蜥蜴のツボ

ひねくれ者の独り言

あの時

2005-03-26 19:46:01 | 
僕が今、追いかけてるのは
自分の思い描いてる夢でもなく
憧れの誰かでもなく

過去の自分であることに気づいたのです。

ふっと、今、そのことに
気づいたのです。

昔の、
もう何年も前の、
根拠の無い自信と
ただ ただ希望と
情熱を持って
毎日を生きていた

自分の背中を追いかけているのです。

あの時は、なぜあんなに夢中になれたのだろう。
あの時は、寝る時間を惜しむことなく
次から次へと突き進めたのだろう。

無意識に、今の自分を
昔の自分と比較して
気がつくと

あの時は…から始まる思考に陥ってしまっていたのです。

もう、あの時の自分は完結していて、
迷路のような苦しい何年間かを過ごして、
まさに、今、次の自分探しの旅に出るべき時なのに、

いつでも自分の前に立ちふさがって消えないのは、
今までで、1番苦しかった頃の自分ではなく
今までで、1番情熱を持ち、輝いていた頃の
自分なのです。

1番こだわっているのは
自分自身なのです。
あの時の自分に
1番こだわっているのは、
自分自身だと気づいたのです。

さて、これから。
これから、この大きな背中を追い越していくには
どうしたらよいのでしょう?
まずは、そこからが、
旅の始まりなのでしょうか?


君を待つ空の下で

2005-03-25 11:40:03 | 
静かな空
大きな空

出来立ての駐車場のまだ作りかけの塀の隙間に
そっと隠れて
息を殺して
空を見つめる
そっと、そっと
誰にも見つからないように

向こうから茶色の雲が
どんどん、どんどん
こっちへやってくる

姿の見えない飛行機の音
ほんの少しその跡を残して

夕日も月も雲の向こう
ほんのりと雲だけ色づけて
見つからないように隠れてる

風の音が雲の行き先を教えてくれる
いつの間にか空は
茶色に覆われて
その向こうも
下で見ている私たちも
ひっそりと息を立てる音しか聞こえない

君を待つ空の下で
時はゆっくりと流れる
遠くかすかに
君のバイクの音が聞こえた気がした

一緒にでかけよう

2005-03-16 21:44:08 | 
君と見た富士山は
夏の富士山で
緑がいっぱいで
目の前を覆う
僕たちを圧倒する景色は
思い描いていたものとは
全然違っていて
君は車の助手席から
ずっと
「すごい、すごいよ」
って叫んでばかりだった
僕の分まで
「すごい、すごいよ」
って…

ねえ
これからも
たくさん一緒に出かけようか

旅行だって、散歩だって
たくさん出かけるんだ

いろんなところへ行って
今までに見たことのない風景を
たくさん、たくさん
この目に焼き付けよう

君の「すごい、すごいよ」
って目をまんまあるくした顔を
僕は何度だって見ていたい

いろんなものをたくさん見て
心に栄養をつけよう
心がすくすく成長できるように

二人がすくすく成長できるように

ずっとずっと

2005-03-16 21:29:57 | 
新しい電化製品を1つ買うと
次々に新しい物が欲しくなる
冷蔵庫、洗濯機、テレビにパソコン

携帯電話だって、新しい機種が出れば
なんとなく
新しい機種に変えたくなる

人の欲ってのは
本当にきりがない

だからこそ僕は

君と歩く時、
君の手を取った瞬間の少し照れくさい嬉しさや

隣に座る君と
なんとなく目が合って微笑むタイミングの感動を

いつまでも、大切にしたいんだ

特別な出来事を期待することより
一緒に居る毎日の中の
ひとつひとつ
君とつながっていると感じられる
しぐさや出来事

君にもっともっとと
いろんな事を期待してしまう前に

君と出会って間もなかった頃の
嬉しかったことを
ずっとずっと
忘れずに

感動していたいんだ

感謝していたいんだ

無くしたコンタクトレンズ

2005-03-15 22:50:15 | 
どこか高いところから
真っ逆さまに落ちた僕を
ふかふかの大きなクッションで
かすり傷ひとつ負わないように
優しく受け止めてくれる

君の言葉には
そんな優しさを感じる
だから僕は
調子に乗って
自分の気持ちを
うまく表現できない苛立ちを
思いつくままの単語で
君に浴びせてしまうけど

そんな時すら
君は
大きなクッションのくぼみに
僕を飲み込んで
僕の不安や迷いを
一緒に飲み込んでくれるんだ

無くしたコンタクトレンズすら
見つけられない僕

にっこり笑って
僕の無くしたコンタクトレンズを
探し当ててしまう君

僕は
君には本当にかなわないんだよ

好き、好き、好き…

2005-03-14 21:00:28 | 
精一杯好きになってしまったあとの
自分が嫌い

追いかけて
不安ばかりとにらめっこの毎日で
可愛くないヤキモチばかり妬いて

ほんのわずかな出来事で、
今日が最高の1日なんて喜んで
明日はもっと最高の日になるなんて
勝手に決め付けて

そんな自分は嫌い

その後に、
傷ついたり
悲しい出来事が
腰を据えて待ってばかり

…今までは。

だから
精一杯好きになってしまったあとの
自分は嫌い

それでも
やっぱり
嫌いな自分になるくらい

あなたのこと
精一杯
好き、好き、好き…


魂の行方

2005-03-14 20:51:22 | 
成し遂げられなかった、その思いが
次の魂に受け継がれるのなら…
そんなふうに
僕たちの計り知れないところで、
そんなふうに
廻り廻ってゆくのなら

僕が夢に見た
いつかの少女だった僕は
それは
夢であることも
少女が僕であることも
きちんと僕は分かっていて
まるで映画のように
広がっていく
自ら命を絶ってしまった
少女の人生の
成し遂げられなかった何かを
僕が受け継いでいるのだろうか…

何度も何度も見る夢
僕に訴えかけるように
僕に何かをあずけていくように
息絶える少女の顔

何度も何度も見る夢の中の少女

彼女がいつかある日の
僕だったなら

そして
僕のこの生き様を
夢の中で見ている
未来の誰かがいるのなら

成し遂げられなかった思いを
抱きかかえて
次の魂に
また次の魂に
廻り廻って

永遠に答えを探し続けるのだろうか

あまのじゃく

2005-03-12 18:34:28 | 
素直になれる
素直になれない

仲良くいられる
喧嘩ばかりする

守ってあげる
傷つける

大好き
大嫌い

君のこと
大好きでたまらない僕は

いつだって
あまのじゃく

チャンス

2005-03-12 18:30:19 | 
チャンスは
「今がチャンスです!」
とは、言ってくれない。

同じだと思い込んでる毎日の中に
起こる出来事のはじっこに
もしかすると
チャンスはあるのかもしれない。

虫に食われて、かゆいくらいにしか
思わないのか、

扉が開き、光が差し込み
ついにその時が来た!
…と、思うのか

それは君の想いひとつ
それは君の心、ひとつ

春の色

2005-03-12 18:26:06 | 
外は明るく暖かい
葉の緑色も濃く艶を増し
咲き誇る花の色達で
2個の瞳はチカチカする。

僕はここで何をしているんだろう

この酸素の薄い
窮屈な
僕を傷つけ 僕を砕き溶かす
空気の中で

何をしているんだろう

僕にとって
本当に大切なものはナンダ?

僕の生きる道にとって
大切なのはナンダ?

春の色が
目に沁みる

春の景色が
胸に沁みる