鳩山首相が、今年の6月までに「東アジア共同体」を具体化するように指示したそうです。
東アジア共同体構想、具体化を指示 鳩山首相
鳩山由紀夫首相は19日の閣議で、自らが提唱する「東アジア共同体構想」の具体化に向けた検討を始めるよう全閣僚に指示した。経済連携協定(EPA)の推進や気候変動問題への対処、防災協力などについて関係閣僚で協議し、5月末をメドにまとめる。
首相は「日本を開くという考え方に基づき、大胆かつ積極的な取り組みを、スピード感をもって立案・実行する」と指示した。文化や人的な交流でも促進策を検討する方針だ。
スピード感をもって立案・実行すると言うことは、つまり、急いで話を進めると言うことですね。
それにしては、ぶら下がり取材ではこんな風に言っています。
【鳩山ぶらさがり】東アジア共同体構想「5年先、10年先に簡単にできるというではない」(1)
記者「東アジア共同体構想については国連総会でも取り上げた。通貨や安全保障の話にも触れているが、今回、一連の会議で触れなかったのは理由があるのか」
首相「これは長期的なビジョンですからね。すぐに5年先、あるいは10年先に簡単にできるという話ではない。一歩一歩積み重ねていく話です。国連の場合にはわたくしが総理になった直後の話で、長期的なビジョンを、長期にわたって、こういう、最終的な目的はこうだということも示したかった。EU(欧州連合)なみのね、通貨の統合ということも将来的には見据えていきたいし。安全保障の面がこのような協力関係の中でできあがればなおのこといい。そういう理想の話をしました。ただ、今回はまだ、具体的な支援のありかた、一つ一つの積み重ねが大事だということから申し上げましたから、その先の話は致しませんでした」
急ぐつもりなのか、ゆっくりするつもりなのか、どっちが本心なのか分かりませんが、鳩山さんとしては、通貨や軍隊まで統一した東アジア連合を作ることが目的のようです。
この東アジア共同体について、岡田外相はこう言っています。
「東アジア共同体」構想に米を加えず 岡田外相
「日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド、オーストラリア、ニュージーランドの範囲で(構成を)考えたい」と述べ、米国は正式な加盟国としない形で創設を目指す考えを表明した。
これは、鳩山さんや岡田さんが突然言い出したことではありません。
民主党は何年も前から、
アジアとの共生
国家主権の移譲や主権の共有
という政策を掲げています。
2004年6月の民主党の政策(WEB魚拓)
このことを考えれば、鳩山さんがニコニコ動画で「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と発言したのも、なんの不思議もないですね。
つまり、日本は日本人のものではなく、中国・韓国・東南アジア諸国連合・インド・オーストラリア・ニュージーランドの人々と共有すると言うことらしいです。
国名を見ると、東アジアだけではない感じですが、そこは突っ込んではいけない所なのでしょう。
でも、本当に、これらの国々は、EUのような共同体になれるのでしょうか。
まず、中国や北朝鮮などは社会主義国で、その他の国とは社会体制が違いますが、どうやって政治的に統一するのでしょう?
これらの国々に「資本主義国になれ!」と言うのでしょうか?それとも、日本が中国や北朝鮮のような政治体制になるのでしょうか?
次に、東アジア共同体になるとされている国々は、それぞれの経済や賃金の水準があまりにも違います。
EUの様に自由貿易圏として、自由に移動できる様にしたら、中国や北朝鮮などの賃金の安い国から、何億人もの労働者が、日本などの賃金の高い国へ押し寄せてくるでしょう。この結果、日本など押し寄せられた方の国々では失業者が溢れ、社会が大混乱に陥る恐れがあります。
EUは現実にこの問題で悩まされているのです。
さらに、軍事的に統一すると言うことは、共通の敵がいると言うことですが、東アジア共同体は、一体誰と戦うつもりなのでしょう?
このような疑問について考えてゆくと東アジア共同体の実態が想像できる様な気がするのですが、鳩山さんに本心を聞いてみたいですね。
東アジア共同体構想、具体化を指示 鳩山首相
鳩山由紀夫首相は19日の閣議で、自らが提唱する「東アジア共同体構想」の具体化に向けた検討を始めるよう全閣僚に指示した。経済連携協定(EPA)の推進や気候変動問題への対処、防災協力などについて関係閣僚で協議し、5月末をメドにまとめる。
首相は「日本を開くという考え方に基づき、大胆かつ積極的な取り組みを、スピード感をもって立案・実行する」と指示した。文化や人的な交流でも促進策を検討する方針だ。
スピード感をもって立案・実行すると言うことは、つまり、急いで話を進めると言うことですね。
それにしては、ぶら下がり取材ではこんな風に言っています。
【鳩山ぶらさがり】東アジア共同体構想「5年先、10年先に簡単にできるというではない」(1)
記者「東アジア共同体構想については国連総会でも取り上げた。通貨や安全保障の話にも触れているが、今回、一連の会議で触れなかったのは理由があるのか」
首相「これは長期的なビジョンですからね。すぐに5年先、あるいは10年先に簡単にできるという話ではない。一歩一歩積み重ねていく話です。国連の場合にはわたくしが総理になった直後の話で、長期的なビジョンを、長期にわたって、こういう、最終的な目的はこうだということも示したかった。EU(欧州連合)なみのね、通貨の統合ということも将来的には見据えていきたいし。安全保障の面がこのような協力関係の中でできあがればなおのこといい。そういう理想の話をしました。ただ、今回はまだ、具体的な支援のありかた、一つ一つの積み重ねが大事だということから申し上げましたから、その先の話は致しませんでした」
急ぐつもりなのか、ゆっくりするつもりなのか、どっちが本心なのか分かりませんが、鳩山さんとしては、通貨や軍隊まで統一した東アジア連合を作ることが目的のようです。
この東アジア共同体について、岡田外相はこう言っています。
「東アジア共同体」構想に米を加えず 岡田外相
「日本、中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド、オーストラリア、ニュージーランドの範囲で(構成を)考えたい」と述べ、米国は正式な加盟国としない形で創設を目指す考えを表明した。
これは、鳩山さんや岡田さんが突然言い出したことではありません。
民主党は何年も前から、
アジアとの共生
国家主権の移譲や主権の共有
という政策を掲げています。

このことを考えれば、鳩山さんがニコニコ動画で「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」と発言したのも、なんの不思議もないですね。
つまり、日本は日本人のものではなく、中国・韓国・東南アジア諸国連合・インド・オーストラリア・ニュージーランドの人々と共有すると言うことらしいです。
国名を見ると、東アジアだけではない感じですが、そこは突っ込んではいけない所なのでしょう。
でも、本当に、これらの国々は、EUのような共同体になれるのでしょうか。

まず、中国や北朝鮮などは社会主義国で、その他の国とは社会体制が違いますが、どうやって政治的に統一するのでしょう?
これらの国々に「資本主義国になれ!」と言うのでしょうか?それとも、日本が中国や北朝鮮のような政治体制になるのでしょうか?
次に、東アジア共同体になるとされている国々は、それぞれの経済や賃金の水準があまりにも違います。
EUの様に自由貿易圏として、自由に移動できる様にしたら、中国や北朝鮮などの賃金の安い国から、何億人もの労働者が、日本などの賃金の高い国へ押し寄せてくるでしょう。この結果、日本など押し寄せられた方の国々では失業者が溢れ、社会が大混乱に陥る恐れがあります。
EUは現実にこの問題で悩まされているのです。

さらに、軍事的に統一すると言うことは、共通の敵がいると言うことですが、東アジア共同体は、一体誰と戦うつもりなのでしょう?
このような疑問について考えてゆくと東アジア共同体の実態が想像できる様な気がするのですが、鳩山さんに本心を聞いてみたいですね。
