先週の金曜日に「三響會」という能楽、歌舞伎の囃子方の兄弟が主宰する会へ行ってきた。
普段観ることの出来ない能楽と歌舞伎のコラボで、しかも出演者の豪華なこと。
一番観たかったのは萬斎さんと染五郎さんの「二人三番叟」
ここ数年、個人的に何かと縁のある二人(笑)
しかも好きな三番叟とくれば、もう行くしかない。
どんな舞台になるのかワクワクしながら当日を迎えた(こんな感情は久しぶり)
幕が上がると左右に四角い舞台があり中央には鈴が置かれ
その奥に紋付き袴姿の二人が浮かび上がっていた。
それだけでも、すごい同じ舞台に二人が居ると興奮気味だったけど。
まずは狂言の三番叟から。素で舞う三番叟は初めて。
キレの良い舞は、やはりスバラシイ。
次に歌舞伎の三番叟。何種類かあるようで今回のは狂言に近い初めて観るバージョンだった。
三味線が鳴っただけで雰囲気がガラリと変わる。
対照的に歌舞伎の方は、しなやかで柔らかい。
そして二人舞台中央に置いてある鈴を持ってついに共演。
いや~左右に分かれてるから目がキョロキョロ(笑)
それぞれの舞なのに時々ピタリと合う時があって鳥肌がたった。
後半、舞台を鳴らす所は見事に重なって「すごい」の一言。
素晴らしかった。
舞踊が2番続いて、今度は能と歌舞伎の「石橋」
生で観るのは初めて。
白い獅子を能で。紅い獅子を歌舞伎で演じていた。
有名な髪を振り回す(正しい表現じゃないだろうけど)所は勘太郎君の若さとパワーで
徐々にスピードアップしていくところには思わず拍手が。鬘は重いだろうに・・・。
こちらも静と動で対照的な獅子の動きに食い入るように観てました。
とにかく感動しまくり。とてもスゴイ物を観た!って一晩でした。
しばらく、余韻が続いていたよ。