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王様の耳はロバの耳☆

兼業主婦の独り言~母親業も主婦業もお仕事も同じやるなら楽しまなきゃ~

コミック「砂時計」芦原妃名子

2005-09-26 13:17:38 | 読んだもの
私の友達のHPで島根県が舞台になっている
「砂時計」というコミックがあることが知り
長女に聞いてたみたら、7巻まで持っていると
言うので貸してもらって読みました

読み始めると次が気になって結局半日で7巻読んでしまった
私もずいぶん暇なのね・・・

物語は、離婚した若い母親が故郷の実家に
帰る途中に娘と立ち寄った、世界一の砂時計が
あるというサウンドミュージアムから始まります

そこで女の子が買って貰ったお土産の「砂時計」が
キーワードとなる恋愛物・・・

ただ、主人公の女の子の母親は実家に戻って
自殺してしまうんですよね・・・

その母親の自殺が女の子の心に自分では気が付かないほどの
心の傷を与えていて、すごく明るくて可愛い子なのに次から次へと
いろんな問題が降りかかって幸せになれない

7巻では自分までも、心の病にかかりそうになってしまうところで
終わってしまったので、続きが気になります~

しかし、最近の少女漫画はけけっこうシビアな問題も
取り上げるんですね

母親、親って子供の成長に責任あるんだよね・・・
なんて当たり前の事を痛感したりして・・・
10代の子とは違った視点で読んじゃいました


実は、昨日出かけるついでに砂時計に出てくる
ある場所に行ってみました~

その様子は明日また~




宇江佐真理「君を乗せる舟」

2005-08-30 13:02:13 | 読んだもの
ここ数年、女流作家の時代小説が気に入ってます。
平岩弓枝さん北原亜以子さんそしてこの本を書いた
宇江佐真理さん。
みなさんシリーズ物を書かれていて、新刊が出るのを
とて楽しみにしています。
でも、図書館ばかりですが

この本は髪結い伊佐次捕物余話という
副題の通り江戸時代の髪結が同心の手下として
働いて事件を解決していくものなのですが、
当時の江戸庶民の生活や、その時代の人々のせつない思い、
貧しい生活の中のちいさな幸せみたいな物も
感じる事が出来るんですよね

このタイトルの「君を乗せる舟」というのは
同心見習いの若者が幼い頃から憧れていた
女の人がお嫁に行くときに乗る舟の事です

出来るならば自分が結婚して幸せにしてあげたい
と、願うものの自分にはまだそんな資格が無い事を
十分に承知している若者は花嫁を見送りながら
伊三次に「あの人を乗せる舟になりたい」と言うのです

例え一緒になれなくても自分の憧れていた
人を乗せる舟になって嫁ぎ先まで送って
あげたいなんて・・・いじらしいなぁ~
現代っ子にはなかなか言えないでしょうね

そんな切ない恋のお話が捕り物の中にあって
それが次々と読みたくなる理由なのかもしれません





赤川次郎「恋占い」

2005-07-10 11:18:10 | 読んだもの

この本は赤川さんお得意のラブサスペンスが
いっぱい詰まった短編集で、ほれっぽくてどこか抜けている
高校2年生の姉と、しっかりものの中学2年生の妹が
姉の恋が原因で遭遇する事件を解決していくって
いうストーリー

読み進んでいくうちにオッと思ったのが
第3話の「やっぱり、名門!」っていうお話です。
歌舞伎の御曹司に偶然恋人の身代わりを頼まれた
姉はそのお礼に舞台に招待されます。
その舞台は「加賀見山旧錦絵」(かがみやまこきょうのにしきえ)
歌舞伎、文楽でも有名なお話なんですが、
今、私たちが取り組んでいるミュージカルがまさに
それなのでした

お芝居は好きだけど、歌舞伎とか文楽とかは
苦手なので今まで見たことがない私
こんな田舎町では生の舞台は無理だけど
たまには、の劇場中継でも
みようかなっとちょっと思ったのでした



ミュージカル「鏡山お初」も本番まで20日になりました。
正直、まだまだ練習が必要な状態なので今日からは
ほとんど毎日練習日です
体力&気力が持つかちょっと不安ですが、
見に来て下さるお客様に少しでも(本当はいっぱい
感動して貰えるようにます。
そして何より自分達が悔いのない舞台にしたいなっ
と、言うわけで本番終わるまで母は使い物に
ならないと思ってね。よろしく~
・・・ってここで言ってもね










「生徒諸君!」

2005-06-28 08:27:54 | 読んだもの
私と同年代の方は、中高生時代に一度は目にしたり、
聞いたりしたことがあると思いますが、
庄司陽子さんの「生徒諸君!」という
コミックが昔から大好きでした
小泉今日子さん主演で映画にもなりました。

主人公のナツキーの明るさや何事にもへこたれない精神が
同年代の私には、とても羨ましかったのかもしれません
今から思うと、中学生にしては登場人物がとても大人びて
いたと思うのですが、やはり面白い作品だと思います。

大人になって全巻古本屋さんで購入したので、
時々無性に頭をからっぽにしたい時、読み返すのですが
今よんでも引き込まれるものがあります

出来れば娘ちゃん達にも読んで欲しいけど、
意識的に私の蔵書(大げさ)は避けているふしが
あるので無理みたいです・・面白いのになぁ~

その生徒諸君は主人公のナツキーが大学生の時に
連載が終了したのですが、最近新たに「生徒諸君! 教師編」
という作品が出版されている事を知りました

すぐにでも購入して読みたいと思ったのですが、
私の変なポリシーで、古本屋さんで買えるコミックは
そこで買う!っていうのがあって、迷っていたんです。

なかなか無かったのですが、ある古本屋さんで
4.5巻を見つけてしまい1.2.3巻がないのに
買ってしまいました

教師になったナツキーの活躍が書いてあるのですが、
昔、山で遭難して死んでしまった好きだった人にそっくりな
人物まで出てきて、これからの展開が楽しみです
中学の教師になったんだけど、生徒達が抱えている
問題がやはり現代ならではの物もあって親の立場としても
面白いなぁ~と思いました。

1.2.3巻読まなくてもあらすじはわかったけど
やっぱり読みたくなるのは当たり前、でもここまで待ったら
正規の値段で買うのもしゃくだし、やっはり古本屋さんをこまめに
チェックするしかないかなあ~と思う今日この頃です

赤川次郎「鼠、江戸を疾る」

2005-05-18 07:56:03 | 読んだもの
赤川次郎さんのファンになったのは高校生の頃だったかなっ?
当時、薬師丸ひろ子ちゃんの主演で映画化された作品がけっこう
あって、映画が先だったか、原作が先だったか忘れましたが、
読みやすくて、面白い推理小説なので読み出すといつも、
あっという間に読んでしまいます。
一時期赤川さんの文庫を集めていたことがあって、古本屋さんなどで
購入していたのですが、あまりに冊数が多いので最近はもっぱら
図書館で借りて読んでいます。
収納場所がない・・・

で、借りたのがこの本です。
赤川さんの作品で時代物って珍しい気がします。
鼠っていうのはご存じ鼠小僧次郎吉の事でした。
鼠小僧って今までも本になったり舞台になったりドラマになったり
していてどれも泥棒だけど義賊で見終わったとき
スカッとするお話で日本人が好きそうなタイプですよね。
かく言う私も好きです
この本も赤川さんらしい鼠小僧が描かれていて、短編集って言う事も
あって本当にあっという間に読んでしまいました。
肩の凝らない物を読みたいときにはお勧めですね。

高野優のランドセルママ

2005-04-27 13:26:32 | 読んだもの
次女の通っている小学校にはPTA図書といって保護者に貸し出しをしてくれる本があります。
昨日は参観日だったので久しぶりに立ち寄ってこの本を借りて来ました。
マンガ&エッセイなのでとても読みやすくってあっと言う間に読んでしまいました
うちの子はもう高1と小6なのでこの本を読みながら長女が小学校に入学する頃の事を思い出して
しまいました。
子供が小学校に入学するっていうのは本当に親にとっては一大イベントで子供より親の方が
ドキドキしていたかもしれません
高野さんの他の子育てエツセイも読んだことがあるのですが、とても楽しくてお名前の通りに
優しい想いが伝わってくる本でした。
高野さんの他にも子育てマンガとかエッセイをかかれている方はたくさんいらっしゃるけれど
思い悩む事は本当に私たちと変わらないんですよね。
みんな一緒なんだなぁ~と思うとなんだか心強くなってきます

林真理子「野ばら」

2005-04-15 06:42:59 | 読んだもの
図書館でどれを借りようかとぱらぱらとめくっていたらふと「宝塚」の文字が目に入ったので
ちょっと立ち読みしたら、在団中の娘役さんとその友達のお話で迷わず借りました
もともと林真理子さんの本は読みやすいっていうこともあってよく借りるのですが、
今回は大好きな宝塚の生徒さん(もちろん架空の人物)が出てくるのでちょっと
ドキドキしながら読んだけど、けっこう一般のファンが知りたいようで知りたくない
事も書いてあったのでびっくり
例えばお金の事とか煙草、飲酒、結婚問題、退団時期、ファンクラブ・・・・
林真理子さんが以前原作を書いたコミックが舞台化されたこともあるし、
エッセイにも時々歌劇の話が出てきたり、退団した生徒さんにお知りあいも
いるみたいだからこの小説を書かれるのにあたっては
取材とかされのかなぁ~と思うけど単純に小説としては楽しめるけど
ちょっと複雑でした。
でも、考えて見れば夢を売るタカラジェンヌさんだって生身の女性なんですから
いろんな事があって当たり前ですよね
しかし、やっぱり宝塚ってお金かかるんですねぇ~
まぁ、他の芸事の世界(バレエ、日本舞踊)とかもプロになろうと
思えばやっぱりかなりの投資になるみたいだし・・・
林さんの本を読んで気分だけでもセレブの世界に浸りましょ~


村山由佳著『楽園のしっぽ』

-0001-11-30 00:00:00 | 読んだもの

私の好きな作家さんの一人村山由佳さんのエッセイ
『楽園のしっぽ』
を読みました。

これは鴨川で相方と呼んでいる旦那様と2匹の犬と馬、
そして可愛い猫や達(あっもいたわっ)との暮らしや
お仕事でモンゴルを旅した時の様子などか書かれていて、
田舎暮らしの一年がベースになっています。

とは言ってもお二人の田舎暮らしはもう12年になるとか・・
お米も野菜も、それを作るための畑や田んぼまでも自分たちの手で
作ってらっしゃるので、きれい事だけでない田舎暮らしの
大変さ自然の厳しさも充分感じる事ができ、
だからこその命の愛おしいさ自然の美しさが伝わってきて、
田舎の生活に憧れている人や動物が好きな人にはとってもたまらない
エッセイだと思います


表紙や本の最初の数ページに旦那様が撮りためていたという
写真が何枚か使われているのですが、そこに写っていてる
動物たちの表情がすごく可愛くて、こんな風に自然の中で
うちのしろちゃちゃこを飼ってあげられたらと思いました

もし本屋さんや図書館でこの本を見かけたら是非写真だけでも
見て下さい
目尻が下がること請け合いです


村山さんの本を初めて読み終えた時、今まで知らなかったこの作家さんの
本を紹介してくれた友人にとっても感謝し、その後しばらく彼女の作品
ばかり探して読んでいました<図書館でね

それほど惹かれた彼女が実は自分と同じ年だと知った時は
(しかも誕生月が一緒)なんだかとっても嬉しくなりました

彼女の書く物語にはなんて言うんだろう?なんとも言えない
切なさがあって読み終わったときちょっと苦しい時もあるんだけど、
次を読まずにはいられない魅力があります。

村山さんを好きになったきっかけの物語『天使の卵』が
今度映画になるそうです

あの切ないストーリーがどんな風にスクリーンで
再現されるのかファンとしてはとっても気になります