日々是決戦

ベルギー暮らしの日々のあれこれ。

しかくい頭をまるくする。

2009-07-27 00:03:50 | 近況
ひさしぶりに精神的不調に見舞われております。ううむ、先日読んだ村上春樹が効いてきたのか・・・



自分が持っている物や出来ることを考えるより、持っていない物や出来ないことがどーも気になって落ち込んでます。いかんねぇ。




じーっとしているとさらに落ち込むので、何か苦手な物に手を着けてみようと思って数独をやってみたり。(昔から数字が苦手。一応工学部卒業したんだが・・・)


ベルギーでもSUDOKUは人気。駅で入手できる無料新聞「METRO」にも載ってるので、通勤電車でせっせと数独に取り組む日々。

苦手意識があるのでなるべく簡単なものからと思って、駅の売店で一番簡単なSUDOKU本を買ってみたらさすがに簡単すぎた。次回はもう少し難しいのを買おう。






やっぱり外国に住んでいるから出来ないことっていくつかあります。単純に言葉が出来ないからだったり、行きたいけどここに無い場所だったり。例えば、本屋をはしごしてスタバで一服して友達と居酒屋へ行って枝豆片手にビールを飲みたーい!!とかいうのはやっぱりベルギーではなかなか出来ないわけで。






連れに「どうも日本へ帰りたいみたい。」と話したら、「ああ、それはホームシックだね。」とあっさり言われました。



そうか、これがホームシックなのか!(納得。)





日本で持ってたもの、日本でなら出来ること、そういうのが恋しいってことなのか、と今さら納得。ホームシックってもっと家族とか家とか特定の人や場所が恋しくなるものだと思ってた。





とはいえ、出来ないことばっかり考えていると頭が固ーくなってくるので、数独でもやって気分転換します。




建物探訪 in ロッテルダム (その2)

2009-07-23 03:21:40 | 建物探訪
さて後半。

Museum Parkをてくてくと南下すると見えてくるのがクンストハル。オランダ人建築家レム・コールハースの代表作の一つです。





ここは中へは入らず。外から斜めスラブを観察して、とりあえず満足したので。



クンストハルからさらに南へ歩くとMaas川に突き当ります。ここで目に入るのがエラスムスブリッジです。






設計者はカラトラヴァに師事したファン・ベルケル。

川の南部Kop van zuidへ至る重要な橋だけに、ロッテルダム市はかなり頑張ったらしい。既に決まっていた当初の設計案をひっくり返してこの案を採用したのだとか。当然費用も倍増したみたいですが。





本当はこの橋を渡って川の南岸にあるKPNタワーとかを見て、ぐるっとOude Havenへ回る予定だったのですが、あまりにも風雨が激しくなったためここでギブアップ。





近いんだし天気の良い日に出直そう、というわけでアントワープへ帰ってきました。





・・・するとどうもアントワープは雨が降った様子が全くない。
ロッテルダムはあんなに悪天候だったのに!





貴重な好天気の(=雨の降らない)週末を逃してしまってちょっとがっかりです。







まだまだ見逃している建物がいっぱいなので、リベンジ・ロッテルダムをその内計画します。


建物探訪 in ロッテルダム (その1)

2009-07-23 03:20:14 | 建物探訪
ロッテルダムへ行ってきました。



アントワープからはICで約1時間。こんなに近いのに何故今まで行ってなかったんだろ?


ロッテルダムはオランダでも特に近代的な街と聞いていましたが、中央駅を出て何に驚いたかって高層ビルがある!(アントワープにはない。)



中央駅前は大工事中。近代的な駅舎がそのうち完成するようです。





街を歩いていてまず目についたもの。


1)Burger Kingがある。(ベルギーににはない。)

2)KFCがある。(これもベルギーにはない。)

3)Haagen Dazsがある。(アントワープにはない、と思う。ブリュッセルにはあるけど。)


ベルギーにないものが色々あるなぁ・・・





当日はあいにくの雨。でもまあ気を取り直して、Museum Parkへ向かいました。ここにはお目当ての建物が色々集まっております。



まずはヨー・クーネンのオランダ建築家協会。略してNAI。(Netherlands Archtectuurinstituut)








吊り橋風のアプローチはなかなかナイス。天気が良ければ。

暴風雨のなか渡るのはちょっと厳しいね・・・「誰?こんな設計した奴は!?」と思わず毒吐き。なにせひどい雨だったもんで。



スロープで上階へアクセスする設計で、展示もなかなか面白かった。ちょうど国際コンペ案の展示をやっていて、中には日本からの応募者もいました。(某大手ゼネコン設計部。)





NAIの入場券で隣にある「Sonneveld邸」も見学できます。これはデ・ステイル(オランダを中心に起こったデザイン運動。)の時代の作品で、当時としては超モダンな邸宅。写真はリビングから書斎へ向けて。今でも十分モダンですね。








ところで「デ・ステイル De Stijl」ってオランダ語だったのね、と今更気がつきました・・・学校で習った頃はオランダ語なんて知らなかったし。英語に訳すと「The style」です。




長くなってきたので、その2へ続きます。


1周年

2009-07-21 14:32:10 | 近況

早いもので、ベルギーへ来てそろそろ1年が経ちます。





1年の間に、ベルギーへ引っ越して来て、オランダ語学校へ通い、全く分からなかったオランダ語が少し話せるようになり、仕事を見つけて、結婚したわけで、全く近年稀に見る盛り沢山な1年でした。


盛り沢山だと1年が長い。
もう1年、というよりまだ1年しか経ってないの!?という感じです。




正直なところ1年前はまだこんなにトントン拍子に物事が進むと思っていなかったので、今更ながら数々の幸運に感謝。そして何より私の不安やら不満やらを受け止めてきてくれた連れに感謝です。









しかし毎日一緒に居るようになると、ついつい相手への感謝の気持ちというのは忘れがちだなぁ、と時折反省。

年に1、2回しか会えなかった頃を思い出して、たまには自己を戒めないと。












新型

2009-07-16 01:26:56 | ベルギー雑感
最近になって着々と新型インフルエンザ発症者が増えているベルギー。





日本のニュースを追っかけていた私にしてみれば今さら?という印象がしないでもないですが、しかし日本大使館の速報を見てるとこの2週間程で急激に罹患者が増えてます。現在感染者は計111名。





何故増えているかって、ベルギーは現在バカンスシーズン。



海外旅行(主にアメリカ大陸)から帰国した人たちが発症してるケースが多いみたい。そしてその周辺の人が発症しているようです。







まだまだ人ごと~、と聞き流していたところ本日会社で同僚の奥さんが罹患したとのニュース。





お、ぼちぼち広がって来てますね~。




ベルギーでは、というより欧米諸国ではマスクをする習慣がないため、自衛するにはまめに手洗い・うがいをするとか、栄養をしっかりとって良く寝るとか、まあそういう対策しかないかなー、という感じ。

(マスク、こちらでは発症した人が他人にうつさないためにするようで、うっかりマスクした日には感染者とみなされてしまいそうです。)





むしろ罹患して1週間の休暇を頂くってのもありか?(ベルギーでは病欠に有給を使う必要がありません。医者の診断書があれば公休(?)とみなされます。)







むしろ私は寒すぎるオフィスのせいで普通に風邪をひきそうです。




赤壁

2009-07-14 03:13:04 | 近況
皆様、レッドクリフを見ましたか?





三国志の映画化、ということで公開時から見たいー見たいーと騒いでいた私ですが、ここ、ベルギーでは残念ながら(というかむしろ当然。)オランダ語&フランス語字幕。英語の映画はまあ聞いて分かるからいっか、てなもんですが・・・





レッドクリフは中国語で話してる。





中国語+オランダ語字幕。

わからん。どう考えてもわからん。







泣く泣く劇場公開時には諦めました。が、先日DVDを入手。英語字幕付きっ!





・・・自分の英語力にそれほど自信はないものの、こういう状況になるとオランダ語やフランス語や中国語に比べていかに英語を理解できるかということを再発見します。そもそも人類がバベルの塔を建てようとしたのが間違いよねー・・・(と、語学に苦労する毎日からつい愚痴も出る)。







過去に三国志を読んだことのある私にはワクワクのレッドクリフでしたが、連れは三国志などこれっぽっちも知らない。そして映画の序盤、彼は何度となく、





「あの人とこの人は同じ人?」

「あれ?この人さっきも出てた?」





と私に確認。

いやそれはこっちの国の人で、この人はあっちの国で・・・と何度も説明したんですが、どうやら彼には「アジア人の個体識別」が困難らしい。







「みんな同じ顔に見える。」





のだそうだ。んな馬鹿な。







三国志は登場人物も多いし背景を知らないと難しいのは分かるけど、せめて劉備は覚えてあげて・・・(映画の中の劉備はあまりぱっとしない。)





ちなみに英語字幕では曹操が「CaoCao」って表記されていてなんかカワイイです。





1Q84

2009-07-11 18:32:48 | 近況
今週は一転、肌寒い日が続いております。

セールで上着を買っておいて良かった!





さて、先日日本から待ちわびていた品が届きました。





1Q84



むろん、上・下巻。





久方ぶりの村上春樹長編書き下ろし。春樹ファンとしては何が何でも、たとえベルギーに住んでいようと見逃せません。



どうしたかって?日本から友人に送ってもらいました。

こみなとさんどうも有難う!やっぱり持つべきものは友ですわ~。









で。実はもう読み終えてしまった。





・・・貴重な日本語書物だし、じっくり楽しもうと思っていたんだけど、無理でした。あああ。

まあたっぷり2日楽しませてもらったからそれで良しという説もありますが。いやしかし。









最初に村上春樹にどっぷりはまったのは高校生の頃。
当時出版されていたほぼすべての小説・エッセイを読みつくした。



あの頃は夏休みに、ひたすら本を読んでた。

若いっていいなぁと今は本当に思う。自分の時間がいっぱいある。今はベッドで夜更かしして本読んでると連れから「いい加減に寝て。」って注意されるし。



・・・うるさいからソファに移動したけどね。(読むのはやめません。)







しかし村上春樹を読んでいるとちょとした不思議に行き当たるここ数年。







通勤電車で18Q4を読んでいたんです。何気なく向かいに座った若干小太りなベルギー人女性を見ると彼女も何か読んでいる・・・って何かっていうか裏表紙にしっかり村上春樹氏の写真が!



ええ!?と彼女の本のタイトルを見ると「Kafka op het strand」とある。「海辺のカフカ」のオランダ語訳だ!!





す、すごい。





いやもうこのタイミングもだけど、ベルギー人にも読まれている村上春樹ってすごい。

本当に、ちょっと感動しました。



苦悩する夏のバーゲン

2009-07-04 17:46:58 | 近況


写真はアルデンヌの山で見た材木。
ベルギーの住宅はレンガ造なので、これらは建材というより家具材になるらしい。

主に中国などへ輸出されて、家具になってヨーロッパへ戻ってくるんだとか。




引き続きベルギーは夏日です。
いや、でした。

昨日雨が降ってまた随分気温が下がりましたが、先週は本当に暑かった。




で、その暑い最中、バーゲンセールにいそいそと出掛けたわけですが、ずらりと並んだ夏服を前に若干悩む。



本当にこの気温に合わせてキャミソールやらワンピースやらを買ってもいいものかどうか。



・・・去年の経験から言うと、8月の中旬には既に長袖必須。9月は薄手のコート着てました。



でも、買い物好きな皆様なら分かっていただけると思うんですけど、セールってやっぱその場の勢いで買う、みたいな部分があると思うのですよ。

勢いから言うと花柄のワンピースとか、ノースリーブのひらっとしたブラウスとかっ!見た感じ可愛いんですよ!しかもセールで半額とかなの!!


マジ悩んだ。
まー資金もそんなに豊富じゃないしねー。


・・・店の中を何周かした結果、結局長袖のジャケットを買いました。どうせすぐに来る秋に備えて。




ああ、夏を楽しみたい・・・。