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三神工房

2006年1月11日から約8年、OcnBlogで綴った日記・旅日記・作品発表は、2014年10月gooへ移動しました。

神戸、北野界隈

2012-06-30 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに寄ったママさんのお店で、「長期夏休み」のPOPを
見た。今は年に数回寄る程で、今回も真冬以来のご無沙汰。
それでも残っていたキープの焼酎の棚に、それは貼ってあった。

「どうしたの?」と聞くと、ママは、梅雨の合間の晴天で開けた
窓から入る浜風にそよぐ髪を気にしながら、「入院するの」と
は言った。見れば、どこかやつれている。年齢もあるだろう。

30年来、ママさんが店を変わる度に飲みにいった。私がまだ
30代の始め、船乗りの集まることで有名なBARだった。私も
ドイツ人を連れてよく行った。興に乗るとママを囲んで客が皆
ドイツ語で歌を歌った。ドイツ語の出来ない私も郷愁を覚えた。

私は、黙って焼酎を飲んだ。しばらくして、妙に派手な女性の
三人組み。店に出勤する前の腹ごしらえらしい。若いママと、
その従業員。会話は喧しい。件のママは、忙しく料理を出す。

そのあと初老の男性がひとり。遠来の客の様だが、若いママ
が声を掛けたので、常連と知る。少し遅れて、年配の女性が
ひとり、私と若い三人組の間の席に座る。私はひとりで焼酎
をお代わりした。グラスが空けば、そっとママが注いでくれる。

心の中でママの病状を思った。秋になれば、店を再開すると
いう。だがその保証はない。私が心配しても役に立たない。
全快を祈るばかり。ママの店が消えれば、私の行く店もなく
なる。街の新陳代謝ではあるが、残った者にも感情はある。

時間が来たのか、若い三人がバタバタと消えた。残った初老
と私の横の女性が、夫婦と知れた。ママが会話を振ったのだ。
「この前、**君が来てくれたわ。ファーストだってね!」妙に
華やいだママの声に、初老の夫婦は、嬉しそうに答えていた。

「明日、息子の船が出港なんで、今日は神戸に泊まる」
「▲▲造船所の最後の商船に乗るなんて**は幸せよね」

三人の会話は弾んだ。聞いていると、初老の男性も元船乗り。
親子二代、▲▲造船の新造に乗るという。「あそこの入門は
厳しいから、お前・・・・・」と、少し酔ったのか説教染みてきた。

私は、少しして勘定を払い、先に店を出た。出る際に、いつも
の通り、「お先に」と夫婦に声を掛けた。エレベーターホールまで、
ママが見送ってくれた。彼女は、閉まり掛けたドアの向こうで、
前で手を揃え、ゆっくりと腰を折っていた。いつもの姿だった。

街は、人で溢れていた。皆、若い。皆、はつらつと歩いていた。
(いったいこの街はどこへいくのだろ)と、妙に感傷的になって、
私は家路を急いだ。きっとこうやって時は流れ、時代は移ろう。
街も人も代わっていく。それが、生きるということかも知れない。

そしてそれは、きっと皆に平等なのであろう。私は、ひとり初夏
の街を歩きながら、そう思った。なぜなら、いつか私もこの街で
肩で風を切っていた。あの時代を精一杯生きていた。でもまだ、
終わった訳ではない。私は私なりの、新しい生き方を探さねば。

三神工房


還暦祝いの宴

2012-06-27 | 日記・エッセイ・コラム

6月23日(土)午後6時から、長崎駅前「ホテルニュー長崎」にて、
小生の還暦を祝って下さる宴が催された。

30名にも渡る来賓に囲まれ、着なれぬ紋付袴に、緊張の時間
を過ごした。痩せたせいで、着物の下につけた防弾チョッキの
綿入れが奏功し、飲んだお酒は汗と消えた。至福の酒だった。

今、祭りのあとの静けさに、戸惑っている。失恋の様でもある。
こうやって齢を重ねる、のであれば、それもまた楽しからずや。

三神工房


岡隆ニューシングル「長崎アジサイ物語」

2012-06-06 | 日記・エッセイ・コラム

6月2日(土)、長崎市内某ホテルで、岡隆ニューシングル
「長崎アジサイ物語」(Coupling Song:「一つ覚えのラブ
ソング」)の即売会を実施。当日約200枚を販売しました。

「長崎アジサイ物語」の作詞は、不肖私「三神工房」。
「一つ」の方は岡隆のオリジナルです。近々 AMAZON
/FC2で販売を開始します。たまYUSENにも登録申請中。

【Face Book】でCD希望者を募っています。
先着10名様に、お送りします。

岡隆3rdシングル「高貴なる川メコン(仮称)」、製作中!
今夏の販売予定です。

三神工房

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「天職」

2012-05-21 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに垂水港内のレストランへ。500?制限のお陰で、
体重<wbr></wbr>が減少。今朝は、数年前に買ったサマースラックスが
穿けた!とい<wbr></wbr>う喜びで、ささやかな己への褒美である。

体重74㌔⇒6<wbr></wbr>7.5㌔、ウエスト90㎝⇒?へ!しかし、これは
単にカロリー制<wbr></wbr>限だけではない。もうすこし継続し、完全に
成功すれば、その方法<wbr></wbr>をお披露目し、進化を目指したい!

店で座って窓の外を見ると、なんと某社建造の自動車運搬
船が、ち<wbr></wbr>ょうど目の前の沖に!船名が読めず、何番船かは
不明ながら、紛う<wbr></wbr>ことのない船体マーク。別れた彼女の立ち
姿、立てば芍薬、座れば<wbr></wbr>牡丹、歩く姿は…。
(まあ古い言葉で恐縮)

昨夜の夜の特番で「今の若者は就職後三年以内に1/<wbr></wbr>3が
退職」というのがあった。しかし嫌ならとっとと辞めるべき
(会<wbr></wbr>社は大損だが)であろう。しかし天職に辿りついても、
光と影は必<wbr></wbr>ずある。要は、諦めないことしかない。きっと、
死んでもいいこと<wbr></wbr>はない。ならば生きねば。

彼女を見つけた喜びから席を立ち、沖の船を追いかける
べく店内を<wbr></wbr>移動!他の客の「?」にもめげず、おもくろに携
帯で「パシャ」-<wbr></wbr>これは、やはり天職なのであろう。

三神工房

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「長崎アジサイ物語」

2012-05-10 | 日記・エッセイ・コラム

AMCO、CD第2弾、「長崎アジサイ物語」
―作曲:岡隆、編曲:椋尾敏郎、作詞:(不肖わたくし)三神工房、

昨日、オリジナルソングが完成しました。これからCD制作に掛り、
6月3日発売予定です。

添付、Sales Promotion用の名刺です。CDのパッケージデザイン
を流用しています。絵は福田哲也氏、すべて前作と同様のメンバ
ーです。

次作、「メコンリバー」(仮題)も完成間近です。

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