友愛ボートとか今更かよッ!~~~~~~~~~ッ!とやや刃牙風味の立ち上がりではあるが、チリの地震やらハイチやらの事が続いたんで、色々と思いつきで言ってみる。ちなみに本家友愛ボート構想とはこげなもんらしい。んで本題。現状の日本におけるPKOや国緊隊等の海外活動での最大の問題点は何かと言えば、やはり即応性の問題であろう。(実は、ハイチは「PKO」という観点で言うなら、今まで日本が行ってきたPKO活動の . . . 本文を読む
氏の著作に最初に触れたのはいつだったか覚えていないが、少なくとも当時の私はかろうじて戦車と自走砲の区別が付く程度の知識しか持ち合わせていない、軍事初学者であり、主として兵器関係の本を色々読んでいた頃には氏の著作も結構な数読んでいたのだけは記憶にある。ある程度の知識がついてくると、氏の言説、特に情報に対する姿勢(私の誤解かもしれないが、氏は「情報は活用できない者に教えても無意味、むしろ有害」という考 . . . 本文を読む
さて、日本における近代以前の本格的侵攻と言えば元寇である。日本史上特筆大書すべき重大事件(の割に、俺の携帯は「倭寇」は一発変換なのに「元寇」は変換候補にすら出てこねえ。変なバイアスかかってるとしかいえないぞ?日常生活で「倭寇」も「元寇」も使う機会ほとんどないのは確定的に明らかだろ。少なくとも、片方は一発変換でもう片方が変換候補にすら出ない理由が見あたらない。)なので経緯の詳述は省くが、今回は「第一 . . . 本文を読む
表題を見た殆どの人は、この問いかけは「徴兵制を導入することに賛成か否か」という問いかけだと解釈するだろう。もちろん、その意味でこのような問いかけをする人もいる。(というかそうである場合が多い)しかし、私がこのような問いかけをする場合にはそのような意味では語らないし、このように問いかけられたらそのように解釈はしない。もしも私が徴兵制の導入に関して賛否を問う場合には、明確に「我が国の兵役制度として徴 . . . 本文を読む
実戦経験の有無と軍隊の精強さを関連づける言説は数多い。いわく「実戦経験豊富な米軍は強い」「自衛隊は実戦経験ないから弱い」・・・正直、理論以前の常識として根付いていると言ってもいいだろう。だが、今回はこれに敢えて反論を加えたい。豊富な実戦経験必ずしも精強のバロメータならず、と。
まず、実戦「経験」と言うからには「経験を積む事による練度の向上」がその肝であることは疑う余地がない。では、その「練度が向 . . . 本文を読む
言うまでもないが改めて説明すると、APCは「装甲兵員輸送車」であり、IFVは「装甲歩兵戦闘車」である。素人には判別しがたいが全くの別物だ。両者の違いを表現する際、火力の差にのみ言及する例が非常に多い。これでは戦い方の違いを認識できないおそれがあるので、ここで一度説明してみようと思う。
近接戦闘部隊の戦い方を区分するにも色々あるが、ここでは地形に関連する事項で分けてみたい。「地形を基準とする戦い方 . . . 本文を読む
などと言う人はもはや皆無だろうと思っていたが、最近リアルでそのように語る人物を目の当たりにしてしまったので、やはりその辺を一度整理したほうがいいと思い敢えて基本中の基本について記事を書く。
表題のような主張をする人は、要するに次の事が分かっていないのだ。「防御戦闘」と「防衛戦争」とは根本的に別次元に属する概念である、と。だから「どのような兵器であろうと攻撃にも防御にも使える(または侵略にも防衛に . . . 本文を読む
さて、イラク情勢はもはや米国ですら失敗を認める段階に入っている。個人的には今更どれだけの兵力を投入しようと無駄ではないかとも思っているが、いつまでもイラクに駐留し続けるわけにもいくまいから、流れとしてはイラク独自の治安能力を向上させ、米軍は逐次撤退するという方策を採らざるを得まい(場合によってはすべて放り出して撤退もありうるか?)
久間発言は個人的にはまっとうだと思っているし、逆に同盟国の防衛大 . . . 本文を読む
見づらい図で申し訳ない(ネトカヘなのでペイントしか使えないよママン)。図1~図4が何を示しているか理解・・・できないよね、やっぱり。パワポの各種テンプレ使えればともかく。愚痴はその程度にして、とりあえずは説明を。図1は、航空・地上各種偵察手段により「河川に連接して、戦車を中心とした部隊(○に戦)が配置され、その後方に部隊が集結中」ということが判明した状態である。
RMA関係では、肯定派否定派ともに . . . 本文を読む
さて、米国産牛肉の話題もだいぶ落ち着いた感がある昨今。とりあえず全頭検査の科学的根拠云々はおいておく。軍事的観点から、米国の基本的態度に関して考察してみたい。
表題の2つの型について、聞いたことがない人のために説明を加える。あることを為そうとする際には、当然ながら「前提条件」というものが存在する。スポーツならルールであり敵味方の戦力である。ビジネスなら市場のルールや消費者の特質、我の商品や競合他 . . . 本文を読む
ここを読んでいやがる貴様らにおかれましては、俺様がネタではなく心の底からRMAを憎んでいる悪魔だ!と思っている向きも多いかと思い、自己弁護&RMA(と呼ばれているもの)の擁護をしてみようと。
個人的にはRMAという言葉が嫌いなので、デジタルネットワーク化などと呼んでみよう。これは決して不要ではないと思っている。喫緊の課題ではないが、必須の課題ではある、と。憎んでいるのは「RMAの名を騙った無 . . . 本文を読む
知っている方も多いと思うが、本年初め頃に出版された松村劭氏の著作である。凡百のクズビジネス書籍(特に過去の戦術・戦略名著をビジネス向けに解説した物は酷いな)が、抽象的な事項の羅列に終始したあげく「これをやれば絶対にビジネスに勝つ」などと言っているのに対し、本書は情報活動を行う上での実務作業レベルの事まで記述しており、マニュアル本と言って差し支えないものになっている。しかも「どんなに情報関係の実務 . . . 本文を読む
さて、歩兵の輸送手段として「装甲化」されたものは、表題に揚げた3種類に大別される。陸上自衛隊は73式APC以降は装軌式APCはなし、じ後は96式装輪APCと軽装甲機動車の2本柱となっている。
・・・89式FVは・・・。・゜・(ノД`)・゜・。
この装輪式APC、特に96式は兎角叩かれることが多いので、なんとか名誉回復の機会を与えてやりたいと思う。
さて、機動には大きく分けて「戦略機動」と「戦術 . . . 本文を読む
孫ヒン(何故か変換ry)の逸話に、3頭の馬を競わせる話がある。斉の田忌の客分として招かれたとき、田忌は競馬に凝っていて、公子たちと3頭ずつ馬を出して競わせあっているのをしばらく観察した孫ヒン(何故かry)は、誰の馬も甲乙付けがたいが、概ね各人とも能力が上中下の三段階の馬を持っていることに気づいた。そこで田忌に進言し、他の公子たちの上の馬に我の下の馬をあて、そこで1敗してもその後に他の公子たちの中の . . . 本文を読む
自衛隊のイラク撤退は、未だに目処がつかない状況と見える。個人的意見としては、結局戦略的目的を明確にしないまま派遣したが故の必然だと思っている。
派遣前に「日米同盟のために云々」言っていた自称評論家達が「もはや任務は達成した。アメリカにこれ以上つき合う義理はない」などと言っているのを見ると、怒りを通り越して苦笑しか湧いてこない。アメリカの合意なしに撤退したのでは、日米同盟の強化を図って派遣した意味が . . . 本文を読む