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らくかき帳

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『竜の柩1~6』高橋克彦 著

2006年09月21日 | ドクショ


いや~スケールデカイです。
主人公は「古事記」や「日本書紀」などの神話を独自の仮説をもっていて
実証するために日本や海外を仲間と共に渡り歩いていくんだけど
その都度、仲間に解説してるんだけど、
アタシも一緒になって驚いたり、疑問を持ったりツッコミを入れてみたり。
(大胆な解釈に電車の中で声を出しそうになったくらい/笑)

実際に行ったこともある場所も仮説の中ではとんでもないことになってて
確かめに行きたくなっちゃう(笑)

ただ仮説を確かめる旅じゃなくて、4巻目までは戦いがあったり別れもあったり
ハラハラドキドキですわ。

1,2巻で竜とは・・・主人公の仮説を実証してしまったので一応、話は終わってるんだけど、
3,4巻で新たな物語がスタートする。時代は縄文時代(日本で言うと)時空を超えちゃってます。ここでも驚きな事がたくさん。
やっと現代に戻れる~って思いきや
5,6巻は大正時代に(笑)でもなんか楽しそうなんだよね。まだまだ無名の宮沢賢治とか江戸川乱歩に会っちゃったり、
生活感が見えて面白い。その中で現代に戻るための方法としてロンドンに渡って霊媒師に会う。
終盤は、結構のんびりムードで眠くなりそうになってきた所で話が動き出してラストスパート。
一緒になって時間旅行をした気分。

高橋さん作品は読んでると舞台となった場所へ行きたくなる。
今回行ってみたいのは青森。さすがに古代には行けないしなぁ(笑)
また出雲にも行ってみたい。今度は出雲大社の本殿に入って確かめたいわ。

『出口のない海』横山秀夫 著

2006年09月06日 | ドクショ


映画は見る予定は無いけど・・・
原作は気になって買ってみました。
電車の中では読めません。泣けます。
静かに泣ける感じ。

人間魚雷というものを初めて知りました。
特攻隊というと「飛行機」があまりにも有名すぎて・・・

主人公は甲子園優勝投手。肘の故障から大学で復活を夢見るも
時代は第二次世界大戦へ突入し、やがて部員達も徴兵されることになる。
主人公は人間魚雷「回天」の特攻隊員として死へと向かっていく・・・

戦闘シーンとかは、ほとんどなく、そこに行き着くまでの葛藤とか
家族や大学の仲間、基地で出会った人達との人間関係がメインだから
物語に入り込み易い分、リアルにも感じる。

主人公が回天に乗り込み、命令を待つまでの緊張感は
読んでる私も心臓がバクバクしそうだった(舞台が苦手な海なのもある)
徐々に日本が不利な状況になってきても作戦は実行される。
終わった日を知っているから、読んでて辛くなる。

ラストは予想外な展開だったけど
少しでも前向きな気持ちになれてホッとした。
平和な時代に生きてる私には想像絶する世界。
二度と起こってほしくないね。

映画の公開も近いけど、どれだけ再現出来るのか伝わるのか・・・。

「キャンディ・キャンディ」

2006年05月14日 | ドクショ


GWが終わったら脱力感・・・。ここも間があいてしまった。

今さらながらだけど漫画を読みました。
きっかけは、職場で話題になって、
そういえばストーリーをよく知らないかも・・・
と思って友達に聞いたら、漫画本を貸してくれた。
実はテレビ版もまともに見てないんだよねぇ。
断片的にしか覚えてない(イライザとニール兄妹は、よ~く覚えてる/笑)

初めてじっくりと読んだ(え?遅い??)
泣けるね。いやぁ泣きましたわ。
けど、テレビはもっといろんな話があったような・・・
マンガ本は文庫で6巻。もっと巻数あるのかと思ってた。

そういえば、小学生の頃キャンディの写し絵を描いて遊んだっけ
専用のライトテーブルがあってトレペに書いていくやつ。
髪の毛が多いから書くのが大変だった思いがある(笑)

『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン著

2006年04月13日 | ドクショ


とうとう読んでしまいました。(文庫本になるのを待っていた!)
メインとなる宗教のお話は難しいし興味もないから理解しにくいけど
謎解きをしていく小説として面白かった。(結構ハラハラドキドキ)
読んでて「へぇ~」と思わず言いたくなるような解釈とかあって、
これを読んだ後にルーブル美術館へ行きたくなるのが
わかる気がした。(実際に見たくなるよ)

で、近々映画が公開されるわけだけど、どこまで表現出来てるのか見物。
配役も悪くないのでは?
アタシの中では主人公を追っている警部が「石橋稜」になってたけど(笑)


前にオルセー美術館が出てくる小説を読んだことがあって
ルーブルとオルセーどちらも行ってみたくなった。

『君の名残を』上下 浅倉卓弥著

2006年03月19日 | ドクショ


ものすごい風が吹き荒れてます。
家が揺れてる・・・。

友達がブログでレビューを書いていて
読む本を探してたから丁度良いと思って買ってみました。

幼なじみの高校生、武蔵と友恵は学校帰り雷鳴と共に姿を消してしまう。
気づくと平安末期の源平の時代に来てしまっていた!
そして二人は歴史上の人物として生涯をおくるストーリー。

まさに去年の大河ドラマ「義経」と同じ時代。
当然、出てくる人たちの顔は大河の出演者の皆さん
映像もそのまま浮かんできて、良かったのか悪かったのか・・・


これは、かなり大胆な設定だけど、
友恵側の話しが面白かった。
夫(木曾義仲)の末路を知ってしまっている上で、
ならば自分が守ると戦う姿はカッコイイ。

武蔵側は、あまりにも有名な人物すぎて
設定にムリがあるんじゃないかと思ってあまり感情移入が出来なかった。
だから最後はちょっと納得がいかなぁい(笑)

上巻後半で時代背景の説明が長い所と話が横道にそれたりして
斜め読みしたりしたけど、なかなか面白い小説でした。

もし自分がそんな時代に行ってしまったら・・・
パニックだろうねぇ。