巫女ブログ

問題提起:観測機の状態と、観測機の観測対象を同時に精度良く観測することは可能か。

さよならエヴァンゲリオン 第二日

2009-10-18 00:28:17 | 連載小説
シンジくんの目が覚めたようなので、話をしいてみた。
どうもシンジくんは汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオンにのって敵と戦っているという妄想をしているようだ。
敵は何かは解らないらしい。ただ敵の名前がシトだということは知っているようだ。
どうしてエヴァに乗るのかと聞いても、わからない自分が乗らないといけないという。
責任感が強い患者の場合、妄想の中でも何かしらの義務をかすことはよくあることで、シンジくんもその典型だろう。ま、責任感がつよい人がこの病気にかかりやすいこともあるが。その義務ゆえ、妄想の中ですら自分をさらに追いつめるということもあるので、気をつけないといけないかもしれない。
また、妄想の中で敵として出てくるものは、たいてい本人のトラウマになっていることや、コンプレックスなのだが。敵の正体が解ればもう少しシンジくんの心の闇に近づけるのかもしれない。

こちらでは、ミサトの家に泊まることになっているのでそのまま帰した。
明日からは、シンジくんに毎日通院してもらうことになる。

さよならエヴァンゲリオン 第一日

2009-10-18 00:28:01 | 連載小説
x月x日
今日、初めてシンジくんにあった。
だいたい予想どうりで、まじめで気が小さそうに見えた。
ここまでは、ミサトが送ってきてくれた。
駅で待ってるように言ってあったそうだが、知らない風景にパニックを起こしたのだろう。
周辺を徘徊しているところを見つけたそうだ。
そういえば、シンジくんを見つけたときカラスを怖がっていたそうだ。
カラスが苦手なのだろうか、幸いこの近くにはカラスの巣はないから大丈夫だろうが、気をつけるにはこしたことはない。
今日は、軽いカウンセリングだけで終わろうと思ったが、院長の意向により、今日から投薬を開始することになった。
しかし、シンジくんがかたくなに拒否したので、院長は「嫌だったら、今日は帰って休むといい」と言ったが、まじめな性格ゆえか、それにははいと答えなかった。
しばらくして軽い地震が来たあと急に「飲みます。僕が飲みます」と言い出した。
今回の治療には、これまでに無い大規模なプロジェクトで動いている。
新薬の臨床試験でプロジェクトがくまれることはあるが、関わっている人数が多すぎないか?
また、院長自らが関わるということも初めてだ。一体どうなっているんだ。

今回は、一回目の投薬ということで1日入院してもらって、経過を観察することになっている。
なにせ動物実験では何も無かったとは言っても、人に投与したことは未だかつてないのだ。
投薬からしばらくは安定していたがベットに連れて行く途中で、転んで頭を打ってしまった。
そのせいか、シンジくんは気を失ってしまった。私の不注意としか言いようが無い。
外傷はたいしたことはなかたので、安心した。しかし、それならなぜ気を失ったのか。薬のせいかもしれない。これからは少し量を減らすことにする。

そういえば、シンジくんは院長のことを父親と思い込んでいるようだ。形容が似ているのだろうか。
いずれにしても、早くに両親に捨てられ親戚の家に預けられ疎まれながら育ったため、父親の存在をどこかで求めているのだろう。

担当医 赤木リツコ

宇宙人の夏

2008-02-26 19:13:00 | 連載小説
主人公中性な顔立ち。感情を表に出さない。いつも無表情。中学生くらい。
宇宙人、緑色の体のいかにも宇宙人。特に服は着ていない。身長は1Mくらい。

宇宙人が、宇宙船に乗って何百光年の旅を経て、太陽系にたどり着いた。

宇宙船のデッキ
宇宙人が、われわれのわからない言葉で話している。
宇宙人1「(字幕で)大気、植物ともにわれわれが生きて行けるものです。」
宇宙人2「やっとたどり着いたのか、長い旅だった。」
感涙ぶかい表情をしている。
宇宙船から、地球を眺めているカット。
宇宙人2「さっそく降り立とう」
宇宙人3「分かりました」

大気圏に突入する

宇宙人1「船体の温度が急上昇しています」
宇宙人2「どうなっているんだ」
一同神妙に考えている。
宇宙人3「過去に残されている文章によると、大気圏に突入する時は、とてつもない熱が発生すると書いてあります。」
宇宙人3「何じゃそりゃー」

地上からのカット
空が若干、夕方の赤みを帯びている

飛行機雲のような一直線の雲が伸びているが、突然爆発したようになり、破片が飛んでいく

田園地帯。同じく夕方であたりがオレンジ色に染まっている
主人公が歩いている。と、足に何か当たる。
足元を見ると、宇宙人が倒れている。意識はあるようだが、体が動かない。
主人公は、宇宙人を見下ろす。しばらくそのカット。

主人公、宇宙人を引きずっていく。言葉のとおり本当に引きずっていく。

家に着いた。
結構ぼろい一軒や。
主人公「爺ちゃん、今日の晩御飯とってきた。」
爺ちゃん「おおそうかそうか、どれどれ」
宇宙人を見る。特に驚いた様子はない。
うまそうじゃ、早速なべにしよう。といいながら
包丁を取り出し、宇宙人に向けられる。
宇宙人は目を覚まし包丁を見ておびえる。
その様子を、主人公は無表情に見ている。
と、
主人公「爺ちゃん、家畜にして、もっと太らしてから食べた方がおいしい」
しばらく主人公を見て「そうじゃな、そうしよう」
といって、包丁をしまう。

次のカット
もう夜になっている。
家の外にある、木で出来た小さな家畜用の小屋。
その中に、宇宙人が入っている。
主人公が、ちかずいてくる。
しゃがんで、皿に乗った食べ物をそっと置く。

宇宙人からの視点
主人公はじっと宇宙人を見る。無表情

主人公からの視点
宇宙人は、ぐったりしている。

主人公と、宇宙人を横から見ている視点。
主人公は、立ち上がって帰っていく。

一人残された宇宙人、皿をじっとと見る。
周りを見回して、皿にがっつく。

次の朝、何も残っていない皿が残っている。

Giga Pedia 第1回

2007-01-11 20:47:55 | 連載小説
2316年 国際科学研究機関バベル

「ギガペディアの解読作業進んでる?」
そういって、話しかけてきたのは、ギガペディアプロジェクトの中心人物天野レイである。
「それが、予想以上の情報量で、かなり手間取りそうです。」
疲れた顔で新人科学者琢磨努が答えた。実際、彼はここ何日か睡眠時間を削っていた。ギガペディアの情報の符号化のためである。彼は、ギガペディアの符号化を専門に研究している。ギガペディアの情報は、さまざまな形で記録されており、それに応じた符号化の技術が必要なため、世界の研究者が注目している。
「今の、世界中のコンピュータネットワークの情報を集を集めても、ギガペディアの情報の量にはならないでしょうね。」努は苦笑いした。
「そうでしょうね。」
「ギガペディアは私たちが、未知を発見したときからのいとなみそのものなんだから。」

Giga Pedia 第0.1回 Giga Pediaの始まり

2007-01-11 20:22:25 | 連載小説
巫女ブログの管理人が、大学に入ってから幾日たち、自分の日本語力が衰えていることにだつぼうし、リハビリをするために始めた連載小説もどき。

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・書き出しって難しいよね