蜥蜴のツボ

ひねくれ者の独り言

メリークリスマス

2007-12-25 00:48:20 | 独り言

 せっかくの連休も終わった
 土曜日、仕事が終わって
 「連休だ」という微々たる幸せにひたり
 翌朝には、それも消え去り、
 消え去ってしまったことへの不安で
 何もする気分にはなれなかった

 12月24日。
 クリスマスイブ。

 夕方になって、風呂上りにノーメイクで
 もうだいぶ焦点の合わないメガネをかけて
 商店街をふらつく。

 見逃していた「オーシャンズ13」。
 残り4枚。
 どうしても、観たかった。
 少しだけ、ラッキーな気分。

 調子に乗って、ひとりクリスマスを祝おうと、
 駅の反対まで歩いて、ケンタッキーへ向かう。
 この街のファーストフードでは
 想像もつかないほどの行列。
 あきらめた。
 なら、せめてケーキでも。
 しかし、家までの道のりにある3軒のケーキ屋とも
 ひとり用のショートケーキは陳列されてない。
 当たり前だ。こんな時間に。
 途中、奮発してスタバで
 「キャラメルマキアート グランデ」を買う。
 どうせ、途中で甘すぎて残してしまうのに。
 
 仕方なく、近くのコンビニで、
 「チキンソテー弁当」
 「プリンアラモード」
 を買う。
 おなかは減ってないから、弁当も残すだろう。
 甘いものがそんなに好きでもないから、
 プリンアラモードもひと口で飽きるだろう。
 会計のとき、手に持ったキャラメルマキアートの
 泡が、コートの袖口と胸元に派手に飛び散っているのを
 発見。

 ああ、情けない。

 別に、意地になってクリスマスを祝おうなんて気は
 なかったのに。
 湯上りに、冷たい空気が心地いい。
 まだ、癒えない傷に、少しだけしみるけど。
 
 「オーシャンズ13」も、音声を英語に、日本語の字幕で
 観たいのに、操作が全く分からず。
 しばらくは、BGM代わりに垂れ流し。
 気を取り直して、パソコンと向き合うが、
 結局、あきらめて日本語音声で観る。


 クリスマスかぁ。
 25日になった。

 ひとりでできないことは、
 思いのほかたくさんある。
 生まれるときも、死ぬときも、ひとりなのに。
 いつだって、人はひとりなのに。
 それなのに、ひとりでできないことは、
 山のようにある。


 ひとりでは、クリスマスすら、楽しめない。
 寂しくて言ってるんじゃない。
 ひとりでは、できないことがあるって
 当たり前のことを
 この、大きな傷とひきかえに
 私は、やっと、初めて実感してるんだ。