日差しがつよい
数年前のこの時期、
もう、ゴールデンウィークを過ぎたのに
寒すぎるよね、と話していたのを
思いだす
嬉しいことも、悲しいことも、
希望も、不安も、
ちいさい器のなかに凝縮され
毎日、毎日、撹拌され
そのことだけは
つつみこむ大きな景色と違い
変わらぬまま
ここにある
なぜ生きるのか
そんな表題を目にして
ボソッと返事する
「生まれてきたからよ」
悲しみを消してしまうほど
強くはないのに
悲しみにおしつぶされるほど
弱くもなくて
ただ、そういうものも
時間(とき)のまかせてしまえば
いずれはほどける
くずのようなものかもしれない
そう、いいわけするしか
ないのかな