かまがやミモザ通信

誰もが暮らしやすいまち「鎌ケ谷」を目指して…

居場所づくりに向けて-Part2-

2012年01月30日 | 会報・レポート

昨年末のブログに、来年度事業として「居場所づくり」を検討していると書いた。
あらためて辞書で「居場所」を引いて見ると、“居心地の良さ、生き甲斐を感じることができる場所“とある。
訪れる方に少しでも居心地の良さを感じてもらえるように最大限の努力をするが、生き甲斐を感じる場、となると、
お叱りを覚悟で言えば「今の私たちにはそこまでは・・・」。

前月のブログでも引用させていただいた「社会学者阿部真大さんの『居場所の社会学 生きづらさを超えて』」には
「居場所がない」と言うとき「寂しい」と感じている人は、他者との「分かり合い」を求めている。
そういう人は、他者とぶつかり合い、お互いが変化する中で新しい居場所をつくっていく必要がある。
「寂しい」と感じていない人は、他者との「分かり合い」を求めていない。その居場所のなさは、
「手持ちぶさた」に由来する。そういう人には、明確な役割を与えれば良い。
現代社会においては、職場の居場所などはたやすく奪われてしまう。
職場という居場所のみに重点を置いた生き方はリスクが高い。
家族という居場所に関しても不安定化している。                
職場でも家族でもない「第三の居場所」を持つことが
流動性に対する「生活の知恵」として求められている。   とある。

ミモザの会のつくる居場所は、身体や、時間や、生活環境などに制約があるため、
孤立しがちな人がフッと寂しさを感じた時に立ち寄れる場をつくろう、というもの。
(甘いだろうか?勿論、時間が経過すれば、「分かり合い」を求めて他者とぶつかり合う人もいるだろうし、
役割や新たな場を求めて出ていく人もいてほしい。)

迷いや不安はきりがないが、事業を具体化しなくては・・・。
居場所の開設は、月1回、午前10時30分~午後2時迄。
時間内であれば、滞在時間の長短は問わないが、フリードリンクサービスを考えているので、
200円程度のお茶代をいただく予定。
それともう一つ、昼食にパンやおにぎりなどを持ってきて食べるのはかまわない。           
ならば一緒につくって食べようか、と言うことになった。材料費は500円以内にしたい。     
(昼食づくりに参加するには事前申し込み制で、人数は10人以内位にしたい)           
料理教室ではないが、栄養士が一緒についてくれるので(交渉中)、家でも参考になるかな?
初体面の人同士でも、同じものを食べながらの会話は弾むのでは?と思っている。
居場所に来ることや「昼食づくり」に参加することに、性別、年齢等々の制限はないので、
未就園児を連れの人もいるだろう。1回につき5名を目処に、保育を行う。
「1歳未満の赤ちゃんの保育はどうする?」「できるだけ、おんぶして貰おうよ」という話しも出ている。
(スタッフもおんぶを覚悟しなくてはならないか!)

いずれにしても、趣旨に賛同してくれる人を探さなくてはならない。            
「そのためには口だけじゃダメ。趣意書じゃないけど、資料を持って説明しないとね」。 

事業の趣旨や計画を書いた資料や案内チラシづくり、スタッフと協力者の顔合わせや必要な消耗品を買いそろえたり、
スタッフの役割を再度確認したりと、やらなくてはならないことが山ほどある。

こう考えてくると「大丈夫かな」と不安がつのるが、
スタッフ同士「自分の居場所づくり」と考えて取り組んでみよう、と励まし合って(?)いる。

近くの公園のミモザの花はまだ小さくて、寒そうですが、3月8日迄には綺麗に咲くでしょう。



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