。
足元の衰え、そして周りの言葉が聞き取りにくいことに対して、思うように事が運ばない焦りや苛立ちは本人でないと理解出来なかった。
私個人的には習い事は続けてほしかった。しかし嫌なら辞めれば良い。
本人の好きにすれば良いと思っていた。

母は習い事でも休むのは嫌がった。
毎週3回の習い事を、休む事なく続けた。
そんなとき、社交ダンスの教室でのことだ。 
同じ教室に通う、ほぼ同じ年の男性がいた。変な意味ではなく母と気が合い、ダンスパートナーも度々組んでいたらしい。母は彼の紳士的な振る舞いや、ダンスのリードに安心感を持ち、頼っていた部分があった。
しかし、そんな彼も後期高齢者でもある。
そんな彼が、教室のレッスン中に、軽い立ちくらみをしたらしい。そこでレッスンをやめておけば良かったが、彼はレッスンを続けた、母も、そして周りも彼の異変に気付いていなかった。