唇や口の周りにできるピリピリ、チクチクと痛む小さな水ぶくれが・・・、何?
診断・・口唇ヘルペスでしょう。
風邪を引いたときや体調が良くないときに出ることが多く、よく「風邪の華」とか「熱の華」などとも呼ばれていました(今も?)。
口唇ヘルペスの原因は単純ヘルペスウイルスというウイルスの感染です。一度、体の中に入り込んだヘルペスウイルスは、ずっと体内の神経の中に潜み続けます。そして身体の免疫力が低下するとウイルスが活発となり症状が出ます。活発になったウイルスは三叉神経に沿って増殖し唇のまわりに集まり口唇ヘルペスを発症させます。
身体の不調やケガなどをキッカケにして何度でも繰り返します。
感染力は強いので、単純ヘルペスウイルスに感染していない赤ちゃんにキスしたり、ウイルスの付着した手指で触ったり、同じタオルを使ったりしていると、うつっちゃいますよ!
*口唇ヘルペスで赤く腫れ、水ぶくれになっている所はできるだけ触らないことです。抗ウイルス薬を塗る際も綿棒などを利用しましょう。
単純ヘルペスウイルスは生きた細胞に入り込むと遺伝子情報であるDNAをコピーしながら、増殖します。ウイルスのDNAをコピーさせる働きを阻害することで、ウイルスの数を増やせないようにする増やさず薬があります。初発時や免疫力の低下している状態では重症化することもあるので、内服薬を使いますが、そうでない場合は外用抗ウイルス薬で十分でしょう。