今期楽しみにしているドラマの一つが「対岸の家事」。
多部未華子演じる詩穂は、家族の世話や育児、家事をするための時間と労力が欲しいと専業主婦の道を選んでいる。
彼女にとってはそれが意思であり幸せなのだが、周囲からは「時代錯誤」「絶滅危惧種」とみなされていることを知る。
しかし、異なる価値観を持つワーキングマザーや育休中のエリートパパ、ご近所の主婦友らと出会ったことで、
助け合いぶつかりながら影響を与えあい気持ちを通わせる。
やがて彼女たちはそれぞれの家族への向き合い方や生き方をも見つめ直していく。様々な立場の人の苦悩や孤独、心情がとても丁寧に綴られたドラマだ。
その家の事情や家族間の葛藤は当事者にしかわからない。
家事や育児の大変さも、稼ぎ手としての外勤のプレッシャーも当人にしかわからない。
それでも互いを想像して寄り添い思いやることで、少しでも生きやすい社会ができていくのではないかという希望を示してもいる。
ドラマを見始めた頃だった。
たまたま若い人と話していたら
「今時専業主婦になる人なんているんですか?」という発言を聞いて、私は驚いた。
いくらでもいるでしょう、と言いたかった。
自分の周りでも意思如何に関わらず、家庭の事情等で専業主婦(もしくはそれに近い生活)をしている人は多い。そして彼女たちは、驚くほど有能で優秀であり、高いポテンシャルがあることも知っている。
専業主婦が時代遅れだという価値観が今時なんだとしたら、その人たちが担っている、名もなき家事労働や目に見えぬ介護は、今時は誰がやることになっているのか。
外部の人に任せられることとそうでないことがあり、家族の世話する日常を生きる専業主婦の忙しさは本当に信じがたいぐらいだ、と言いたかった(が、いえなかった)。
そういったもやもやも、ドラマはうまく描いている。
コロナの発生と共に本格的に始まったうちの介護は、日常を少しずつ変えた。それまでいかに自分がぐうたら主婦だったかを思い知った。
それなりに慣れてきたが、日々やることは増えていくし、変化に対応しなくてはいけない。
仕事でも迷惑をかけまいと頑張って、空回りすることもあった。
最近は体力の限界を感じ、自身の体調を優先して過ごすことも大切だと痛感する。
1日の終わりにラジオを聞いたり、レイトショーを見たり、わずかにでも心の空気を入れ替える時間が必要だと。
変わりゆくものといえば
gooブログ終了のお知らせはショックだった。
ブログ人がなくなり、gooブログに移行したのに、今度はどこに引っ越そうか。
私にとってこのブログは
いざという時に静かに過ごすための隠れ家みたいな場所だった。
重い腰を上げて引っ越し作業を少しずつしていかなくては。
変わりゆくものは仕方がないねと、誰かが歌う
受け入れて手放す勇気も必要なのかもしれません。

ただいまシロツメクサの匂いを存分に嗅いでおります