先日、スーパーの野菜売り場で主婦2人が何やら話していました。
主婦A:「ねえ、やっぱりガイガーカウンターで安全か調べたいわ~」
主婦B:「でも、機械って高いやん、何万もするんやろ?それに、もう売り切れ続出やないの?」
主婦A:「この先のこと考えたら、やっぱり持っとかんとあかんて!」
主婦B:「そやったら、あんた買うてイロイロ調べて~な!」
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う~ん・・・どこでそんな情報を仕入れたのか分からないけれど、家庭用サーベイメーター(ガイガーカウンターはサーベイメーターの1つ)が万能で、それさえあれば放射能汚染の状況を見分けられると思い込んでるようです。(^_^;)
確かにネット上では本来は2万程度の機材が7万円以上で販売されていたり、放射線の種類は何でも調べられるような嘘を平気で書いているショップもあったりするんですよね~・・・。
私でも、興味を持っていろいろ調べてみなければ全く知らなかったこともあったし、当初は何で大きさや形がこんなに違うんだろう・・・なんて思ってたくらいですから。
親切なお店だと、その違いをしっかり説明してくれているところもあるんですが、この機会に便乗して利益を得たいだけの極悪な店もあるし、中には予約金を先に振り込めなんて店もあるので、後からトラブル続出にならなければいいけど。
そんな中、ブルームバーグで「食品の放射能測定、家庭でのガイガーカウンター利用は「無意味」という記事が掲載されてましたよ。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aeo3kJfmEDI8
4月13日のブルームバーグ記事には「放射線測定器ガイガーカウンター(GM計数管)は、消費者が家庭で食品や水に含まれる放射性物質のレベルを測定する上で有効な手段ではなさそうだと、専門家や機器メーカーは指摘している」という内容です。
結局のところ、検査結果を得るには実験室のような環境で大量のサンプルを検査する必要があり、ネットで販売されているような機器とは違う高度な装置でしか検査はできないということですな。
特に水道水や魚について意味のある測定結果を得るには特別な処理が必要だといいます。
特に牛乳や野菜に含まれる放射性ヨウ素131の測定ではNaⅠ(T1)シンチレーションサーベイメータ、ウラン分析では誘導結合プラズマ質量分析計が必要だとされ、放射性ストロンチウム測定では高温で24時間程度にわたって灰化したサンプルや硝酸が必要だということですから、家庭用計測器で正確な計測なんて出来ないってことですね。
確かに、現在数万~10万程度で販売されている機種の多くはガンマ放射線計測用が多く、アルファー線も計測できない機種が殆どですね。
だからって、政府発表を信じるしかないって?いや~、無理だわ!
ほんの何日も前の一部の野菜をサンプリング結果をず~~っと平気で利用するような「安全」なんて・・・そんな政府のデータ信じませんよ。
それよりも、今までテレビの登場した御用役者さんたちや、政治家が率先して計測後の野菜をテレビの前で調理して食べてくれる方が安心できますって!