雪見の窓から

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一瞬で変わる日常を知る元旦 2023―2024備忘録②

2024-01-09 00:33:00 | 日記

2024年1月1日。晴れ。

久しぶりに朝寝。お雑煮とおせちとお屠蘇で遅い朝食。

天気がいいので母を初詣に誘うも、何となく気が乗らないから今日はやめておくという。

ならば今日はのんびりdayだと、
中日新聞の松本隆さんの記事を読んだり、鬼平犯科帳の特番を見て過ごす。

TVで地震速報が流れる。揺れた? 珠洲か、最近また多くない? と話していたら、けたたましく緊急地震速報が鳴り、大きな揺れがきた。

経験したことのない揺れ。私は母の腕を支え、母はダイニングコタツにつかまり、揺れが収まるのを待つが、まだ揺れている。そして停電。

揺れがおさまり、急いでLEDランタンの灯りをつける。

これは、能登は大変なことになっているはず。
テレビがつかないので、携帯を見ると、金沢は震度5強。能登は震度7。

携帯に安否確認の連絡が入っていて、事態を把握する。無事を報告し、情報を得ようとX(Twitter)をスクロールする。タイムラインには、震源地以外の声や真偽不明の情報のリポスト。新年のあいさつ。誰かが地震の半日も前に連投したポストetc……。が、時系列無関係にランダムに並んでいる。
知り合いの投稿が見えた気がしたが一瞬で流れ去り、まさにカオス。Xってこんなだった?

誰も悪くはない(たぶんイーロン・マスクのせい)、だがこれでは何もわからないと、Xでの情報収集を諦めた頃、電気が復旧したので、TVをNHKにする。

女性のアナウンサーが、津波が来ます、逃げてと叫んでいる。

この人はもしかして……

コロナ禍のNHK金沢放送局のニュースで、その美貌と落ち着いた語り口、気さくさと石川愛で癒してくれていた山内泉アナだ。

この時のアナウンスで避難した人が多かったと後日知る。 (ありがとう山内さん)

家の前の道に出ると、普通に人が歩いていてほっとする。
家の中の倒れたものを片付け、水を汲み、携帯を充電し、ご飯を炊いた。

年末の大雪が解けていたこと、家族が正月で集まっていたこと、夫の正月の来沢予定が変わったこと、母の勘?で犬を残して外に出ていなかったこと。
いくつかのめぐり合わせで家族は無事だった。

能登の状況、断片的に入る情報だけでも、甚大な被害がうかがえる。
わずか1日前、文句たらたら過ごした時間、日常。それがあることの貴重さを私は忘れていた。

一晩中上空を飛ぶヘリの音と余震で落ち着かない夜を過ごす。

つづく




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