離れて暮らしているうちに
あなたは私のような生活を
私はあなたのような生活を
幸せの姿だと思うように
なってしまったのでしょうか
きっとこの先にあるのだと
信じて止まない楽園の存在を
荒れ狂う生命の源となる力が
大きな大きな波となって
奪い去ってしまうのです
奪い去って
とうてい手の届きそうも無い彼方へと
置き去りにしてきてしまうのです
大きな大きな波は
またやってきて
今度は不安をこちら側へ
置き去りにして去ってしまうのです
それでもわずかに残る
貝殻ほどの楽園のカケラを
この手にすくいあげ
見つめていたら思い出すでしょう
本当のあなたの望みを
本当の私の望みを