ファミリーレストラン ジョイフル 松阪店（松阪市市場庄町）

松阪市市場庄町、国道42号線沿い、
「アピタ松阪三雲店」の前にあります、
ファミリーレストラン「ジョイフル（Joyfull）」です。

大分市発祥のファミリーレストランチェーンで、
三重県内には４店舗あります。

この「ジョイフル」が先日（6月8日）,
直営店の約3割に当たる200店程度を
2020年7月以降に閉店すると発表しました。
新型コロナウイルス感染拡大などにより集客が減少し、
業績が急激に悪化、不採算店を閉鎖して立て直しを急ぐ、
との発表です。

新型コロナウイルス対策で
売り上げが減ったのが原因と言われていますが、
それ以前から「不採算店」に悩んでいたのでは、
ここでもまた「600店舗の壁」だとか言う人がいるのでは、
と思うところですが、ここでそれについて書くと、
食レポに入れなくなるので、その件はこの項の最後に書いておきます。

ジョイフル 松阪店
松阪市市場庄町1309-2
松ケ崎駅から714m
0598-56-9535
営業時間　24時間営業
定休日　無休
オープン　2014年5月13日
駐車場　共用



店内は、明るく、
ゆったりとしています。
席はすべてテーブル席で、
少人数から10人以上のグループまで
対応できるように配置されています。

平日の夕刻に利用しました。
お客は女性客が多く、
カップルやファミリーも来ていました。
この時刻でもこれだけのお客が入っていれば、
まずまずのように思いました。



メニューの一例です。
「ジョイフル」の特徴は、
定食の価格が安いことです。
ご覧のように、
「若鶏の唐揚げ定食」499円（税別）が最安値で、
ほかの定食も概ね600円台となっています。

後述しますが、
これにドリンクバーあるいはセットケーキを付けても
1,000円以内に収まるところが魅力です。

「ガスト」や「サイゼリア」のように
単品の価格は安いけれど、
お腹いっぱいにはならない、というセコさを
感じさせないところが良いですね。



「チキン南蛮定食」659円（税抜）に
セットの「アメリカンチーズケーキ」199円（税抜）と
「ドリンクバー」199円（税抜）を付けていただきました。
これで1,160円（税込み）です。

ケーキとドリンクバー、どちらかだけ追加なら
940円（税込み）になりますね。

チキン南蛮は、カリカリに揚げてあり、美味しいです。
ご飯の量が、男性には少ないように感じたのと、
食器類全般が、大学の学食みたいな安っぽい器だったのが、
マイナスかと思います。



セットケーキの「アメリカンチーズケーキ」は、
単品で注文すると299円（税別）です。

重ねて書きますが、
定食の価格が安いので、
ケーキやドリンクバーを追加しても
それほどの出費にならないところが、
女性客が多い理由かもしれません。

定食・ランチ（松阪市・伊勢市）過去記事リスト

やっぱりステーキ 松阪店（松阪市市場庄町）

甘タレからあげ御膳／和　南家（松阪市市場庄）


（幸楽苑ラーメン津南店、2017年4月撮影）

＞外食チェーンで恐れられる「６００店舗の壁」
チェーン店が店舗数を増やすことは、
・店舗が増えると食材の仕入れが増え、
　全店舗分をまとめて調達することで仕入れ価格が下がる。
・店舗数が増えると、どの町でも見かけるようになり、
　認知度が上がる。
というメリットがあります。
ならば、お客に支持される限り、店舗数はどんどん増やすことができる、
と思うところですが、
実は業界内で「６００店舗の壁」と呼ばれる、
拡大戦略が失速してしまう例が多々あります。

居酒屋「和民」のワタミグループは、2014年に約650店舗から失速、
居酒屋「鳥貴族」も、2018年に679店舗から失速、
ラーメン「幸楽苑」も、2017年に542店舗から失速、
最近では「いきなり！ステーキ」が、490店舗から失速しています。
これらの例から「６００店舗の壁」なる言葉が生まれ、
そして「ジョイフル」は、713店舗からの失速でした。

もちろん、全店舗が黒字ならこのようなことにはなりませんが、
一部に不採算店舗があって、それらを他店の黒字で吸収できなくなる、
そういうターニングポイントが600店舗だということです（諸説あります）。