さびしんぼう
私は、大林宣彦監督の『さびしんぼう』という映画が大好きです。
ほんわかユーモラスな中に、思春期の男の子の気持ちがよく閉じ込められた
映画で大好きなんです。
好きな女の子を遠くから眺めているだけでも、幸せな気持ちになれる。
誰もが一度は通ってきた青春の一コマのような、面白おかしい映画。
映画『さびしんぼう』のラスト・シーンを。
さて、そして、時が経ち、いつかぼくは大人である。
オヤジ殿にそっくりの、何を考えているのかわからない、無表情さも身についた。
毎日、お経を読んで過ごすぼくのかたわらには、何故だか百合子さんにそっくりの
ひとりの女性がもうひとつの横顔を見せて座っている。
そんな日があるとすれば、そこには必ずやあの甘美な『別れの曲』のメロディーが、
いまもまた流れているに違いない。
-----そんな光景を、皆さんは何とお考えになるだろうか?
・・・・・親愛なるフレデリック・ショパンさんよ-----あなたが、あの傷ましくも輝かしい
十九世紀の青春に、命をかけて燃やした情熱の炎は、その肉体がほろんでしまった
遠い今となっても、なおさらにぼくらの感情を激しくゆさぶらないではいない。
思えばこれこそが、あなたが永遠に願った真実の恋の勝利というものではなかった
だろうか・・・・・。
---さびしんぼうよ・・・いつまでも・・・お~い・・・さ・び・し・ん・ぼ・う・・・
ひとがひとを
恋うるとき、
ひとは誰でも
さびしんぼう
になる-----
私は、大林宣彦監督の『さびしんぼう』という映画が大好きです。
ほんわかユーモラスな中に、思春期の男の子の気持ちがよく閉じ込められた
映画で大好きなんです。
好きな女の子を遠くから眺めているだけでも、幸せな気持ちになれる。
誰もが一度は通ってきた青春の一コマのような、面白おかしい映画。
映画『さびしんぼう』のラスト・シーンを。
さて、そして、時が経ち、いつかぼくは大人である。
オヤジ殿にそっくりの、何を考えているのかわからない、無表情さも身についた。
毎日、お経を読んで過ごすぼくのかたわらには、何故だか百合子さんにそっくりの
ひとりの女性がもうひとつの横顔を見せて座っている。
そんな日があるとすれば、そこには必ずやあの甘美な『別れの曲』のメロディーが、
いまもまた流れているに違いない。
-----そんな光景を、皆さんは何とお考えになるだろうか?
・・・・・親愛なるフレデリック・ショパンさんよ-----あなたが、あの傷ましくも輝かしい
十九世紀の青春に、命をかけて燃やした情熱の炎は、その肉体がほろんでしまった
遠い今となっても、なおさらにぼくらの感情を激しくゆさぶらないではいない。
思えばこれこそが、あなたが永遠に願った真実の恋の勝利というものではなかった
だろうか・・・・・。
---さびしんぼうよ・・・いつまでも・・・お~い・・・さ・び・し・ん・ぼ・う・・・
ひとがひとを
恋うるとき、
ひとは誰でも
さびしんぼう
になる-----