日々是決戦

ベルギー暮らしの日々のあれこれ。

税制と離婚の関係

2013-02-27 20:18:45 | ベルギー雑感
ベルギーでは給与の物価スライド制が今でも残っていて(日本で言うところのベースアップってやつ?)、ほぼ毎年インフレ率に対応した給与上昇があります。欧州も不景気なのでこの物価スライドを辞めようという話がいつも出るけど、労働組合の力が強いのか依然としてキープされている。

もちろん我々のような被雇用者側にとっては有難い・・・と思ってましたが、実はそうでもないということに先月の給与を見て気が付いた。給与アップは当然ながら額面給与ベースなんですが、この2%程度の給与上昇によって累進化税率が上がってしまったらしく、手取り給与が結局減ってるやんけ、という事態に(泣)。意味無い。

ついでにじっくり給与明細を眺めて、ため息が出ました。税金高い高いといつも嘆いていますが、本当に高い!!手取り額しか普段は見てなかったので、改めて税金の額を確認してびっくりした。


で、そんな税金について連れと話していたら「多分離婚した方が税金は減るよ。」という。つまり婚姻関係を解消して息子を私の扶養に入れると、法的には私と息子が「母子家庭」になるので課税率が下がるというのだ。かつ母子家庭だと子供手当ての額も上がるし、保育所代は下がるし、経済的には良いことが多い。

実際ベルギーには結婚していないカップルと子供、という家族が多いんですが、税制も影響しているんでしょうねぇ。


我が家の場合、離婚したら私がEU市民じゃないので滞在許可の問題があるだろうと常に思ってましたが、息子(ベルギー国籍)が生まれたので、息子の家族というステータスで滞在許可は取得可能になったのだ。だからテクニカルには離婚しても別に困らないんですよねー。


でもそこまで話して連れと「だからって離婚しようとは思わないねぇ。」という結論に達した。結婚って制度的な問題だけじゃなくて、精神面・感情面にもそれなりに影響するよなー、と今は思います。独身の頃は結婚なんかしなくても良いと思ってたけどねぇ。

パスポート更新

2013-02-24 12:55:27 | 近況
今年でパスポートの有効期限が切れる事に気が付いた。10年有効のパスポートだとうっかり更新忘れそうだ。

10年有効ということはパスポートの顔写真も10年前の写真!日本へ帰省する時に、パスポートの写真を眺めるんだけども、誰コレ?って感じね・・・あの写真で出入国審査されてるってどうなの?と思っちゃう。これ別人やん、って突っ込まれても文句言えません。


海外に住んでいる場合、パスポートの更新も大使館の領事部で行います。息子のパスポート申請時にも書いたかもしれないけど、大使館も要するにお役所だから平日しか開いてない。しかも昼休みは閉まるし、16時までしか開いてない。郵送申請は出来ないから、まず申請書類の提出に会社を休んで、出来上がったパスポートの受け取りに会社を休んで、、、と2回も仕事休まにゃならんわけ。いつも思うけど、役所もサービス業としてユーザー利益をもう少し考えてくれないものか。


今のパスポートってICチップ入りなんだよね?息子のパスポートをもらった時、妙な厚みがあったような。

それはともかく、今回10年パスポートを再取得したら次回更新は再び10年後・・・10年後って何歳?ひえー、考えたくなーい。

ピア、ピア、ピアノ

2013-02-20 19:49:05 | 近況
息子がインフルエンザ様?の風邪にかかり、それが私にもうつって1週間くらいグッタリしてました。

私は久々に高熱が出て、こりゃーインフルだろうと張り切って医者に行ったんですが、「インフルエンザっぽい風邪」と診断されて、それはつまりインフルではないのかね?という。まあただの風邪だろうがインフルエンザだろうが、熱が高いときは解熱剤飲んで、後はしっかり休養してねと言われるだけなので同じっちゃ同じです。


さて、そろそろ日本の年度末。ベルギーに駐在員として来ている日本の人たちも異動の季節ですね。

異動の多い時期に狙い目なのが、駐在員の人たちの「帰国売り」というやつ。皆さん引越し前に家電や家具、さらに車なども処分して帰国されるのですが、これがお買い得なものが多いのです。というのも皆さん大抵駐在期間は3年程度。ベルギーで新しく購入されたものなら2~3年しか使っていないわけです。かつベルギーの一般的中古品と異なる最大の点は、日本人の性格のおかげか品物が皆キレイ!状態が良い!というところ。

それから日本で購入された炊飯器などが売りに出されることも多く、ベルギーでは販売していないものが手に入ることも多い。帰国売り情報を集めた掲示板もあり、私は暇なときに定期的にチェックしております。


で、ですね。風邪ひいて休んでいる間に帰国売りで見つけた電子ピアノをうっかり買ってしまいました。


いや以前からピアノ欲しいなーと思ってたんですけど。お友達の家にピアノがあるのを見る度、良いなぁと思っていたんけど。もうね、確実に暇(というか風邪ひきの退屈)からくる衝動買いですね。


先週末いそいそとピアノを引き取りに行って、早速家で組み立てると、息子も新しい何かの出現にとても嬉しそう。息子が楽しそうだからとついつい頑張って弾いたら、何しろ数年ぶりの事なので両腕、両肩が筋肉痛になった。



風邪はほぼ治ったんですけど、腕の筋肉痛と肩の痛みから頭痛を併発して、結局まだ本調子に戻れずにおります・・・。


牛か馬か教皇か

2013-02-14 19:35:30 | ベルギー雑感
ただいま欧州は2つのニュースで大揺れです。

まず一つは偽装牛肉問題。オランダの業者が卸した牛肉に馬肉が混じっていたのが欧州各国で発覚。
ベルギーでも問題が発覚した業者から仕入れを行っていたスーパーがあるのですが、そこから偽装牛肉は見つからなかったようです。

日本でも昔牛肉偽装事件ってあったなあ、とググってみたら、あれは輸入牛肉を国産牛肉と偽っていたもので、別に牛肉以外の肉を牛肉として売ったわけじゃなかったのね。

今回の事件は馬肉を牛肉として売ってたんだからもっと悪質かな・・・ちなみにベルギーは馬肉を食すお国柄。ニュースでは馬肉業者がインタビューされていて、「馬肉は赤身で健康にいいんだよ!」と自慢げに話してるのが面白かった。いやいや、そういう話じゃないからって感じ。



二つ目はローマ教皇の辞任。あれ?辞任って単語で良いのかしら?

私はキリスト教の慣習とか、しきたりとか無知なので、教皇が健康上の理由から辞めると聞いても正直「へえ、そうか。」と普通に聞き流していた。だから何故こんなにニュースで何度も何度も特集するのかなー?とボンヤリ眺めておりました。

ところがどうやらこれって凄い例外的事態なんですね。通常ローマ教皇って死ぬまで教皇で、日本の首相のように「はい、辞めます。」とすぐ言えるようなポジションじゃないらしい。歴史上存命で教皇を辞めたのはスキャンダル発覚で退位せざるを得なかったとか、そういう例外的な人のみ。しかも前回存命中に辞めたとなると数百年前の話?だとか。

個人的には教皇と言っても人間だし、辞めたいって人がいても当然じゃないかなぁと思っちゃいますけど、、、

開けゴマー

2013-02-05 19:42:35 | ベルギー雑感
私の勤務先は中小企業。しかも従業員の半数以上が倉庫で働くブルーカラーで、オフィスワーカーは本当に少人数です。

ということはつまり、オフィスの大半の人間がいろいろと細かい業務を兼務せざるを得ない。例えば経理の人がコーヒー等の備品発注も引き受けるし、コールセンターの電話番がお昼のサンドイッチの受け取りもするとか。しょーもなーい事だけど、皆が心地良く働くためには意外と重要な日々の雑務というやつ。


で、この雑務の総元締めとして君臨(?)するのが経理マネジャーなのです。彼がお金、握ってますから。何か問題があると、例えばコーヒーメーカーが壊れたとか、ドアの鍵が開かないとか、夜間のアラームが鳴ったとか、どんな細かい雑事も大半の問題が彼のところへ連絡が行く。だからみんなも彼が大変なのは分かってる。


でもでもでも、朝会社に着いてみたらゲートが閉まってて既に到着していた従業員がバリケードよろしく門の前にズラリと立ち並んでいるとか、20分以上寒い中門が開くのを待ってやっと建物に入れたと思ったら空調が壊れてて暖房が動かないとか、このくそ寒い2月に有り得ないし。


その時このマネジャーが何処にいたかって、前日足を怪我した息子を寝室からおぶって下ろすためにまだ自宅にいたそうで。・・・個人の事情はもちろん勘案するけど、本人が来られないなら来られないで、誰か他の人に門開けに来させるとか出来ないものなのか。


・・・というような事が度々、度々起こりましてですね。皆の怒りが沸騰中です。



しかし、私の目から見るとベルギー人だから?なのか、とにかく誰も自ら彼を手伝おうって人がいないよねー。そしてこの雑務に振り回されているマネジャーも誰かに仕事を配分しようという素振りがない。ベルギー人気質ってやつ?責任感があるのか、自分の職掌以外には徹底して無責任なのか。

日本の職場はもう少し日常的な助け合いがあったなぁと思ってしまうけど。それとも私が日本を美化しすぎなのかね?ともかく会社着いたのに入れないってのはもう勘弁して欲しい。