育てているいちじくの「品種の特徴」を調べてみました。この内容はネットやカタログから抜粋したもので実際に収穫したものではありません。前回の栽培している「「いちじくの種類」で書いたようにこの中で昨年収穫して食べたのは3種類(蓬莱柿、ド-フィン、グッドー)だけです。ブリジャソット・グリース、セレスト、ホワイト・ゼノア、ザ・キング、ホワイト・イスキア、イスラエルについては実はついたが熟さず食べることができませんでした。昨年はほとんんどの種類が1年~2年目でしたが今年は3年目のものがかなりあるので楽しみです。
早生日本種(蓬莱柿)
夏果もわずかに採れるが秋果主体の豊産性品種。果肉はやや やわらかい。酸味は強く食味は中。耐寒性は最も強い。果頂部が烈開する。大きさ:80-100g 収穫:9月上旬~11月上旬 果形:円 果皮:赤紫 果肉:淡桃+紅 樹勢:強 耐寒性:強
ドーフィン
日本で生産されているものの中で最も生産量の多い品種。豊産性で栽培も簡単、日持ちも良い。夏秋兼用種であるが、 樹形は一文字開心形どちらにも向く。大きさ:夏果150g 秋果70~120g 収穫:(7月上中旬)8月中旬~10月下旬 果形:長円 果皮:赤褐 果肉:乳白~淡桃+淡紫紅 樹勢:中 耐寒性:弱
バナーネ(ロングトウート)
甘味も濃く肉質は粘質で良質。夏果は大きいが甘さがやや劣る。秋果はドーフィンより一回り小ぶり。 大きさ:150~300g 夏果は最大280~340g 世界最大級イチジク夏秋兼果。糖度23度の極上の甘さ。 収穫:(6月下旬~)8月中旬~10月中下旬 果形:長卵 果皮:淡黄褐~茶褐 果肉:ピンク 樹勢強、豊産性、耐暑性強、耐寒性:中 耐病性 強
ブリジャソット・グリース(スペイン原産)
甘酸共に強く味は濃厚で美味。日持ちもよい。夏秋兼用種。夏果は少ない。 大きさ:50g 収穫:(7月中旬)8月下旬~10月中下旬 果形:円 果皮:緑を帯びた紫黒 果肉:淡黄+濃紅 樹勢:強 耐寒性:強
ヌアール・ド・カロン(フランス原産)
果汁は少ないが、甘さは強い。夏果は特に甘い。夏果秋果ともに大きさは同じくらい。大きさ:40~80g 収穫:(6月下旬~)8月上旬~10月中下旬 果形:長卵 果皮:赤紫 果肉:桃 樹勢:中 耐寒性:強
ドウロウ
小果だが味がよい かなり甘いが後味がすっきりしていて食べやすい。大きさ:30~40g 果形:短卵 果皮:赤橙色
ロイヤルビンヤード
砂糖のような甘さで、しつこくない。 夏秋兼用種大きさ:50g 収穫:(7月上旬~中旬)8月中旬~10月中旬 果形:長卵 果皮:黄緑~赤褐 果肉:乳白+淡桃 樹勢:強 耐寒性:中
ホワイト・ゼノア
糖度は高く芳香がかなり強い。品質は中程度。完熟少し前に収穫すると良い。アメリカではケーキ用品種として有名。 日持ちは悪い。大きさ:60~80g 収穫:(7月上旬)8月中旬~10月下旬果形:短~長卵 果皮:黄緑 果肉:淡黄白+紅 樹勢:強 耐寒性:強
ブラウン・ターキー(トルコ原産)
粘力、果汁も多く甘味共に強く酸味ほどほどの良品質で特に秋果は豊産 家庭園芸には最適。耐寒性強。大きさ:50g収穫:(6月下旬~7月中旬)8月下旬~10月下旬 果形:卵円 果皮:橙褐色 果肉:淡黄+橙紅 樹勢:やや弱
ショート・ブリッジ
果汁多く糖度も高いがあっさりした甘さ。食味良好。果皮に縦じまが入り外観が美しい。皮ごと食べれる。大きさ:50g 収穫:8月上旬~9月上中旬果形:卵円 果皮:黄緑 果肉:赤 樹勢:中 耐寒性:中
カドタ(イタリア原産)
とても甘くて蜜が浮き上がるくらいジューシーで美味しい。天然のジャムといって良いくらいパンと一緒にトッピング しても美味しく食べられる。大きさ:30~60g 収穫:(7月中旬)8月中旬~10月下旬果形:卵 果皮:黄~黄緑 果肉:乳白+淡桃 樹勢:強 耐寒性:かなり強
ゼブラスイート(フランス原産)
青と白のストライプが鮮やかなイチジク。甘み、酸味とも中くらいでおいしい。観賞用としても美しい。大きさ: 45g前後 収穫:8月下旬~ 果形:短卵 果皮:青と白の縞模様 果肉:クリーム色 樹勢:強 耐寒性:強
ビオレ・ソリエス
甘味が強い。秋果が少ない。大きさはドーフィンより一回り小さい。烈果がすくない。樹勢が非常に強いので仕立て方に注意が必要。 収穫:7月中旬以降 8月下旬~11月上旬 果形:倒卵 果皮:紫黒 果肉:赤 樹勢:強
セレスト(別名:シュガー)
あまり背が高くならないので、鉢栽培にも向いている。小形であるが皮が薄く糖度18度と高く甘味粘力に富み、最良品種。秋果専用種 大きさ15~23gと極小果 収穫:秋果専用8月上旬~9月中旬 果形:長卵 果皮は紫褐色で、果肉は桃色樹勢:中 豊産性、耐暑性:強、耐病性:強 耐寒性:強、適地が広範囲。
ザ・キング
なめらかな肉質で、きめ細かく甘いが味は淡白。食べやすい美味品種。大きさ:80g前後 収穫:6月下旬~7月下旬 果形:短卵 果皮:黄緑 果肉:赤 樹勢:中 耐寒性:中
ビオレドーフィン(原産地フランス)
甘味が強く酸味が少ない品種 多汁で甘味が強く芳香もあり、成熟して烈果しない。夏果専用種。果皮は薄く 痛みやすい。梅雨期の収穫のため品質が不安定になりやすい。大きさ:100~150g 収穫:6月下旬~7月上旬果形:短卵 果皮:青紫 果肉:淡黄 樹勢:やや強 耐寒性:中
ホワイト・イスキア
夏秋兼用種。特に秋果の着果がよい。小果で味が若干淡白である 生食に向いている。副梢の発生が多い。高冷地でも栽培可能。大きさ:30g 収穫:(7月上旬~)8月下旬~10月中下旬果形:円 果皮:黄緑 果肉:淡黄白+淡桃 樹勢:強
アーチペル
あま~く、食べやすい品種 実つきが良く収穫量多い イチジクの中で最高の糖度といわれている。非常に美味。香りが大変強い。生果に向く。肉質がやわらかく食べやすい。洋ナシの形、大きさ:80g 収穫:(7月下旬)8月中旬~9月下旬果形:短~長卵 果皮:銅~金 果肉:淡桃~ピンク 樹勢:中 耐寒性:中
イスラエル
皮ごと食べられるので、ヨーロッパではチーズと合わせてサラダとして食べる。 きれいな緑色の果実 甘味がとても強い。 秋果専用で樹勢は強。たくさん収穫できる。耐寒性があり、寒い場所での育成に向いている。大きさ:40g 収穫:9月中旬~ 果形:倒卵系 果皮:緑+淡黄色 果肉:白
サルタン
アフリカ・チュニジア生まれの高級イチジク。夏秋果兼用品種で、食味も最高 小果 50~60g甘い 収穫:6~8月9~10月 樹勢:強、豊産:性、耐暑性:強、耐病性:強 鉢植えにも向く
パスティリエ
別名「ルージュ・ボルドー」とも呼ばれる、フランスの高級イチジク。果皮が灰紫色で、果肉は赤色 芳香わずかにあります。糖度は、30度前後と、イチジクの中でも特に甘い品種 果実の大きさ60~70g 収穫: 9~10月 樹勢:強、豊産性、耐暑性:強、耐病性:強
ロードス
最高糖度30度ギリシャ原産の激甘イチジク 8~10月収穫の秋果専用。果皮は淡褐色で果肉は鮮やかな赤色。ジャム状果肉はデザートソースと言われるほど甘く、さらに皮まで甘く美味しい高級イチジク。果実の大きさ小果50~90g 収穫時期:秋果専用8~10月 樹勢:強、豊産性、耐暑性:強、耐病性:強
ヨルダン
濃紫実で、イスラエルで経済栽培に使われている豊産性品種夏・秋の二季成りで、植え付けた翌年から実が着きはじめる 収穫期 7~8、9~10月頃 耐寒性:強 -15℃
ゴールドファイガー
果実の長さが最大8cmになる巨大果 果皮は黄金色、果肉は赤色で見た目も鮮やかなイチジク 果肉はゼリー状ではちみつのような濃厚な甘さ。 収穫期 9~10月頃 耐寒性:強 -15℃
グッドー
糖度高く甘くてまろやか生食やジャムにおすすめ 収穫8月下旬~9月下旬 果皮:黄緑 果肉は淡桃+紅
ポルトゲス(ポルトガル原産)
甘く香りがよい夏秋兼用種 果汁多く美味しい 収穫期 6月~7月、8月~9月耐寒性:強
ジェントルビアンコ
糖度が高く美味しい夏秋兼用種 収穫量は多く若い木での着果がよい 果皮は黄緑、果肉はワインレッド 収穫期7~8月、9~10月耐寒性:強 -5℃
福岡ではイチジクが今旬ですが、それより少し大きめの赤褐色で中身が隙間無く詰まって非常に甘くておいしい。 乾燥イチジクは白いものですのでそれとはまったく別。 どういう品種なのかわかりますでしょうか? ツアーだったのでどういう木だったのか分かりませんが、できれば自宅で育ててみたいと思いますのでよろしくお願いします。