とのさま日記なるもの

思いのすべてを書きます

ある女の一生と引きずる劣等感

2018-07-19 09:07:21 | 小説
ある女は学がなくそれが劣等感だった

しかし、学など社会に出たら女にとってそう必要なものではないと感じていた

昔でこそ花嫁修行をすれば学がなくても良い縁談に繋がるわけだ

女は四十を回っても縁とは遠いものだった

高校を卒業してから女がやったものは

華道 茶道 料理、特に洋食やお菓子

プロになるならそれも一理であるがやはりそこまで徹底するほど努力とは無縁な女だった

学がある、進学校、有名大学に入り卒業するというのはかなりの努力と頑張りと根性がいるものだ

最初からそんなものとは無縁なさの女は結局は何にも極めることなどなかった

今流行りのアートフラワー等をやったところでそれで食べていくほどのこともなく

結局は同じような男と引っ付くだけだあった

後先も考えないでなまくらに生きてきた女の一生などこんなもんである

子を産み出し育てることもなく暇潰しの趣味で生きる

それがその女の一生なのだ

なんの成長もなく

一生を終えるのだろう

そして額のある人にこれでもかと言うほどに意地悪をし続けるわけだ

やはり強い劣等感があるのだろう


特記
これは私の小説です

干からびた蛙

2018-04-13 21:48:08 | 小説
けじめのない一匹の蛙と常識のない一匹の年老いた蛙がいました。

二匹の蛙は普段はそれほど仲が良くないのですが、二匹にとって都合の悪いときは互いにくっつき他の蛙たちに歯向かいます。

そのお陰で優しい二匹の蛙は住みかを追われて遥かに遠い小さな池で暮らしています。

けじめのない蛙はみんなの池をゴミで埋めてしまいました。

常識のない年老いた蛙も同じように散らかします。
池は濁っていき、どんな生物も住めなくなってきました。

年老いた犬が池のそばに住んでいました。

二匹の蛙はその犬でさえ嫌って谷底に落としてしまいました。


そのうちに年老いた常識のない蛙が病にかかりました。
普段から仲が良くなかったけじめのない蛙はその年老いた蛙を池から放り出しました。


ゴミだらけの濁った池にはけじめのない蛙が一匹だけ残りました。

しかしあまりにもだらしなくて池はますます濁っていきました。

ついに池には住めなくなりました。

離れた小さな池では優しい蛙たちが楽しく住んでいます。

池の回りは綺麗な花が咲いています。

小鳥たちのさえずりも聞こえてきます。

そこに年老いた常識のない蛙がやって来ました。

暫くしてけじめのない蛙もやって来ました。

二匹はその池に入りたくて仕方ありません。


でも

結局は入れてもらえませんでした。

優しい蛙たちはこの池で住むために池の中や池の回りを必死で掃除をしたのです。

二度とけじめのない蛙と年老いた常識のない蛙は池に入れたくありません。


結局は

けじめのない蛙と年老いた常識のない蛙はコチコチに干からびてしまいました。


おわり


生きるために 1

2018-04-05 18:15:00 | 小説


これからAは生きていくために戦わなければならない。
一体何と戦うのかそれはAにもわからない。

しかし、確定している相手がいる。

B C D E F G H I J k

これらの者とまずバトル開始なのである。

近くにいるB.
少し離れてI J k。

ゴングは鳴った。

日々の中で気を付けなければならないB.

敵であることを察知されてはいけない。

AとBは味方同士なのだ。

しかし、AはBを味方とは思っていない。

ペットのように可愛がっていたら大人しいのだから。

楽観視はできない。

周りを見てその動向を全て把握せねばならない。

Aは思った。

これからは生きるためにA自身が中心にいなくてはならないと。



こころの中で

2017-12-07 13:55:04 | 小説

「岩井さん~お客さんよ」

私は誰だろうと思いパソコンの入力をやめて声のする方を向いた。

するとそこにはもう3年近くあったことのない、しかし懐かしい姿があった。

「久しぶり」

「どうしたの」

私的にはそう言うしかないのだった。

もう二度と会うこともないだろうと思っていたし、私がなぜここに努めているを知っているのかさえ謎なのだ。

「時間とれるかな」

私は腕解けを見てもうすぐお昼休みだと知った。

多分この男もその時間を知って当然のように来たのだろう。

「いいわよ、前の喫茶店でもいいかしら」

私は道を隔てた先にある店を指さした。

 

 私は3年前にこの男と離婚したのだ。

私からの申し立てだった。

慰謝料も何もいらないからとにかく分かれてほしかったのだ。

一年ほど揉めたので4年前から破綻していたわけだ。

私はサンドウィッチとコーヒーを頼んだ。

彼はコーヒーだけだった。

この人とこうして向かい合って飲食するのはもう4年も前のことで思い出しもしなかった。

「俺さ、2年前に再婚したんだ」

「そう、あなたの所に嫁ぐなんてこれまた珍しい人もいるものね。私もそうだったかもしれないけど。わからなかったしね。私との離婚理由は何て言ってるの」

「言ってないさ」

「そりゃそうよね、勝手に出ていったってでも言ってるんでしょ。事実だしね」

「今でも、わかってないさ、お前、いや、君が何で離婚したかったか」

「理由がいまだにわかってないんだね」

「わかってるよ。わかってるから今度はそうならないようにしてる・・・つもりだ」

私は飲みかけた珈琲を吹き出しそうになった。

分かってる?本当に?

 

私が離婚した理由はただ単の性格の不一致・・・・名目は

でも、本当の理由は周りがうるさ過ぎたということ。

なんにでも干渉してくる親、弟姉妹。

同居していたのが完璧に悪かったのかとも思う。

 

「今回の再婚は別居してるんだ。電車の駅で言うと数駅だけどね」

「こりてないね。どんなに離れていても向こうに干渉する気があればどんなことだってしてくるのに」

「今の嫁さんも最近はかなり滅入ってる。晩御飯を食べに来いとか、今から行くとか」

 

ああ、思い出した。嫌なことを思い出したと思った。

咲子さん、ここんとこお掃除してね、ここんとこ片づけてね、今日はお父さんがお肉が食べたいっていうからすき焼きにしてね等等

私を嫁というより女中さんにしか思っていなかった。

正月も台所で働くのは私。弟夫婦、妹夫婦、姉夫婦などは今で楽しそうに家族と和気あいあい。

それが死ぬほど嫌だった。

結局は私自身の実家にさえ帰省できなかったのだから。

この人にはそんなことわからなかったのだ。

嫁はそうすべきであるとでも思っていたのだろう。久しぶり、いや、しょっちゅうやってくる親族と騒ぐのが楽しかったのだ。

 

「それで、なんの用かしら」

私は腕時計を見ながら急き立てるように尋ねた。

「ああ、ごめん、今度、仕事を変わるんだ。」

はあ?それがどうしたの。私には関係ないじゃない。

思わず席を立ちかけそうになった。

「いや、それもあるけど、勤務先が東京だ、嫁さんもつれていきたい。でも親が置いて行けって」

私は心の中で思いっきり

バカッタレ~と叫んだ。どっちでもすればよいだろうに。

「嫁さんは単身赴任に賛成、おふくろも単身赴任に賛成」

「過保護のあなたのママはあなたのことを思って嫁さんについて行ってあげてとは言わないの?」

「言わないね。俺は今の職場は転勤がないからどうしても親から離れられないって思って、東京の会社にしたんだ。そうしたら夫婦で静かに暮らせると思ってな。」

「お義母さんが置いてけっていってるだけではなくて、嫁さんも行かないって言うのでしょ」

「最初は転職に賛成だったんだ」

「でも、なんで、私にそんなことを尋ねるの?私はもう他人だよ。あなたは自分の家族と決めなさいよ。」

 

私の心には呆れた感がいっぱいだった。

しかし、この人はこんな人だったと改めて思った。

前向きに考えようとしているけど改善しようとしているけど結局は無理なんだ。

「今回は行動しようとしたからいいんじゃない?私の時は何にもしてくれなかった。」

相手は私の言葉に意外な顔をした。

「もし、君と夫婦でいたときに俺がそうしていたら君はどうした?ついてきてくれたか?」

「多分、ついて行ったと思うわ。」

この言葉は自信をもって言えた。

嫌いで別れたのではないから、今のこの人になら私は一緒について行ったかもしれない。

私の考えでは再婚相手の女性は結局はこの人と離れることが一番良いことなんだろうと推測できた。

この人の優柔不断な行動が嫌なんだろう。

私もそうだったから。

でも、私は彼にも彼の家族にも尽くした。

「あなた、疲れてるみたいね」

「くたくたさ、嫁にも親にもいろいろ言われて。今はついていきません、嫁は置いときますって二人でタックル組んでるさ」

「もう、一人で行ったら?そのほうが楽でしょ。」

「なんのために今の仕事を辞めたのか俺が納得できないんだ」

 

あああああああ

私は最後の卵サンドに手を伸ばして口にいれた。

 

それから一年が過ぎた。

東京のマンションで洗濯物をたたんでいる。

夫婦二人分の洗濯物。

 

私は前夫と再婚した。

今は夫婦水入らずの生活で静かである。

 

  完

 

 

 

 

 


隣 母

2017-11-02 22:06:04 | 小説
私自身 この家に嫁ぎ夫の両親を看取った

夫は真面目なサラリーマン

なんの文句も言う人ではなかった

家のことは私を信じて任せてくれた

娘が産まれ、続いて息子が産まれた

夫の両親はそれは喜んでくれた

今はそうではないのだろうが当時はやはり跡取りを産むことが嫁の役割でもあった

娘は短大を卒業すると大手の企業に就職して結婚した

今は産休などもあり仕事を続けている

近くに住んでいるのもあり私は孫の世話をするようになった

もともと外に出て何かをする性格ではないので孫の世話が私の楽しみであったのだ

息子も結婚して敷地内に家を建てて住んでくれた

嫁も物言わずのところがあるが気立ての優しいいい娘だった

私はなるべく息子一家には関わらないようにした

私の娘からも釘を刺されていたからだ

広い敷地ではないので隣といっても手が届きそうな近くだ

息子が帰宅しても嫁は残業で遅くなる日もあった

近すぎるから余計に色々と目に付いてきたのだ

用事があると息子夫婦は電話をかけてくる

大抵は息子だった

夫にいろいろと相談したが夫はいつものんきに笑っているばかり

「お母さん、気兼ねなく来てくださいね。敬一さんの家ですから」

嫁はそういって鍵を渡してくれた

私自身、嫁がいないときに鍵で開けて入ることはなかった

ただ一度、雨が降りそうで洗濯物をついつい取り入れてしまった

鍵を開けて家に入り、洗濯物をたたんで置いて帰ったことがあった

夫からはそれは注意された

すぐに謝ればよかったんだが嫁は気にしていないよいだったのでそのままにしてしまった

あとは長女が子供を連れて隣の家に入った

子供達は日頃、お姉ちゃんと嫁を呼んでなついていて隣の家には遊びに行っていたからだ

忘れたおもちゃを子供にせがまれて取りに入ったらしい


それは私から謝ったのだが嫁は笑って気にしないでと答えた


その時はやって来た

嫁が実家に電話をしているようだった

今まで聞いたことなどないような嫁の怒る声

私や娘がどんなに非礼な人間か‥……

家を建ててお金も苦しいから私が働いているのに‼️

私はその言葉をきいて震えた

怒りが全身に走った


そして

手紙を書いた

地代を支払っていただきます


もう二度とあなたたちには関わらないと肝にめいじたのだ

しょせん他人なんだと思った