蜥蜴のツボ

ひねくれ者の独り言

夏になったら

2005-06-26 20:47:56 | 
夏になったら
二人で羽を伸ばしに
どこかへ出かけよう

毎日、毎日
頑張ってきた
君と、僕に
ご褒美だ

頭の中は空っぽにして
とにかく
楽しく、はしゃぐんだ

先のことも
それぞれの問題も
やらなくてはいけないことは
山ほどあるけれど

そんなことは
すべて忘れてしまって

とにかく、はしゃいでこよう

ただ、ただ
楽しくなること
気持ちよくなることだけ
選んで

頭の先から
足のつま先まで

風が通り抜けるように
太陽の匂いと
草花のささやきが
体中を満たすように

そして
あの海を渡る
鳥たちのように
思いっきり
羽を伸ばしてこよう

そして、
そこから
また新しく
二人で始めるんだ

その時には

2005-06-26 20:35:48 | 
いよいよ
その日がきたら
その瞬間がきたら

ありがとうを置いてこよう

ありがとうの
私の笑顔をおいてこよう

振り返れば
良かったこと、楽しかったこと

もしかしたら
辛かったことばかりを
思い出してしまうとしても

そんな時の
うつむいた自分ではなく

笑顔で
ニッコリと

もう二度と会わないかもしれない
人たち
これも、私の中の
貴重な出会い
この出会いが
あってこそ
今の私があるのだから

だから
最後は必ず
ニッコリ笑って

ありがとうの私を
置いてこよう

グラデーションの波

2005-06-14 23:35:26 | 
「やっぱり…」とうい
後ろ髪ひかれるような
寂しさと

後悔はしないだろうかという
不安と

やっと抜け出せるという
ため息のような開放感と

そして、
きっと明るい未来が待っていると
多少強引に言い聞かせるくらいの
期待感と

いつだって
いつだって

新しい何かを選ぶときは
あれこれと
心の色がグラデーションの波のように
流れていく

ほんの少し
激しく
でも、穏やかに似た臆病な表情で
心の色が流れていく

手に何か
つかんだようで
つかんでなくて

のどを潤しても
まだ足りなくて

人はきっと
誰も
今、この手の中にある
得たものを手放すのには
勇気がいる

でも、
その勇気を持てた人だけが

また新しい何かを
この手に
つかむことが出来るんだろう

この心のグラデーションを
自分色に変えられるんだろう

ルール違反

2005-06-11 18:31:41 | 
ルール違反をしてしまった

僕は
言わなくていいことを
彼女に言い放ってしまった

神様
ごめんなさい

僕は
ルール違反をしました

もう言わないと
決めていたこと
この一件から
僕は手を引いたのだから
僕は
何も言う権利もないし

まして
僕の発言を聞いた彼女は
何を思ってしまったのだろうか

たとえわずかでも
今後の彼女のために
印象が悪くなる発言を
するべきではなかったのに

僕はそこまでして
自分のこの気持ちを
どうしたかったのだろう

この気持ちを
罪の無い彼女にぶつけて
何を得たかったのだろう

僕はズルイ
僕は卑怯者だ

誰かを悪者にして
全て何かのせいにして
自分がこうなってしまったことさえ
自分の本意ではないように
ふるまって

僕は本当に卑怯者だ

反射

2005-06-10 22:25:09 | 
できれば
誰かのことを
嫌いになったり
誰かに対して
不満を募らせたり
したくない

できるだけ
できるだけ

誰かを
嫌いになる気持ちは
自分を
嫌いにさせる
誰かに
不満を募らせる気持ちは
自分に
不満を募らせる

全て自分に
反射してくる

反射して
自分が誰かに抱いていた以上に
自分のことが
嫌で、嫌で
たまらなくなる

苦しくなる

痛くなる

自分を取り巻く人たちを
みんな大好きにはなれないけれど

そんな時
どうにか
穏やかな気持ちでいたいと
そんな風に思う

全ては
反射して
自分にかえってくるから

あの人

2005-06-01 18:23:48 | 
胸ぐらをつかまれて
「お前の瞳は死んでんだよ」

そう言われた瞬間を
今でも時々思い出す

頑張ってるじゃないか
精一杯やってるじゃないか
そんな風に自分に言い聞かせる
その言葉はドンピシャリだったから

いや、
わかっていて
わかっていなかったのかもしれない

そう言われてから
必死に探した
自分って何だ?
どうしたら、生きてる瞳になるんだ?
本気で
必死に探し始めた

まるで
眼が覚めたようだった

今、
自分と戦わない君に
この話をしても
君は相変わらずなんだろう

でも、ひとつだけ
いつかは戦わなきゃいけない日が来る
勇気を出して
失うものを増やしてからでは
その先は
今よりももっと
もっともっと
もっともっと
辛いんだ

それでも構わないって
そんな風には
言ってほしくもないし

そんな風になってしまってからの
君の姿を見るのは
辛いんだよ

僕に、
「お前の瞳は死んでんだよ」
って言ってくれた あの人に
僕が、君のあの人に
なれたらいいのに