コジタン-故事譚-

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鼎の軽重を問う

2005年01月23日 | 故事
鼎の軽重を問う (かなえのけいちょうをとう)

意味・価値や権威、責任者の能力などを疑うこと
由来・
春秋戦国時代、楚の荘王が洛陽付近の異民族を討伐したときに洛陽で閲兵式を行った。
閲兵式は本来周王のみしかできなく、
周の定王は使者に伝国の宝である鼎(円形で三本足の器)を持たせて閲兵式を行っている楚の荘王の元に遣わした。。
定王の使者は荘王に対し「鼎を持たぬ者がなぜ閲兵式を行うのだ?今すぐに中止せよ」と詰問した。
これに荘王は「鼎など楚の鉄屑を集めてもできる。。鼎の軽重はそれを持つ王の徳によって決まるもの。周の鼎の軽重はどうなのだ?」と問いた。
この故事から権威を軽んじたり、貶めたりする意味になったのである。